Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

ゆれロック2007@Shibuya O-East

2007-03-14 23:50:54 | LIVE
スペシャの無料招待制で行われたこのライブ。トライセラ目当てで応募し当選通知はいただいたものの、出演5組のうちトライセラ以外のバンドの予備知識がまるでない。しかも予習していきゃいいのにそれもせず。タダだというだけで、ここまでライブへの意気込みは薄くなるものかと、己の現金さを再認識した次第。

開演時間を10分ほど過ぎたあたりで、いざEastへ。トップバッターはどうやらベベチオの様子です。上手後方に移動し、ステージもよく見えないまま聴いていたのですが、ベベチオは2人組なのですね。ボーカル君の声がとてもステキでした。昨年映画の主題歌を作っただとか、月末から流れるJR東日本のCMソングを担当したとかとのことですが、すごくそういうのが似合うなあと思いました。また聴きたいかも。

2番手はSuperfly。女性ボーカルと男性のギタリストのユニットだそうですが、ライブではサポートギター・ベース・ドラム・鍵盤というにぎやかな編成。こちらのボーカルはとてもソウルフルでした。しかし個人的には、ああいうスキのなさってあんまりピンとこないなーと思ったり。

続いてANATAKIKOU。こちらは最近よく名前を耳にしてはいたけれど、どんなバンドなのかは全く知りませんでした。フロント2名がボーカルで、曲によってメインボーカルをチェンジし、しかも2人の曲が全然ちがう雰囲気を持っている。そんなメリハリのあるパフォーマンスは、アナログさんを彷彿させます。どちらかと言えば、下手側の彼のほうのボーカル曲が好きかなあ。

そして4番手にスムルース。ぶっちゃけここらへんで相当ダレてきていた自分は、このスムルースにちょうどいいタイミングで刺激をもらいました。普通に上手い。ちゃんと「ゆれ+ロック」なリズム。MCがすべらない。まるで曲を知らなくとも、普通に楽しめるいいライブでした。圧巻はボーカル徳田くんによるラストの「逆さ書道」でしたね。どうやら彼らのライブではお約束らしいですが、あんな本格的な芸を披露するフロントマンを見たのは初めてです。思わず「大丈夫か和田くん、キャラ負けちゃうんじゃないのか?」と不安になってしまいましたよ(←そこなのか)

そしてトリのトライセラご登場。さっきのスムルースもかなり盛り上がっていましたが、やはりいちばんお客さんの反応が良かったのはトライセラでした。それに応えるように、1曲めはWarp。しょっぱなから、これまでの4バンドよりも断然骨太感のある音がEastにガーッと響きます。そんで2曲目がGOING TO THE MOONで3曲目がRaspberry。きゃあああRaspberry!この大好きナンバー、ライブで聴くのはずいぶん久しぶりですわ私。この3曲で、完全にテンション上げてもらいました。

そんで次が、僕らの一歩だったでしょうか。このミディアムナンバーも、今日は前のツアーで聴いたとき以上に心地よく聴こえる気がしますよ。Eastの音響のせいなのか、前出のバンドとのギャップゆえなのか、今日はお三方のグルーヴが、いつも以上にがっちりと響いていたように感じました。特に吉田さんのドラム!ひさしぶりに「ああ、やっぱり私吉田さんのドラム大好きだ!」と実感させてもらいましたわ。

で、最後がGroove Walk→トランスフォーマー。あれ、ひょっとして順序逆だっけ?Grrove Walkでの和田くんのギターソロ、あれは最高でした。林くんは時々白目をむいて演奏してたり、かと思えばどっかの曲で、自分のアンプの影にかくれるなど微妙に挙動不審だったのが気になりました。MCでも和田くんしかしゃべらなかったので、今日の林くんのノリがいまいち読めなかったのですが、あれはあれでOKなんだろうか。

アンコールで再登場すると、やっとじっくりMCに時間を割く和田くん(笑)。口調はいつものあの感じだったけども、トリらしく前出の4バンドに敬意を表し、踊れるロックの素晴らしさを語る和田くんは、心なしかいつもよりオトナっぽい雰囲気に感じられました。なんだかんだ言っても10年選手でありもう31歳なのだと思えば、当然と言えば当然かもしれませんが。普段あれだけリフだのマイケルだの大騒ぎされてると、うっかりその事実を忘れそうになるのです。

ロケットかROCK MUSICだろうなーと予想したアンコール曲は、ロケットに乗ってで正解。今回のセットリストは、コンパクトだったけど新旧おいしい所をしっかり詰め込んでて、いい内容でした。たぶんトライセラに馴染みのない人たちにも、良いインパクトを与えられたのではないでしょうか。約4時間の長丁場はしんどかったけど、耐えた甲斐はありました。

で、改めて思ったのですが、今のトライセラはなんとなく強気というか勝負に出てる感じがして、でもそれが気負いすぎとかじゃなく、ちゃんとトライセラのカッコよさをライブで披露できているような気がするのですごく好きです。最近のアルバムだけ聴くと、昔の作品に比べどうにもなじめない感じがするのですが、ライブだとそんな違和感もないし。この調子で、イベントでウケる→ライブ本数が増える→曲作りにプラスに作用する→良いアルバムができる、という良い循環が生まれてほしいものです。今年はライジングでトライセラが聴きたいぞー。

コメント (2)
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