緑と美味しいものと笑顔があれば…☆

旦那サマ(プー)との山登り、お菓子作りを楽しみつつ、毎日を丁寧に暮らしていきたいな♪

出産日記

2011-04-11 23:37:52 | 出産記録
こんにちは、ご無沙汰していますやんこです。
  
 
まず、東日本大震災にてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしますと共に
被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
 
  
未曾有の大震災より1ヶ月が経ちました。
すでにプーがアップしたとおり、3月11日に娘が産まれました。
私にとって待ちに待っていたひとつの命との対面を果たした2時間半後に
たくさんの尊い命が失われ、時間を追うごとに増えていく死者・行方不明者の数に
信じたくない悲しい気持ちで胸が痛みました。
いまだ余震も多く、色々な問題があるけれど、とにもかくにも 
現在今この時も厳しい現実とたたかっている被災地の方へ、
自分ができることをしていきたいです。
   
 
 
出産の時のことを記録していきます
 
予定日前々日の朝、おしるしがありました。
破水もしたかな?、、と自分で判断できなかったので
病院に電話をして入院の準備をして診察してもらうと、破水はしていないとのこと。
けれど、いよいよお産が近づいているんだな、、と感じて、
りんを連れて、プーの実家へお邪魔しました。
 
そして午後2時頃から懐かしい生理痛に似た痛みが始まりました。
間隔はバラバラだけれど、繰り返しやってくる痛みにこれが本陣痛につながるといいなと思っていました。
夕方りんの散歩をしていると、だんだん痛みがはっきりしてきたので
間隔を記録し始めました。
13分、7分、4分、10分、、、、間隔はバラバラだけれど
痛みは少しずつ強くなってきていました。
夜11時、プーが出張から帰ってきたので迎えにきてもらい
自宅マンションに戻るころには10分間隔になっていたので病院へ電話しました。
5分間隔になったら、もう一度電話して来てくださいとのこと。
 
この後長い夜が始まりました。
その時の気持ちが記してあります。
「痛みがスーっとひいていくのがふしぎなかんじ
でも痛みの波がくると何もできなくなる。
目もあけられない。
恥骨のあたりがしめつけられていたい
イタイとしか言えない」
  
4日間の出張を終えて帰ってきたばかりのプーには寝てもらいたいと思いつつ
痛みがくると「イタイ、イタイ、、、、」と声が出てしまう。
辛い痛みを繰り返して繰り返して、ようやく5分間隔になったので病院に電話。
 
朝4時前に病院に到着。
痛みがくると座りこんでしまう私を見て、「いい痛みがきてますね~」と助産師さんに言われ
少し嬉しくなる。
診察をしてもらうと子宮口6cm開。
陣痛室に入り点滴をしてもらい、また陣痛に耐える時間が続きました。
 
この時の気持ちを残したいと思いつつ、ボールペンを持つことさえ
とっても力が要りました。
ボールペンを持てても、ペン先を紙にあてることが難しい。
そんな中で蛇みたいな文字をなんとか記してあります。
「もうろうとしてきた
4分間隔つづく
イタミつよくなってきた
8分間隔になるが、じんつうが遠のいている訳ではないらしい
イタミが強くなっている
ウトウトしてしまう」
 
 
助産師さんに教わって、痛みがやってきた時にプーに腰の下を押してもらい
私が頑張って目を開けてフーっと息を吐くと少し楽になる感じがしました。
仕事で疲れてウトウトしているプーを見て、少し寝かせてあげたいと思いつつ
痛みの波がくると、やっぱりお願いせずにはいられなくなる。。
  
 
6時半ごろの陣痛の間隔は4~6分となかなか縮まらない。
痛みは強くなっているのに、先へ進んでいない感じがもどかしかった。。
7時すぎの診察で、子宮口8cm開。
全開までもう少しだと嬉しくなる。
8時半のときの気持ちは「痛みで精一杯、何も考えられない」
 
8時45分、診察してもらうと、子宮口全開!
分娩台へ移る。
ようやくここまで来たと嬉しくてたまらなくなる。
あと少し。
この痛みから解放され、赤ちゃんに会える、、、!
けれど、、、陣痛の間隔が縮まらない。。
痛みはこれ以上ないくらい強くなっているのに、、、。
もう少しお産が進むまで待とうと
分娩室はプーとやんこの二人になり、時々助産師さんが見にきてくれる程度。
やんこ、段々弱気になる。
10時15分、診察をしてもらうと、子宮口8cmに逆戻り。。。
やんこ、ますます弱気になる。
 
10時35分、陣痛促進剤の点滴をすることを説明され、同意する。
点滴が始まったものの、なかなか陣痛の間隔が縮まらない。
促進剤の量を増やし、しばらくしてもお産が進まない。
促進剤をつかうと、陣痛の痛みが強くなると聞いていたので
これ以上の痛みがもっと短い間隔でくるのかと、不安になる。
その間にも、万が一帝王切開になることに備えて、
レントゲン撮影、心電図、採血と分娩台の上で次々と施されていく。
 
11時40分、診察。
医師と助産師の話し声が聞こえてくる。
どうやら赤ちゃんの後頭部が正面を向いていなく、心拍だかも落ちているらしい。
吸引するだの臍帯を?ひっぱるだの話している。
そのあと助産師さんが産道に手をいれると、完全に破水した。
突然「いきんで!」と言われ、いきむとお産ができそうだという話になった。
助産師さんが頭の向きを直してくれたのか、聞かなかったので分からないけれど。
とにかく「痛くなったらいきんで!そうでない時は深呼吸して、赤ちゃんに酸素を送ってあげて!」と言われ
私はいきむのを我慢して陣痛に耐えるのから解放された喜びで一生懸命いきむ、、。
けれどいきみ方が下手なのか、余計な力ばかり入ってしまう。
この辺りから痛みの波は次々やってくる。
いつの間にか私の周りにたくさんのスタッフがいて、
「思いっきりいきんで」「頑張って」と声をかけ続けられる。
診察の際に分娩室から出されていたプーも呼び戻され、私の隣に立っている。
「髪の毛が見えてるよー」、、、!!
、その後頭がでて「いきむの止めて、こらえて!」と言われ、、、、
12時7分 
にゅるりん、、、、と赤ちゃんが出てきた。
 
今までの呼吸、力み、頑張っていた気持ちがスーっと私の中から消え
代わりに涙がじわーっと出てきた。。
赤ちゃんは、羊水をたくさん飲んでいたようで吸引してもらっている。
処置してもらっている赤ちゃんをほーっと眺めながら
何とも言えず幸せな気持ちになった。
「わたしの赤ちゃん」
今まで叶えたくて叶えたくて想い続けた光景が目の前にあってくれることが信じられなかった。
 
隣の分娩室でもすぐにお産が始まったようで、
分娩室には私と赤ちゃんの二人になる。
おぎゃーおぎゃーと泣いている赤ちゃんに決めていた名前で声をかけると
泣き止んだ。
お腹の中で聞いていたママの声だと分かったのかな。
それから赤ちゃんの体温が低いのママの体温で温めてくださいとカンガルーケアをした。
私の胸にムニャムニャしている赤ちゃんがきて、私の指をにぎってくれた。
「これからよろしくね」
 
私の処置のあいだ、分娩室の外でプーが赤ちゃんを抱っこしていた。
分娩室に入ってきたプーは「可愛い可愛い」とニコニコしながらあやしていて嬉しそうだった。
とても微笑ましい光景。
これから家族3人+1わんの生活、がんばろう☆