Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

東京スカパラダイスオーケストラ@横浜BLITZ

2008-04-04 23:48:10 | LIVE
今回のおっさんツアー参戦2本目は、赤坂ではなく横浜のほうのBLITZ。ツアー初日の新木場が相当良かっただけに、こちらのライブにもかなり期待をしていたのですが、直前に赤坂BLITZ参戦組のレポでとんでもないことを聞かされ驚愕。果たして横浜ではどうなってしまうのかとかなり不安に駆られつつも、やっぱり体は正直で、危うく遅刻しそうになりかけるや乗り換えのたびにダッシュしまくって、どうにか開演ギリギリに会場に着いたのでした。

入場すると、例によって下手側の真ん中やや後方くらいの場所を確保。確か1週間ほど前にぴあで確認した時には横浜のチケはまだ余裕があったのですが、実際にはフロアはかなりのぎゅうぎゅうだったので、アルバム発売&ツアー開始効果で駆け込み購入されたひとが多かったのではないでしょうか。さすがはおっさんたち、リスナーを素通りさせませんねえ。

そうして開演。ええと、セットリストは新木場とほとんど変わらなかったので、印象に残ったところだけピックアップしていこうと思います。

CALL FROM RIOでは、途中「コールフロム、リオー!じゃじゃんじゃじゃじゃんじゃじゃん♪」のところで加藤さんが謎の動きをしていました。欣ちゃんのコールに合わせポーズを決め→♪じゃじゃんじゃじゃじゃんじゃ♪で髪をかきむしり→最後のじゃん♪でもって、そのまま両腕をがしっと降ろす。なんだその振り付けは。つーかこの説明わかりにくすぎる。

今日は序盤から沖さんの華麗なステップがとてもよく見えたのですが。特に圧巻だったのが、Punch'n Sway。揺れるわ駆け足だわボックスは踏むわ、あれはもはやミュージシャンではなくダンサーの域に達していた気がします。この曲ではGAMOさんワールドも炸裂していたはずなのに、メンバーもGAMOさんよりむしろ沖さんに注目しがちだったような。

加藤さんでもうひとネタ。女神の願いのときのオフマイクの熱唱ぶりがものすごかったです。ラストなんて、欣ちゃんに勝るとも劣らぬほど見事に歌い上げていました。それはもしや何かのウォーミングアップですか。

で、欣ちゃんは欣ちゃんで、女神の願いでさらにギアが上がったらしく、その後のMe&My Skylineでは超ニコニコノリノリで叩いていたのが、ものすごくかわいかったです。ああ、この人が四十路だなんてつくづく信じられません。

964スピードスターのときの加藤さんのマイクスタンド、あんなの新木場ではありましたっけ?冷牟田さんがアジテートをばっちりキメてくれてくれているのに、その冷牟田さんの隙をみてはアジる、チキる。うーむ、別にカッコよくギターを弾きたおしてさえくれればそこまでしなくても良いのに、と言ったらダメですか。

そして、唯一新木場とセットリストが変わっていたのがこの後。Howlin' Wolvesのギターの代わりにイントロで鳴り響いたのは、あの必殺のシンセの音でした。私にとっては最高のキラーチューン・太陽にお願い!きゃああああ!(そして崩壊)

あと、この日やられたナンバーと言えば、新木場では集中力を欠いて音を楽しめなかった、ナイスなおまえ。今回はリベンジだぞと気合を入れて耳を傾けてみて、そのアレンジと演奏のすばらしさに聞きほれました。ガラリとレゲエにアレンジしているにもかかわらず、もともとそういう曲であったかと思ってしまうほどしっくりくるサウンド。これってやっぱり、川上さんと欣ちゃんが特にそちらの方面に優れたプレイヤーであるからこそ、ここまで気持ち良くノレるリズムが生み出せるんだろうなあと思いました。欣ちゃんはフィッシュマンズのドラマーでもあることを再認識せずにはいられないのはこんな時。

そういえばどの曲でだったか、ギロのスティックを持った大森さんが、イントロでいったんコンガを叩くためにそのスティックを横向きにくわえてて、それが今回のスタイリッシュな衣装のコーディネートにマッチして、まるでバラの花でもくわえてるかのように男前に見えました。素直に賞賛していますのでこのコメント、念のため。

いよいよ終盤戦、All About My Monster。新木場の感想文でこの曲に触れるのをすっかり忘れていたのですが、何気にこの曲相当大好きです。めまぐるしく展開が変わり耳は心地よいスリリングさを感じつつも、体はリズムにノリまくらずにはいられない、危険すぎるナンバー。太陽にお願いといい、欣ちゃんの繰り出すキラーチューンは相当私のツボど真ん中に飛び込んでくる模様。歌っても叩いても曲を書いてもあまりに罪なドラマー・欣ちゃん。おおお恐るべし(←何)。

Perfect Futureふたたびではアレンジがちょっと変わり、ラテン調のリズムになっていてこれまたびっくり。しかもこれはこれですごくカッコいいぞ。変幻自在すぎるおっさんたちの音には、ただただ骨抜きにされるばかりです。

White Lightでは、ギターを抱えた冷牟田さんが下手側にあおりに来てくださったのですが。例の「加藤さんを囲むホーンズ3の会」(←そんな名前ではない)がやや下手側で集まった時、冷牟田さんがちょっとその輪に入りたそうに見えたのは私だけでしょうか。今ツアーの冷牟田さんからは何が飛び出すかわからない勢いなので、いつかそんな光景も見てみたいものです。

しかし、そうやって全開でWhite Lightを楽しみつつも、自分の胸には徐々に微妙な不安が押し寄せてくる。このWhite Lightが終われば、次はあの曲のはず。くるのか、やっぱりくるのか?できればいい意味で裏切ってくれないかなあ・・・うわ、わわわ、やっぱりきたーーーー!(動揺)

Pride of Lions。新木場ではふみおさんが登場し、そのたたずまいとボーカルの素晴らしさに感動&狂喜しまくった1曲。果たしてふみおさんの来られない日はボーカルをどうするつもりだろうかと思っていたのですが・・・まさか、本当に加藤さんがこの曲を歌うとは。しかも加藤さんはマイクスタンドの前に立つや否や、「いっしょに歌おうぜーー!」とフロアに向かってゴキゲンに言い放つ。いやいや無理です、ちょっとやそっとじゃこの長い歌詞を覚えられるわけないでしょうよ!(←何故キレる)

そんなわけで、本編ラストの曲にも関わらず結局最後まで脱力&半笑い状態。完全燃焼とは程遠い、なんとも言いがたい気持ちを持て余しつつ、Pride of Lionsを聴き終えた自分がいました。いや、ボーカルと言っても基本は谷中さんとツインボーカルだし、サビでは大森さんや北原さんだって加わっているのだけど。そして別にヘタクソでも何でもなく、普通に聴くに耐えうるボーカルなんだけど。なんだろう、あの全身から放たれる「オレ、歌います!」感と、ふみおさんのあのダンディーでジェントルなたたずまいとのギャップが、あまりにも衝撃的だったというか・・・。ごめん加藤さん、私がそれを受け入れるのにはもう少し時間がかかりそうですわ。

気を取り直してアンコール。そうだ、今日はまだとっておきのお楽しみが残っているじゃありませんか。本当のパーティーはある意味これからだ!

アンコール1曲めは、Come On!そして谷中さんのMCを挟んで、いつものように順番にメンバー紹介へと流れ。次はNARGOさんの番というところで、「今日4月4日はNARGOの誕生日!」と谷中さんが叫ぶ。笑顔のNARGOさん、そして始まるHappy Birthday Skaのメロディー、うわあああい!

ライブ当日がメンバーのお誕生日の時だけ、アンコールで演奏するのがお約束になっているHappy Birthday Ska。しかし私はいまだかつて、この年に数回あるかないかの偶然に恵まれたライブに参加したことがなくて。つまり「ライブでHappy Birthday Skaを聴く」というのはスカパラ的悲願の1つだったわけですが、それがついにこの日叶いました。

メンバーは笑顔で演奏しながら、客席はキラキラした表情を浮かべるNARGOさんを見つめながら、ハッピーバースデーを大合唱。そして主役のNARGOさんは、谷中さんに後を追い回されたりしつつも、間奏のトランペットソロを自らキメてくれました。誰かのお誕生日とステキな音楽が一緒になると、こんなにも幸せな空気が生まれるものなのか、すごい。これだけで、今日のライブに来た甲斐があったというものです。

しかし、これでパーティーは終わりません。冷牟田さんの「今年はヨーロッパツアーを見送って、その代わり後半はメンバーの個人活動にあてます」という突然の発表にフロアが沸いた後は、アンコール最後の曲・MONSTER ROCK!うおおおお、やっぱりスタンディングライブならこの曲ですよやっぱり!というわけで、最後は好き勝手踊って燃えて、北原さんの大ジャンプで締めていただいて、気持ちよくライブ終了となりました。

そんな感じで。初日と比べると自分にもメンバーにも余裕があったのはもちろんですが、セットリストもより自分のツボに近く、また踊るスペースや視界などの諸条件も極めて良好で、横浜までダッシュで向かった甲斐はじゅうぶんすぎるくらいあった充実のライブでした。

次はツアー中盤あたりで変化していくライブの様子を観られると良いのだけど、今回は遠征しないためそれは無理、ということで次に私がおっさんたちにお会いできるのは2ヵ月後です。せっかくなので、この2ヶ月の間にPride of Lionsの歌詞をがんばって覚えてみることにしますよ。そしてツアーファイナルのNHKホールでは、再びふみおさんとこの曲で盛り上がれることを願いたいと思います(←おい)。

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