Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

東京スカパラダイスオーケストラ@日本武道館(1日め)

2007-12-11 23:20:16 | LIVE
今回のスカパラ秋ツアー、もちろんおっさんたちはいつものように全国をたくさん回ってこられたのですが、自分は初日の川口と今回の武道館2Daysのみの参戦。ツアー中こんなにおとなしくおっさんたちの不在を見守ったことが、いまだかつてあったでしょうか。私が覚えたのは、果たしてガマンかそれとも浮気心か。

入場すると、今日の座席である1階南ブロックE列に着席。そして周囲を見回してみると、1階・2階席が相当ガラガラであることに気づき驚く。北側ブロックの全部と東・西ブロックのうちステージ側の半分くらい、そして2階席に関しては正面側も前数列しか遣っていなかったようで。こんな武道館、個人的には見たことがない。かなり寂しいですが、現実は現実ということで、この状況で盛り上げることが参加した我々の使命なわけです。って大袈裟すぎますかね。

スエーデンの城が流れ開演。ステージの背景にすだれ状のイルミネーションがキレイに光る中、いよいよおっさん達がご登場です。よっしゃあ!

Skank In My Bones→ジャイヴ→Black Jack→Taboo Skaと、オープニング4曲はこれまでのツアーと同じ流れで。しかし、ステージ上のおっさんたちは、広いステージの上で、しょっぱなから気合入りまくりのように見受けられます。確かジャイヴのイントロでだったか、冷牟田さんがステキな左ターンをかましておられたのが、すごく印象的でした。

谷中さんMCを挟んでからバンパイア→MANTECA→TIN TIN DEO。MANTECAの曲終わりでの大森さんのボンゴソロがえらい長くて、しかもなぜか途中でR&Bっぽいオシャレなリズムに変わってたのにウケました。TIN TIN DEOのお約束のブレイクも長かったですねえ。ステージの照明が落ち暗い中で、客席から無数の歓声が聴こえる(と言うか自分も言ってる)あの感じ、本当に大好きです。

TIN TIN DEOのラストの譜面台がとっぱらわれた辺りでは、加藤さんがもうガマンできないといった様子でステージ中央のドラムセット前に移動してこられました(爆笑)。そして次の曲は、加藤さんの見せ場であるドランカードですよ。やはりこの流れ・この位置でのドランカードはアガりますね。あれ、加藤さんまた髪が伸びましたか?遠目でよくわからなかったのだけど、私の好きな感じよりずいぶん長くなってしまってたような。

その後は、レインドロップスを経てナッティへ。このナッティが、今回のハイライトの1つでした。中盤のトロンボーンソロのところで北原さんがステージ前方に歩み出たかと思うと、ステージ前中央に突き出たスペースから突如、見覚えのある波のイラストが現れ。北原さんがそこに飛び乗ると同時に、そのスペースがリフト状にぐいーんと上昇し始めるじゃありませんか(笑)が、およそ3メートルほど上昇したところでいったん停止したリフトは、北原さんのソロが終わると同時にあっさり降下。

も、もしやこれが、事前に予告されていた「浮かび上がるトロンボーン」ですか?うわーー・・・ぶっちゃけ、思ってよりしょぼい(←暴言)

しかし、ひそかに進化し続ける北原さんの「波乗りナッティ」シリーズ、すっごい好きです。さあ、次にお目にかかれるときは、どんな形で波乗りしてくださるでしょうか。そう遠くない将来、本当に宙を舞う日も来るのかもしれませんね(←おい)

ナッティの後には、まさかのSTROKE OF FATE。これはうれしかったですね。音の響く武道館で聴くとかなり圧巻。

そうだそう言えば。武道館でスカパラを聴くのは初めてでしたが、音が他のホールやハコとは全く違う感触だったのには驚きました。個人的にはスカパラの音って、ドラムとパーカスが華のあるリズムで土台を作って、そこにギターとベースと鍵盤がバランスよく乗っかって、その中でホーンズがハーモニーを作ってるっていうイメージなんですが。この日の私の位置からは、ドラムや高音・低音域のホーンズの音が埋もれがちだった代わりに、ギター・ベース・鍵盤がいつになくクリアに聴こえてきてびっくり。それゆえ、この3パートに見せ場のある曲ではいつになくワクワクさせられたような気がします。

でもってその次の曲が、そんなギターのいちばんの見せ場の曲・コブラだったからもう大変。どんなにステージから遠い席にいても、この曲の時だけは終始目線が加藤さんにロックインですよ。はい、今日も目と耳で、フルにコブラを堪能させてもらいました。しかし、客席をギターのネックで撃つあのパフォーマンスが炸裂しなかったのはちょっと寂しかったなあ。コブラの醍醐味のひとつはあれでハートを撃ち抜いてもらうことだと思ってるので(←馬鹿)。

コブラが終わり軽く燃え尽きたところで、ステージ上は一転し欣ちゃんにピンスポットが照らされる。そして、具体的には思い出せないのだけど、確かいつものあの口調と内容でのステキMCを。ああ、コブラのあとで見る欣ちゃんは、心なしかいつも以上に明るい太陽のように感じられます。ほんとに癒されるわー。

が、ここで欣ちゃんから思いがけないひと言が。「次の曲は新しいアルバムに入るんだけど、僕がボーカルなんで。」えええ、欣ちゃんボーカルの新曲?!うああ、待ってました、きゃー!

「女神の願い」と名づけられたその新曲は、イントロのホーンズのメロが印象的な、明るくてちょっとロマンチックな雰囲気を持つ曲。歌詞はよく聞き取れなかったのですが、銀河と迷路や世界地図の流れを受けるような、欣ちゃんにとても似合う感じの曲調でした。これ、またシングル化されたりタイアップついたりしちゃうのでしょうか。そんなんだったらいいなあ。

その後は暗夜行路→SUN FISH。SUN FISHでは、加藤さんのギターが響きすぎてちょっと聴きづらいなあと思っていたのです、が。

次のルパンが始まると、ストラトに持ち替えた加藤さんのギターの音は一転し、やたらカッコよく耳に突き刺さってくる。同時に冷牟田さんのギターもクリアに聴こえてきて、うひゃああこれは間奏のギターバトルはすごいことになるんじゃないか、と胸を踊らせていたのです、が。

さあこれから間奏というところで、まさかのアクシデント。なんと冷牟田さんのギターのネックにシールドが絡まってるじゃありませんか。さらに、冷牟田さんはシールドを両手で掴むと、いらだつようなそぶりでネックにシールドをすりつけるようなパフォーマンス。両脇の加藤さんと川上さんは、それを気にしつつのプレイ。大変見ごたえのあるパフォーマンスではありましたが、聴きごたえという点では見事に空振りとなってしまいました、がーん。

しかしその直後に聴こえてきたのは、さらにテンションをあげてくれる沖さんのあのシンセの音。さらに、シンセの鳴り響く中天井のミラーボールには何色ものライトが照らされ、それが見たことのないような迫力ある美しさで。あああもう、太陽にお願い、この曲やっぱり大好きだーー!

というわけで、太陽にお願いであまりにメーターが振り切れてしまったので、続くライラックの記憶があまりありません。NARGOさんの髪型が遠目じゃよくわからなくて、かなり気になりながら見ていたような気がします。

そしていよいよ終盤。ここで加藤さんがセンターに歩み出てソロを弾き始めたので、ああWhite Lightなんだなーとわかる。が、2ヶ月ほどライブをご無沙汰しているうちに、あのイントロでのギターソロはさらに進化していたらしく。加藤さんが突然早弾きを始めたのには、本気で驚きつつうっかり爆笑してしまいました。すみません、ロックスターっぽくてカッコよかったんですが、でも私の抱くあの曲のイメージに早弾きは全く無かったので。

大森さんが前に出てきてパフォーマンスしてくれるところでは、加藤さんの背後で指揮者っぽい動きをしたり、スタンドからでもネタがわかるような大きな動きをしてくださったのがうれしかったです。さすが大森さん、そのへんをよくわかっていらっしゃる。

あとはCome On!で客電が点いてえらい盛り上がって、タングズでラストスパートを走り抜けると加藤さんの大ジャンプで本編終了、みたいな感じだったと思います。

アンコール待ちで手拍子をしていると、アリーナ中央の通路付近でスタッフが不審な動きをしているのに気づく。どうやら何かを設営している様子。まさかあれが、事前に予告されていた「アリーナ中央のサブステージ」ですか?だとしたら、アンコールであの場所で、いったい何をやろうというのか。

わくわくしながら成り行きを見守っていると、突如上手側のアリーナ入口にピンスポットが照らされる。そこに現れたのは・・・沖さん?!えええ何何ーー?

盛り上がるアリーナ席のお客さんの手をすり抜けて、沖さんがサブステージに駆け上がると、そこに設置されていたのは小さな鍵盤。そして沖さんが話し出す。「今から『君と僕』という曲をやるんですが、このオルガンは当時実際にレコーディングで使ったやつで・・・」。ますます意表をつく話の内容に客席からはどよめきが起きる。君と僕で使ったオルガンって、確か当時レコーディング中急にオルガンで試すことになって、中古屋かなんかで沖さんが格安で買ってきたという話を聴いたことがありますが、それが20年近い年月を経て武道館で披露されるって、すごくステキなことじゃないでしょうか。うわあああ。

やがて客席のどよめきがおさまるとほぼ同時に、始まった沖さんの口笛とオルガン。静まりかえる武道館の中で、かの名曲が披露されたあのひとときは、何よりもステキなサプライズだったような気がします。当たり前だけど、本当にCDと同じオルガンの音だったのにはすごく感動しました。

沖さんが手を挙げて退場し、客席がその余韻に浸りつつあったところで、すかさずステージに現れたのは、ピアニカを持ったNARGOさんですよ。ああもう!それは反則だようNARGOさんーー。というわけで、苦笑しながら自分内スイッチを切り替えると、あとはいつものようにスカミー大盛り上がり大会。もちろん飛びまくったのは言うまでもありません。

谷中さんMCとメンバー紹介のところは、あまり話の記憶が定かではありません。大森さんが物販を身につけまくって現れたのに一切それに触れなかったのと、北原さんが「ゼーカーをきーひー」(風邪をひき)と叫んでおられたのが印象に残ってるくらいでしょうか。谷中さんのMCは大バコの割にはあまり長くないなーと思ったような気もします。

ラストのダウンビーでは、客電が再び点灯。しかしCome On!のときと違って、天井の外周(2階席の最前列の頭上と言ったほうが良い?)にめぐらされたライトも全て光っていたのが、とても見ごたえがあってキレイでした。さいアリのときも思ったけど、スカパラの大バコでのライブは、どのアーティストよりもライティングが素晴らしくて普通に見とれてしまいますよ。アリーナ派であんまり全体のライティングに注目したことのない方がいたら、ぜひ1度スタンド席から堪能されることをおススメします。

そんな感じで。武道館初日は、2階席の閑散っぷりを感じさせない盛り上がりで無事終了。さすが、2ヶ月みっちり全国を回ってきただけのことはある、充実の内容だったと思います。さて、続く2日目はどんなライブが見られるのでしょうか。というわけで、2日目(毒舌含む編)に続くー。

コメント
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