Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

GRAPEVINE×NICO Touches the Walls@渋谷CLUB QUOTTORO

2008-02-27 23:48:11 | LIVE
クラブサーキット@渋谷2日目。今日のバインの対バンであるNICOは、以前からバンドの交流があり今回も既に大阪で手合わせ済みのお相手です。というわけで、恐らく前日以上にいいムードのライブになるんじゃないかなあと期待しつつ、いざクアトロへ。

今日は片平さんのDJブース前あたりのカウンターに陣取ることができたので、開演までは片平さんをチラ見しながらDJを楽しむことしばし。前日もそうだったのですが、今回の片平さんのDJはすごく良かったです。バインのお客を意識して、ちょっと黒っぽいノリの洋楽を中心に、しかしディープすぎず熱すぎず、まさに開演前に体を揺らすのにぴったりの選曲。バインライブ前にDJってどうなの?と正直不安な部分もありましたが、実際にはとても満足のいく演出でした。

で、定刻となりステージにNICOのメンバーが登場。たぶんこのバンドを観るのは、おととしの11月以来3度目になるかと思います。で、その全てが全部バインがらみの対バンなんですよね。ここまでバインとの「つながり」を意識せずにはいられないバンドも、最近他にいませんよね。

そんなNICOさんのひさびさのライブ体験ですが。いやあびっくりした。前から「若いのに上手いバンドだな」とは思っていましたが、スキル自体に一層磨きがかかっていたのはもとより、光村くんのボーカルや古村くんのギターの冴えっぷりなど、1曲1曲ごとに見せ場があって、曲を知らなくてもぐいっと引き込まれるパワーがありました。そして何より、以前はパフォーマンスが内にこもってる雰囲気があったんだけど、今回のライブは明らかに外に向かってものすごいエネルギーが放たれてるような、そんな印象を受けましたよ。この成長っぷりはすごい。この先どんだけ存在感を増していくのだろか。

しかしどうしても気になったのが、久しぶりにまじまじと見た光村くんのビジュアル。細身に黒シャツ(ボタン2つあけ)&毛先にパーマの残ったやや長めの髪という格好と、ストラトを持ちマイクに向かうときの姿勢、そしてノリノリ状態での肩からあごの動き。これらのポイントが、私の角度から見るとスカパラ加藤さんに激似だったのです。いや顔自体は似てないんですけども。あれはもしかして、彼にもライブ中はギターの神が降りてきているとか、そんな感じだったりするんでしょうか(←たぶん違う)

そんなことを考えてるうちに、最後は爆音でガーッと盛り上がって、NICO終了。スピーカー前にいたせいで、ちょっと耳がやられてしまいました。でも良かった。

そしてバインなのですが。ええと、セットリストは本編13曲は全て前日と同じでした。なので、この日ならではのネタや気づいたことなどに限って書きます。

えー、メンバー登場時からいきなりサプライズ発生。亀ちゃんが、亀ちゃんがラグランTを着てるじゃありませんか!亀ちゃんが長袖シャツ派に転向してから約1年半、その間「亀ちゃんはオシャレにシャツを着こなしてないで素直にラグランを着るといいのにー。」と、何様目線でツッコミを入れ続けていた私とTさんは、まさかの展開に2人で大盛り上がり。やっぱり亀ちゃんは最高のラグラン王子ですよ。たとえ年齢を四捨五入したら40代になろうとも、ぜひ今後もその路線(←どの路線だ)でお願いしたいです。

しかし、喜んだのもつかの間。メンバーが定位置についたところで、自分の位置からは西川さんが完璧にスピーカーで死角になることを悟り、愕然とする。隙間からわずかに、頭の先とワウを踏む時の右足しか見えません(涙)。誤ってポジショニングを上手側に取りすぎてしまい、死角になりそうだと心配はしていたんですが、まさかここまでとは・・・。ちなみに亀ちゃんもドラムセットに座るとアウトでした。やっちまったわ。

そんなわけで、ライブが始まると完全に田中&金やんしか見えない、でもその2人はとてつもなくよく見える、というおかしな状態でライブスタート。この時点で今日のテーマは「田中のギタープレイと聴こえる音だけで、西川さんのプレイをいかに想像して楽しむか」となったのでありました(←馬鹿)。

頭2曲あたりでは、まださっきのNICOの強烈な音の印象が残っていたせいか、正直少し物足りないなあと感じていたのです。が、さすがの絶妙セットリストのおかげで、スレドニ以降気づいたらがっつりあの音の世界に引き込まれている自分がいました。

特にヤバかったのが、波音の後にやっていた新曲その1。前日よりも肩の力を抜いて聴けたせいか、あのインパクト大のベースリフや怪しくもカッコいい田中ボーカルなどを全身に浴び続けるうちに、まるでグルーヴの波に飲まれていくような錯覚に陥りそうでした。あのアウトロ、あのまま30分とか1時間延々やってもらってもいいと思った、そのくらい骨抜きにされた1曲。新曲インパクト度(←何)で言ったら、スレドニを初めてライブで聴いたときと同じくらいヤバイです。

それにしても田中氏のあのパーマヘアは、どうにかならないものでしょうか。3曲目終わりでタオルで頭をがしがし拭いて以降は、男前が台無しな残念すぎるビジュアルでした。いや、まだ長袖カットソーとか着てれば不健康そうで似合うフシもあるのだけど、少なくとも白シャツ姿にあの髪型はナシだろうと、改めて思いました。

西川さんのギタープレイを音と想像だけでガマンすること10曲。さすがにもう限界だというタイミングを図ったかのように、私が死ぬほど好きなミスフライハイの間奏ソロで、満を持して数歩前に歩み出てギターを弾き倒してくれた西川さんの姿を観た瞬間、あまりのカッコよさに本気で血管が切れて倒れそうになりました。やっぱり私この人のギターで殺されるならマジで本望だ、と思った瞬間(←馬鹿)。

終盤のFLYは、いつになくバカっぽくノリノリだったような気がします。特に金やんのテンションが高くて、その様子を見てるだけでも気持ちよく盛り上がることができました。で、その直後にエレウテリアをあんな風に聴かせてくれるのだから、やっぱりこのバンドは無敵だなあとより一層思ってしまうわけですが。

アンコール1曲目はR&Rニアラズでした、というわけで田中氏のギターはSG。最近これを持つことって少ない気がするので、それだけでちょっとうれしかったです。

ラストのビートルズカバーは、今日はNICOのメンバー4人を全員呼び込んでのセッション。そして今日も田中氏は交換したらしきNICOのTシャツを着てご登場、だったのですが。これが水色にかわいいイラスト&英文字入りのデザインで、前日同様、普段の田中ならまずあり得ないお召し物。それを知ってか知らずか、そんな田中氏のいでたちに口を出す光村くんと、それをクールに受け流す田中氏のやり取りは、ある意味微笑ましくもありある意味ドキドキさせられもしました(笑)

ちなみにこのセッション、金やんはベースを放棄してたとのことですが、一体曲の最中は何をやっていたんでしょうか。私の位置からは完璧な死角になってて見えませんでした。西川さんのギター弾くフリも観たかったなー、残念。

そんな感じで。心残りもありましたが、しかしいろんな意味でこの日もたいへん雰囲気の良いライブだったなあと思いました。片平さんの存在も含め、ここまで親密に他の出演者とコミュニケーションを取りながらライブを行うバインを観たのは初めてかもしれない。それが何だかうれしいです。BARITISH ANTHEMには不参加を決めたため、次にバインを観られるのはいつになるのかわかりませんが、今回のクラブサーキットがアルバム制作の大詰めにいろんなプラス作用をもたらすことを期待しつつ、次のアクションをお待ちしていますのでー!

コメント (2)
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