Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

ARABAKI ROCK FES.08@エコキャンプみちのく(1日め)

2008-04-26 23:35:17 | LIVE
仙台は私にとって、ほぼ毎年必ず遠征に訪れている遠征おなじみの街。ここのとなりまちで行われるアラバキに去年来ることができなかったのは、今さらながらとても残念なことでした。なので、今年は1日参戦ながら去年のぶんまで楽しんでやろうと意気込みつつ、コートやパーカー、レインスーツなど重装備を抱えて夜行バスに乗り込みいざ出発。

朝6時前に仙台駅に到着後、まずMAさんと合流。そして朝食を済ませシャトルバスに乗ると、途中多少の渋滞に巻き込まれつつも、なんとか会場時間の9時ぴったりくらいに現地に到着したのでありました。そしてリストバンド引き換え後はバス下車後は入場ゲートまで歩く歩く。ああこの延々続く直線もなんだか懐かしい。

入場後は、テントを持参してくださったSさんやLさんたちとも合流し、MAさんがゲット&引き換えてくれたみちのくエリアのテントサイトでテント立て作業からスタート。私はひとさまのテントを立てるのは初めての経験だったので、いろいろ勉強になりました。そしてこのテントの恩恵に預かることができたおかげで、今日1日ずいぶん助かりました。本当に感謝です。

その後はビールをゲットしつつも、体が冷えないようにと玉こんにゃくや芋煮汁などを飲み食いしてエネルギーを投入し。チャージが完了したところで、陸奥ステージ2番手のバタ犬に備えるべくモンパチで盛り上がるエリアのまっただ中へゴー。

モンパチの楽曲はほとんど知らなかったのですが、ちょうど私が観始めたところで大迷惑のカバー&BBBBとのコラボをやってくれたので、ふつうにライブを楽しむことができました。そういや私が前にモンパチのライブを観たのって、確か2002年だかのVINTAGE ROCKのイベントで、その時もモンパチのあとにバタ犬が登場したんだっけ。あれから6年も経ったなんてびっくりです。

で、モンパチ終了後はすみやかに前のほうへすべりこみ、ほぼ中央6列目あたりを確保。普段ライブではめったに前に行くことのない私ですが、バタ犬に関してだけは「復活した5人衆を少しでも間近で感じたい」「フェスでは濃いファンが少ないぶん盛り上げたい」「池ちゃんの一挙一動を見逃したくない」などの動機から、つい前に行かずにはいられないのです。

そしてメンバー登場。マイクの前に立ったタカシくんは、いきなり「タテノリにはもう飽き飽きだぜえー!」とシャウト一発。おおお、いきなりナイスシャウト!と思ったら、その後に続いて出た台詞が「みんなー、セッ○ス好きかーい?!」と、まさかの下ネタ。えええ、それはいつもとちょっとノリが違うんでないの?と面食らいつつも、とりあえずいえーいと思いきり声高らかに応じつつ、ライブスタート。

まず1曲目にセ・ツ・ナ→続いてマッケンLo。で、マッケンLoのアウトロをぶったぎったかと思うと、そのままファンキー労働者のリズムになだれ込んでメンバー紹介という、かなり勢いのある流れ。「ひとつひげモジャたくましいんだ」で竹っち先輩、「ふたつ普段は無口さ」で周ちゃん、と歌詞をそのままメンバーに当てはめていくこのメンバー紹介はかなりうまいなーと思いますわ。

しかし、ライブが進み周囲の様子が視界に入るようになるにつれ、次第に違和感を感じずにはいられなくなってきました。まわれダイヤルは認知度の低い曲だからまだしも、その後にキラーチューンであるFUNKYウーロン茶が始まっても、いつものような火が点いた盛り上がりが見られないではありませんか。隣の男子は腕を組んだままで、最前列の一部もほとんど動きが見られない。これはもしや、控えめなお客が多いだけではなく、次のテナー待ちの人たちも最前ブロックにたくさん混じっているのではーー。

その後コミュニケーション・ブレイクダンスに突入しても、やはり状況は変わらず。そんなお客の様子に反応してなのかどうか、池ちゃんのおちゃらけMCもタカシくんの動きも今日はやけに控えめで。ああもう、普段ならバカ盛り上がりする流れのはずなのに、こんな煮え切らない空気はバタ犬のライブにはふさわしくないのに、どうしてこんなことに。そんなことを考えつつ、それでも五十音のあかさたなジャンプだけは半ば条件反射のように全力で跳びました。みなさん、この曲のこのコールとジャンプ、次の機会に備えてぜひばっちり覚えておいてくださいよー!(←誰に言ってる)

そんなバタ犬のラストは、サヨナラCOLOR。イントロでは、わーっと大きな歓声が沸き、たくさんのお客さんがこの曲を待っていたのがよくわかりました。しかし個人的には、むしろそれによってファンキーナンバーが盛り上がりを欠いていたことを改めて認識してしまい、なんだか複雑な気持ちでいっぱいになってしまって。タカシくんの美声に耳を傾けつつも、なんとも言えず不完全燃焼な気持ちを抱えて、ライブを見終えたのでありました。

このもやもやした気持ちを早くどうにかしなきゃ。そう思いながら基地に戻ろうとしたら、友達がフラカンを観に行くというので、便乗して荒吐へ移動。この選択が吉と出ました。実はフラカンのライブって今までチラ見しかしたことがなかったんですが、噂に違わぬ良いライブでした。冷静に聴くと気恥ずかしい歌詞なんかもあるんだけど、鈴木さんのボーカルや力強いバンドの音、お客さんとの一体感などがものすごく直球で気持ちよく伝わってきたというか。

その後は、ハローワークスを観るために津軽へ移動。こちらはもう、期待を裏切らない完璧な楽しさ&心地よさでした。確かSAIMIN'あたりから始まって、HIGH&FASTはまさかの途中ぶったぎり→そのまま6 DIMENSIONになだれこみ、Every Single Dayでは「待ちに待った!」コールを全員で、と、貫禄のステージっぷり。

その中でもいちばん楽しかったのは、2月のツアーでも爆笑させてもらったDiscoteca Pacificaでの、あの謎のダンス。今回は最後にエドはるみな振り付けが加わる進化も見せ、お客一同は爆笑&ノリノリでダンス。そんな意図はなかったのでしょうが、あの風通しの良い津軽ステージで寒さに耐えていた我々にとっては、うれしいエクササイズでもありました。

そしてラストは、満を持してタカシくんが登場しての、ブギーバック。この時のお客の前方へのなだれ込み具合はすごかった。PAテント前あたりにいた私の周りから、ほとんど人がいなくなってしまったほどでしたわ。なんだよう、みんなそんなにタカシくんが好きなら、どうしてバタ犬でももっと盛り上がってくれなかったんだよう!(涙)

しかし、何度聴いてもタカシくんのブギーバックは鳥肌ものですね。あんなにおちゃらけた動きをしながらあんな風に歌えてしまうのは、もはや神様に与えられた特権としか思えません。

ハローワークス後は、ピロウズを観るために単独ではたはたへ移動。しかしピロウズの始まっていたステージ前は既に大勢の人で、寒さに負けないよう昼過ぎから動きどおしだったため疲れがMAXだった自分には、とても割って入れる状況ではなく。仕方なく、音が悪いのを承知でエリア後方に座り込んで聴いていたらば、偶然Aさんにお会いできて驚きました。

でもって、2人並んでぐったりしていたら、なんと空からはぽつぽつと雨粒が。えええーーマジで?一昨年に続き、今回もピロウズで雨が降り出すのですか?やはり噂に違わぬ、恐るべき雨バンド・・・(絶句)

そんなわけで、ハイブリッドレインボウでもってピロウズのライブが幕を閉じたあとは、すみやかに撤収してレインスーツを着用。さらに腹ごしらえも抜かりなく。ここでふんばらないと、とてもバインまで持ちこたえられませんもの。

夜モードのスタンバイが完了すると、いざ怒髪天を観に荒吐へ移動。ステージ前に到着すると、「本降りというほどではないけれど雨具がないと明らかにつらい」レベルの雨の中、雨の備えゼロっぽい人も多く見られる状況でありながら、エリア内は既にお客さんでパンパンでした。やはりみんな、こういうつらい時は増子兄さんたちからパワーをいただくに限ると知っているのでしょうね。さすが頼れる男たちだ!

そしてメンバー登場。例によってサスパズレの「らーららーらーらーらららー」でライブが始まると、開口一番「まず最初に言っておきたいことがある・・・雨など断じて降っていない!俺には夕焼けが見えーる!」と叫ぶ増子兄さん。いえええい、さすがだぜしびれるぜーー!(←何)

さらに、1曲歌い終わって更に勢いを増した増子兄さんは「いいかこれは雨などではない・・・これは、酒だ!!」と断言(爆笑)。この台詞、文句無しに今回の個人的最優秀MC賞に決定です。ああ、きっとこの先ライジングやRIJFなどで雨にお見舞いされたとしても、このお言葉を思い出せば乗り切ることができるような気がしますわ。

その後はロクでなしで大いに盛り上がり。できるものならそのまま最後までライブを楽しみたかったのですが、バイン@はたはたの時間が迫っていたためやむなく2曲で荒吐を背に。しかしたった2曲であらゆる疲れがぶっとびましたよ、本当にありがとう怒髪天。

増子さんにもらったパワーを抱えてはたはたに到着すると、いつもよりやや前のほうに立ち位置を確保してバインの出番を待つことしばし。と、その時ふと気づいてびっくり。雨が、止んでいるじゃありませんか!?えええあんなに順調に降り続いていたのに、これは一体?

驚きつつレインスーツのフードをはずし、視界も耳も自由を取り戻したところで、ちょうど定刻。なんとまあ、まさかバインがここまで晴れバンドだとは・・・(驚愕)

そんなわけで、静かなはたはたステージに夕闇がせまる絶好のシチュエーションの中、いよいよメンバー登場です。おおおこれは視界もかなり良好ですよ。田中氏&西川さんはいつものシャツ姿ですね。亀ちゃんは今日もラグランだ、いやー素晴らしいー!(←何)

そうしてライブスタート。1曲目はFLY→続いてスレドニ・ヴァシュター、と、しょっぱなから手加減なしの流れに思わず顔がニヤけます。いつになくドラムや鍵盤の音がパワフルに聴こえてくるのも、フェスならではの音響と思えばまた痛快。田中氏のボーカルももちろん絶好調です。

そして3曲めにライブ初披露となる、冥王星!音源で聴いた時にはライブでどうなるかイメージしにくかったんですが、これがまた良かった。Aメロではギターレスの演奏&照明はほのかなバックライトのみで、それが押さえ気味の田中ボーカルとリズム隊の音、そしてメンバーのシルエットをそれぞれ際立たせ。で、サビでバカっぽさとカッコよさが絶妙のバランスで炸裂する、みたいな。間奏での西川さんソロが思いのほか渋かったんですが、それがなんとも言えずとてもステキで、しばし真剣に見とれてしまいました。

その後はちょこっと田中MC。そして「アルバムが6月に出ます、その中の曲をやります」という文句の後に鳴り出したのは、クラブサーキットで耳にしたあのイントロ。あ、これは確か・・・「フラニーと同意」だ。リキッドで聴いたときよりも更にソリッドでカッコよく感じるのは、このシチュエーションのせいかそれともバンドの音自体がパワーアップしているのか。たぶん両方なんだろうなあー、ちくしょうめ!(←何)

ここまで4曲、意外なくらい勢いのある流れにニヤニヤしっぱなしでライブを楽しみっぱなしだったわけですが。続く5曲めでステージの照明が落ち、再びクラブサーキットで聴き覚えのある繊細なギターの音が聴こえてきた瞬間、息がつまりそうになりました。ああこの曲・・・これがCOREだ。

初聴きだったクラブサーキットでもって、一発で好きになったCORE。ただあの時は、あまりのカッコよさと圧倒的な曲の世界にただただ驚くばかりだったのですが。今回間もなくリリースされるシングル曲という前提のもと、改めて耳を傾けてみたら、冷静に聴けるどころか「こんなすごい曲がシングルになるなんて、うれしすぎるじゃないか!やっぱりこのバンドは無敵だ!」と感動の嵐に見舞われてしまい、うっかりイントロで涙ぐむ始末。ああもう、うまく言えないけど思い出すだけでヤバイです。

そんなわけで、COREで完全に魂を抜かれ。で、割と長めの曲間をおいて、次はどうくるのかと思ったら、照明がばーんと明るくなってジュブナイルのイントロ。ああもう、それは反則だよ兄さんたち。ギターの音が何だかまぶしいぜ。

このジュブナイルの途中、実は西川さんのギターにトラブルが発生し、途中で音がおかしくなってしまったのですが。ドラムや鍵盤の力強い音が幸いしてか、ほとんど違和感なく済んだのでほっとしました。いや、というよりこの曲はひょっとして、ライブでは音源より荒削りなアレンジにするほうがハマるのかもしれない。

そして本編ラストが、超える。よく考えてみると意外なラストでした、全体の流れが良かったのやお客の盛り上がりがいい感じだったこともあり、違和感ゼロでとても心地よくラストを迎えることができました。

しかしこれで終わりではありません。これが今日のはたはたのトリでもある兄さんたちには、アンコールという大仕事が残っているのです。というわけでメンバー再登場。ノリノリ田中氏。さあ、アンコールはいったいどの曲だ?・・・あああ、その未来(笑)。あーもう、今日のバインはわかりやすく攻めすぎです!そういや3年前だかのアラバキも、えらいノリノリ一辺倒のセットリストだったことを思い出しました。やっぱりバインはアラバキが好きなんだろうなあ、そんなことを考えながら、その未来を堪能してバイン終了となったのでした。

時間はこの時点で19時すぎ。このあとにはまだ他のステージでいろんなライブが控えていたものの、帰りの夜行バスの時間を考えて、私はここで会場を後にしました。しかし、帰りじだくの途中でレインスーツを脱ごうとしたら、また雨が降ってきたのには驚きました。バインのライブが終わって、まだ10分くらいしか経っていなかったのに。本当に自分たちのライブの時だけ晴れ力を発揮するのだなあのバンドは。そんなことを考えながら、へろへろな体を引きずってシャトルバス乗り場に向かったのでありました。

そんな感じで。なんだか滞在時間の割にいろんなことがあってめいっぱい疲れたものの、アラバキらしい楽しさを自分なりに満喫できた1日でした。去年来てなかったぶん、一昨年にくらべインフラ面がぐんと改善されていたのも驚いたしうれしかったです。田中氏も「来年も絶対来るからな!」と宣言されていたことですし、また来年も防寒&雨対策は万全の状態で遊びに来たいと思いますよ。そして来年こそは、夜行バス往復なんかじゃなくてもうちょっとゆとりある旅がしたいものです。

コメント (4)
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