コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

「差出人(送信者)を偽る」メールに騙されるな

2008-05-02 12:06:12 | メール活用用語
差出人を偽るメールは、”差出人詐称ウイルスメール”(詐称(さしょう))と言われ、差出人を詐称され(偽って)、差出人が変更され送られて来る、ウイルスつきメールのことです。実は、メールの差出人は簡単に変更することができます。ウイルスはこのことを利用しています。

このようにメール差出人が変更されメール送信される場合があるので、ウイルス付きメールを受け取った際、差出人として表示されている人が、実際にウィルス付きメールを送ったことにはならないので要注意です。

差出人詐称ウイルスメールが登場した当初は、差出人を偽り、ウイルス付きメールを送信した為、多くの人が、偽りの差出人を信頼して、ウイルスに感染しました。


■差出人詐称ウイルスメールの流れ

1.ウイルスは、パソコンに中にあるメールソフトのアドレス帳やWebページなどからメールアドレスを選んで、そのアドレス宛てにウイルス付きメールを送って感染を拡大しようとします。

2.なお、送り先をアドレス帳やWebページからランダムで選ぶのと同様に、差出人もランダムに選んで、差出人(名前やメールアドレス)を変更し、ウイルス付きメールを送信します。

3.アドレス帳などから選んで差出人を偽るため、送られてきたメールの差出人は、受取人の知り合いになってしまう。

以上のことより、自分とは全く関係ないところで、差出人が自分になり、ウイルス付きメールが送信され、疑いがかけられる場合があります。

また、ウイルス付きメールを受け取ったコンピュータシステムは、”ウイルス警告メール”や”宛先不明メール”を、メールの差出人に送る場合があり、自分には全く原因がないのに、エラーメールや警告メールを受け取ることになってしまいます。


■差出人詐称ウイルスメールへの対応

なお、ウイルス付きメールを受け取った場合、慌てて、メール差出人にクレームのメールをだそうとする人がいますが、以上のことから慎重に考えるべきですね。ウイルス付きメールは、どのような方法で、どのようなルートを通ってきたのか判断するのが非常に困難です。ウイルス付きメールを受け取った場合には、対応に充分注意しましょう。

コンピュータ・ウイルスの届け出先機関である情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は、ウイルスは差出人を詐称するとして、「送ってもいないメールに対する配信エラーメールや、ウイルスを検出したという警告メールが届いても、決して慌てずに」とアドバイスしています。

なお、このIPAに掲載されている対策等をもとに、”差出人を偽るウィルスメール”の対応をまとめました。

1.”ウイルス警告メール”や”宛先不明メール”等の身に覚えのないエラーメールや警告のメールが届いても決して慌てない。

2.”ウイルス警告メール”が届いた場合は、”差出人詐称ウイルスメール”の問題ではなく、本当に自分のパソコンがウイルスに感染している場合もあるので、ワクチンソフトで検査し、ウイルス感染の有無を確認する。

3.知人からのメールであっても、差出人を偽って送信された(つまり知人からのメールでない)可能性があるので、添付ファイルには十分注意し、安易に添付ファイルを実行しない。

4.メールで添付ファイルを送信する場合は、受信した人に不正な添付ファイルでないことを知らせ、安心させるために、添付ファイルの内容について、メール本文に簡単に説明する。

5.ウイルス付きメールが送られてきたからといって、差出人として表示されている人に、感情的な返信を書くのは避ける。

6.万が一、自分とは関係ない所でウィルス付きメールが自分宛で送信され、そのことでクレームがきた場合は、冷静に対応し、自分のパソコンはウィルス対策を十分していること、また、”差出人詐称ウイルスメール”があることを分かりやすく説明してあげる。


参考情報:セキュリティセンター:ウイルス・不正アクセス届出状況について
(情報処理推進機構:IPA)
【IPA今月の呼びかけ:「ワクチンソフトを過信していませんか?」】
(万能薬は存在しません)
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2004/09outline.html


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