Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

東京スカパラダイスオーケストラ@大宮ソニックシティ

2006-10-16 23:42:12 | LIVE
開演10分前、大宮ソニックに到着。そしてまっすぐ自分の座席に向かい着席すると、デジャヴのような感覚に襲われる。これはまさしく、2ヶ月前に鳥取で見たのと同じ風景。そう、今日はあの日と同じ最前列、しかも位置もほぼ全く同じGAMOさん前なのです。なんという奇跡。ああ、これで間違いなく、人生における相当の運を使い果たしてしまった気がする。いや、もちろん本望なのですが。

というわけで、最前列の心構えはバッチリという何とも贅沢なコンディションで、いざ開演。黒い幕の向こうから愛するおっさん達が現れると、久々の再会にときめきまくりです。かねてよりスカパラに限っては、ライブのインターバルは2ヶ月がガマンの限度と思っているので。常識で考えれば、それは百歩譲ってもおかしいのですが、事実なのだから仕方ありません。

しかし、1曲目のゴッドファーザー→タングズあたりは、ツアー参戦5本目ともなると、実はけっこう余裕を持って観られたりします。なので、今日の大森さんはやっぱカチューシャかー、とか、おお冷牟田さんがいきなりそんな前まで!とか、タングズでの北原&加藤イナバウアー(なのか)の加藤さんの体の反らし具合、いつもより甘いんじゃないかー?とか、さっそく余計なことを考えたり。

でもって3曲目のドランカード。ここで鳥取での「ドランカードの奇跡」(←勝手に命名)を思い出し、今回も口パク熱唱で踊りまくりながら、上手のマイクスタンドで歌う加藤さんに、おーいこっち向いておくれよーと強く念じてみました。しかし、さすがに大きめのホールだけあって、メンバーの目線は上のほうばかりを向いていて。そりゃあまあそうだな、そんな都合のいい話はないよはっはー、などと思っていたらば。

・・・ええと、曲終盤で、奇跡的にまた奇跡が起きてしまいました。いや、また勘違いとか痛い思い込みだと言われるのもわかっているのですが。自分は「きたー!?」と思ったら、決して相手から目をそらさないタイプなので、ある程度のところで「さすがにこれは!」と、何となく感じるのです。まあ「程度」って何だって話ですが。

谷中さんMCをはさんで4曲目が、Call From Rio。わーい、確か今ツアーで聴くのは初めてかも。途中でタオルを振り回す谷中さんの動きがどんどんうねってきて、最後のほうは完全に「やけにちっちゃい布を振り回す闘牛士」状態になってたのが、とても面白かったです。私らは牛じゃないって。Ska Pedaladaでは、欣ちゃんと沖さんが、ものすごくいい笑顔かつ自分の世界に入っちゃった表情でずーっと演奏してるものだから、もうそれを観てるだけでおなかいっぱい。間違いなく自分も同じような変な笑顔だったに違いありません。

PINZOROは、中盤の加藤さんの仕事っぷりがさらにすごいことになってました。加藤さんのギターって、どっちかっていうとストレート剛速球的なイメージなんですが、この曲の時はなんつーか、変化球でじわじわ効いてくる感じがたまらなく快感で。今後も幅のあるプレイをどんどん聴かせてください、お願いします。

そして次がSoul Growl。これはすごかった。GAMOさんの冒頭のダンスは最高だったし、加藤さんは片足を軸にしてステップを踏みながらぐるぐる回りだすし(=イメージは、昔『みなさんのおかげです』でタカさんがネタやってた、黒人ダンサーのあの動き。たぶん伝わらない)、冷牟田さんは機材の問題なのか、ギター弾きながらいったんステージから消えちゃうし。そのくせ音はいつも以上にゴキゲンな印象。なんつーか、こんなに自由なSoul Growlは初めてです(笑)。

そして次が世界地図。以下、曲前の欣ちゃんMCで。

「大宮SONIC CITY!!」(←明らかな英語的発音)
「SONIC!・・・ソニックな街か・・・」

・・・すみません、もう冒頭のこのふたことがあまりに面白すぎて、そのあと欣ちゃんが何を言ったかも、ボーカルはどうだったかも全然覚えちゃいません。久々に欣ちゃん節の真骨頂を見た思いです。でもってその後がライラックdubバージョンで、今回もすばらしすぎる音を聴かせてもらいました。

さあここで譜面台コーナーですよ。今日のコーナー1曲目は、All or Nothing!イントロから、加藤さんの長い長いギターソロにすっかり骨抜きにされたあとは、ひたすら跳ねまくり。そしてBLACK JACK。これを聴くのは野音以来だったので、すごーくうれしかったですよ。やっぱりカッコいいよなあこの曲。

でもってその後に、沖さんフューチャーの曲を2曲続けて。残念ながら2曲とも知らない曲だったんですが、あれはカバーか何かでしょうか。それとも新曲?どちらも大好きなノリの曲で、とても気持ち良かったです。特に2曲目のほうは、曲終盤での沖さんのソロが、FINGERTIPSを超えたかと思えるほどの長さとテンションで素晴らしすぎでした。今回沖さんも視界ばっちりだったので、足技までしっかり見られてさらに感動。

ものすごい拍手で沖さんショーが締めくくられると、谷中さんがちょっとしたMCを。ここでMCを聞きながら、ふと大森さんを見て衝撃。お、大森さんてば、後ろを向きカチューシャを直してますよ!?しかもこの直し方というのが、カチューシャを口にくわえて髪を整え→いったんカチューシャをセットするも、うまくいかなかったのかいったんはずし→再度カチューシャをセットすると、細かい所を手で整え完了。・・・女の子かよ!!

しかし、そんな衝撃シーンも、谷中さんより「次の曲は、ヒロトさんと大森さんの~」という例の文句が発せられた瞬間に合点がいきました。あああなるほど!大森さんてば、自分の出番の前にしっかり身だしなみを・・・ということだったんですねえ(爆笑)

そんな大森さん、無事に星降る夜にを歌い終わると、曲の締めの「ジャン!」が鳴った直後に、振りかえってメンバーに合図を出しまして。1度終わらせたはずの曲を「ジャン!!・・・・ジャン!!」と2度も締めリピート。そして納得の表情で欣ちゃんたちにOKサインを出すと、やっと定位置に戻っていったのでした。いやーさすが大森さん、ツアーも中盤となると、ネタも相当磨きがかかってますね(←褒めてます)。

さあ次の曲は?All or NothingやBLACK JACKをやったということは、野音と同じパターンならSTROKE OF FATEのはずなのだけど・・・と思いつつ加藤さんに目をやった瞬間、その身構え具合と手にしてるギターを確認して、一気に血圧急上昇ですよ。うわあああまさか、今日もコブラが聴けるとはああああ!!(←崩壊)

今日のコブラも、そりゃあもう素晴らしかったです。なんだろ、いつもより緩急があったというか。加藤さんは、最初の1コーラスを弾き終わると、妙に落ち着いた佇まいで客席を見据えたり。かと思いきや中盤のソロは、たぶん私が今まで聴いてきた中でいちばん長く弾いてたような。しかも低姿勢で弾いてるうちにどんどん腰が落ちてきて、最後には内股で座り込むような体制になる始末。もちろん、音のカッコよさは言うまでもありません。あああ、もはや私はそんじょそこらのコブラでは満足できない体になってしまいましたよ、どうしましょう(←意味不明)。

そうこうしてるうちに譜面台は撤去され、次はいつもの流れで、雨の木曜日。でもってWalkin’Aloneでは、目の前のGAMOさんリサイタルに釘づけでございました。The Pretenderではいつものように、体を揺らしながらクライマックスに備えて心の準備を。あ!あのどなたか教えてほしいのですが、Walkin' Aloneの川上さんって元からアップライト使用でしたっけ?なんかベース弾いてたイメージがあるんですけども、私の勘違いでしょうか。

いよいよラストスパート。まずルパンからです。この時イントロで、冷牟田さんがギターを抱え上手側へ移動してきたので、おおお?と成り行きを見守っていると。私のほぼ目の前で立ち止まった冷牟田さん。

「ワンッ、デュッ、スリッ、フォー!!」

このカウントをオフマイクで叫ぶ姿を目の当たりにしたが最後、完全に脳のネジがぶっとびましたよ。いやあああ、かっこいいいい!もうどうにでもしてえええ(←馬鹿)

そして太陽にお願い、これがまた!イントロの沖さんシンセってば、いつからあんなにも長くいやらしーく「びよーん」を鳴らすようになったんですか。あれで一層テンション上がりました。当然そこから踊りまくったのは言うまでもなく。White Lightが終わるまでは、例のごとく死ぬほど飛び跳ね、イヤと言うほど腕を挙げていたような気がします。そういえば跳ねすぎたせいか、途中で久々に酸欠の危機をちょっと感じました。何度やっても学習しない自分。

ラストのCome On!では、動ける8人が今日も前方で横並び大合唱。が、間奏でびっくり仰天。ソロを弾いてた沖さんが、オルガンを抱えて前に出てくるじゃありませんか!えええ沖さん、そのタイミングでオルガン抱え!?とのけぞっていたら、なんといつの間にか上手端前方にスタンバイされてたスタンドにオルガンを下ろし、そこで他のメンバーと並んで歌い始める沖さん。いやああん、沖さんがこんなに前のほうでプレイしてくれるなんて!!なんてナイスな趣向なんでしょう。沖さんやっぱステキだわあ。

・・・が、はっとしてステージ後方に目をやると。そこには、たった一人定位置に取り残されたまま、ドラムを叩きつつ微笑んだ表情で歌う欣ちゃんの姿。あああ欣ちゃん、なんか切ない。誰か1人くらい欣ちゃんのところに行ってあげて、ベタなロックバンドみたく1つのマイクで2人同時に歌っちゃいなよ!(←意味不明)

そんな感じで、もう何がなんだかわからない状態になったところで、めでたく本編終了です。アンコール待ちのお客さんの盛り上がり具合は、大宮もすごかったですよ。手拍子は一瞬で揃うし、oioiコールはすごいボリュームだし、足踏みは始まるし。アンコールが盛り上がると、改めて「ああこの会場に来てよかったー!」と思えるので、そういう意味でも最高でした。

でもってメンバー再登場なのですが。ここで、冷牟田さんが客席に何か投げ入れようと上げた放りあげた物体が、完全にコースを誤り、舞台袖に落ちてしまいまして。この時の気まずそうな冷牟田さんの表情は、ある意味レアだったかもしれません。

しかし、レアな出来事はまだまだ続きます。アンコール1曲目のイントロに鳴り響いたのは、あのピアニカの音。それを受け、みんな大歓声で「メリーさんの羊」のメロディを盛り上げます。さあNARGOさん、いつものようにやっちゃってくださーい!と思ったその瞬間。

お約束の、最後に音をはずすその直前で、一瞬固まる空気。どうもNARGOさんてば、微妙に間違えたっぽい雰囲気です。この時のNARGOさんの「やっちゃったー!」な表情がもう・・・!あれは反則すぎますNARGOさん。ずきゅーんとハートに一撃くらいました。

改めてピアニカの仕切り直しで、いざスカミー!ここで更にNARGOさんが罪な行動に出ましたよ。曲の1番が終わり、さあ今から上手で駆け足ポーズだーと思いつつ、ふと下手側に目をやったらば。えええNARGOさんてば、なぜモニター前で仰向けになってるのですか!?しかもそのままピアニカを吹きつつ、軽く腹筋のような動きまで披露。あまりのあり得ない光景に、すっかり駆け足ポーズのことなど忘れてしまいましたよ。ああ、やっぱりNARGOさんはものすごく油断できない存在ですわ。

スカミーのあとの谷中さんMCでは、衝撃の告知がありました。谷中さん、またも映画出演が決まったそうなんですが。今度の役どころはなんと、南米マフィアなのですって(爆笑)。うひー似合いすぎいー。しかもパパイヤ鈴木氏が手下役で、台詞は全部ポルトガル語って。これっぽっちも意味わかりません。ああこれは気になる。

メンバー紹介では、どうもツアーファイナルの告知係を毎回やってるらしい加藤さんが、ひととおりのインフォメーションを。ここで「同じ大宮の、さいたまスーパーアリーナで!」と言ったときの客席のリアクションが妙に薄くて。ぼそりと「あれ、あんまリアクションねーなー」とつぶやいた加藤さんの姿が、ひそかにツボでした(笑)。

川上さんからは、ムードメイカーズのリリース告知。沖さんはひとこと「アイロニックパーンチ!」だったかしらん。違うパンチだったかもしれませんが、面白かったので何でもいいですもう。

NARGOさんは「僕は視力2.0なんですが・・・後ろのほうまですごくノってくれてるのが、よく見えました。よく見えてますからー!」と、珍しく声高に後ろのほうにアピール。ひょっとして、スカミーのせいでNARGOさんのテンションもおかしくなってたのかもしれません。NARGOさんの発言を受けた北原さんは、「私は目が悪いのでよく見えないんですが!・・・ありがとおおお!」てな感じだったと思います。

冷牟田さんは、いつものようにコールされて上手から再登場。この時、さっき客席に投げ損じた物体をもう1度放り投げ、無事に放物線を描いたのを見届けると、ちょっと安心した表情をされてましたよ。ふふ。GAMOさんからは、「ワイルドピースの手(右手でW、左手でピースを作る)をやるとき、右手の親指は広げなきゃダメだから!内側にやると狐になるからね、へっへっへ」という、ありがたいアドバイスが。

そしてラストの曲はスキャラバン。わあ、この曲も久しぶり!歌モノのようにぶっとんで締めるラストもいいけども、こういう風に、音に没頭して踊りまくって締めるのも好きだなあ。

そんな感じで、今回も最前列の素晴らしさを120%味わいつつ、明らかに夏からパワーアップしたライブを見せてくれたおっさん達のすごさを、またも思い知らされたのでありました。あー、これで次が年明けって話は無しでしょうやっぱ。おっさん方、年内の追加ライブをぜひぜひよろしくお願いしますよ。もうこの際、リキッドじゃなくてもどこでもいいですから!

コメント (8)
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