多くの人が使っている電子メール、この仕組みを理解すると、電子メールを使うときの注意事項、メールアドレスの作り方、迷惑メール対策も考えることができます。
なお、電子メールは、大きく、パソコンの電子メールソフトを利用する場合と、インターネットのブラウザから利用するWebメールがあります。
まずは、パソコンの電子メールソフトを使って、電子メールを送受信する仕組みを簡単に説明し、電子メールソフトとWebメールとの違いを説明します。
次に、メールアドレスの構成、迷惑メールの手段と対策、メールアドレスの作り方を説明します。
■電子メールソフトを利用したメール送受信の仕組み
この場合、パソコンとインターネットにつながれた大型コンピュータ(サーバー)との間で、メールデータのやり取り(メールの送受信)が実行されます。
[メールを送信する場合]
パソコンの電子メールソフトで送信するメールを作成し、送信を実行すると、そのメールは、プロバイダや学校や会社にある大型コンピュータ(メールサーバーと言います)にデータが送られます。
メールを受け取ったコンピュータ(メールサーバー)は、宛先として指定されているコンピュータ(メールアドレスの@の後ろがコンピュータを表します)に、そのデータを転送します。
メールを受け取ったコンピュータは、受取人がメールを取りにくるまで、コンピュータ内にデータを保存します。
[メールを受信する場合]
メールを受信する場合は、電子メールソフトが、プロバイダや学校や会社にある大型コンピュータに、自分宛のメールボックスにメールがないか問い合わせをして、メールがあれば受信し、パソコンの電子メールソフトの中にメールを取り込みます。
なお、通常、パソコンに取り込んだ段階で、コンピュータに保存されたメールデータは削除されます。
《coffee break》
メールサーバには、一般的にメールの送信に「SMTPサーバー」が、メールの受信に「POP3サーバー」が使用されています。
■電子メールソフトとWebメールとの違い
電子メールソフトを使ったメールの送受信の場合、送受信したメールデータは基本的にパソコンの中に保存されます。大型コンピュータにもメールデータが一時的に蓄えられますが、パソコンに渡した時点で削除されます。
ところが、インターネットのブラウザから使う事ができる電子メール、Webメール(Gmail、Yahoo!メール等)の場合は、パソコンにはメールを保存せず、全て、大型コンピュータ(サーバー)の中に保存します。
その為、Webメールは、インターネットにつながれたパソコン(携帯含む)であれば、どこからでも、メールの内容を見ることができます。
■メールアドレスの構成
メールのアドレスの構成は以下になります。
メールアドレス= 個人名@コンピュータ名
(taro@kaisya.co.jp)
(1) (2)
(1) 個人を識別するもの(アカウント名): (2)に属する一人一人を識別する名前です。
(2) メールを管理するコンピュータ名: 個人のメールを管理するコンピュータ名です。
*コンピュータ名は、通常のドメイン名から、ホスト名がないものです。
(2)の名前は、通常、プロバイダ、会社、学校で決まります。なお、メールを管理するコンピュータが複数ある場合は、(2)も複数あることになります。
(1)は(2)に属する、つまり、プロバイダ、会社、学校に所属する一人一人を識別するものです。なお、個人の名前でなくても、同じ名前でなければ、どのような名前でも構いません。
なお、このメールアドレスの構成は携帯でも同じです。例えば、ドコモのメールアドレスは以下になっていますが、”@の後ろのdocomo.ne.jp”が、ドコモのメールを管理するコンピュータ名になります。
メールアドレス(ドコモのメールアドレス)
xxxxxxxxxx@docomo.ne.jp
■迷惑メールの手段と対策
迷惑メールを送信する手段には、大きく二つあります。
(1) 適当にメールアドレスを作り迷惑メールを送信する
(2) 公開されているメールアドレスに迷惑メールを送信する
(1)の方法は、メールアドレスの構成を利用します。つまり、メールアドレスは、”個人名@コンピュータ名”になっており、コンピュータ名は誰でも分かりますから、これを利用して、個人名のところを、適当な名前にして、勝手に迷惑メールを送信します。
(2)の方法は、ホームページを巡回し、公開されているメールアドレスを収集し、そのアドレスに対して迷惑メールを送信すると言われています。
(1)の方法には悪質なソフトを利用し、簡単なボタンクリック操作だけで英数字と記号を組み合わせたメールアドレスを自動生成し、数十万通のダイレクトメールを短時間意に自動送信でき、何と一日あたり数百万以上の迷惑メール送信を可能にするソフトがあるそうです。
このことから、迷惑メール対策をするには、次の方法が考えられます。
(1) 簡単に想像できないメールアドレス(英数字を組み合わせたもの)にする。
(2) 大事なメールアドレスは公開しない、公開する場合は迷惑メールが多くなった場合、すぐに削除できものを使用する。
(3) 迷惑メールには絶対に返信しない、返信することで、そのメールアドレスが本物と分かる。
■メールアドレスの作り方
以下は私が実践している、メールアドレスの付け方です。これは、携帯の迷惑メール対策にも非常に有効な方法で、以前、携帯の迷惑メールに困ったことがあり、下記内容でメールアドレスを変更したら、それ以降ピッタリ止みました。
(1) メールアドレスには、英文字だけでなく、数字、記号も使用する。なお、使用できない記号もあるので注意
(2) 桁数をなるべく多くする。DoCoMoでは、16文字以上の長いアドレスに変更すると、迷惑メールが届きにくくなると言っています。
(3) 辞書に載っている英単語、及び誕生日等は使用しない。
なお、DoCoMoは「メールアドレスの作り方」について、下記で詳しく解説しています。
参考情報:メールアドレス変更 | お知らせ | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/measure/change_add/
《補足》ドメイン名
インターネット上のコンピュータは、IPアドレスという数値で識別されていますが、分かりづらい為、人間が見て分かりやすいようにドメイン名(ドメイン・ネーム)があります。
このドメイン名はIPアドレス毎にあり、インターネット上のコンピュータを識別するために使用されます。
ドメイン名の例 =www.kaisya.co.jp
(4) (3) (2) (1)
メールアドレスの例 =taro@kaisya.co.jp
(3) (2) (1)
(注)メールアドレスの@の右は、メールを管理するコンピュータ名で、「ドメイン名」から(4)のホスト名を抜いたものです。ホスト名は、別な方法で、見つけられます。
(1) 第1レベルドメイン(主に国を表現する)
例の第1レベルドメインの「jp」は日本であることを意味しています。サーバの設置されている国がどこであるか分かるようになっており、このほか、「com」などがあります。
(2) 第2レベルドメイン(主に組織の属性を表現する)
国によって事情が異なりますが、日本では組織などの属性を示すものとして利用されています。プロバイダで有名な「ne」や、会社を示す「co」、学校や教育機関を示す「ac」、政治関連機関を示す「go」、などジャンルによって区分けが行なわれています。
(3) 第3レベルドメイン(主に組織名を表現する)
第2ドメインの中の区別を表し、第2ドメインが会社を示す「co」の場合は、通常、会社名がきます。
(4) ホスト名
第3ドメインの中にある、コンピュータを示します。
なお、電子メールは、大きく、パソコンの電子メールソフトを利用する場合と、インターネットのブラウザから利用するWebメールがあります。
まずは、パソコンの電子メールソフトを使って、電子メールを送受信する仕組みを簡単に説明し、電子メールソフトとWebメールとの違いを説明します。
次に、メールアドレスの構成、迷惑メールの手段と対策、メールアドレスの作り方を説明します。
■電子メールソフトを利用したメール送受信の仕組み
この場合、パソコンとインターネットにつながれた大型コンピュータ(サーバー)との間で、メールデータのやり取り(メールの送受信)が実行されます。
[メールを送信する場合]
パソコンの電子メールソフトで送信するメールを作成し、送信を実行すると、そのメールは、プロバイダや学校や会社にある大型コンピュータ(メールサーバーと言います)にデータが送られます。
メールを受け取ったコンピュータ(メールサーバー)は、宛先として指定されているコンピュータ(メールアドレスの@の後ろがコンピュータを表します)に、そのデータを転送します。
メールを受け取ったコンピュータは、受取人がメールを取りにくるまで、コンピュータ内にデータを保存します。
[メールを受信する場合]
メールを受信する場合は、電子メールソフトが、プロバイダや学校や会社にある大型コンピュータに、自分宛のメールボックスにメールがないか問い合わせをして、メールがあれば受信し、パソコンの電子メールソフトの中にメールを取り込みます。
なお、通常、パソコンに取り込んだ段階で、コンピュータに保存されたメールデータは削除されます。
《coffee break》
メールサーバには、一般的にメールの送信に「SMTPサーバー」が、メールの受信に「POP3サーバー」が使用されています。
■電子メールソフトとWebメールとの違い
電子メールソフトを使ったメールの送受信の場合、送受信したメールデータは基本的にパソコンの中に保存されます。大型コンピュータにもメールデータが一時的に蓄えられますが、パソコンに渡した時点で削除されます。
ところが、インターネットのブラウザから使う事ができる電子メール、Webメール(Gmail、Yahoo!メール等)の場合は、パソコンにはメールを保存せず、全て、大型コンピュータ(サーバー)の中に保存します。
その為、Webメールは、インターネットにつながれたパソコン(携帯含む)であれば、どこからでも、メールの内容を見ることができます。
■メールアドレスの構成
メールのアドレスの構成は以下になります。
メールアドレス= 個人名@コンピュータ名
(taro@kaisya.co.jp)
(1) (2)
(1) 個人を識別するもの(アカウント名): (2)に属する一人一人を識別する名前です。
(2) メールを管理するコンピュータ名: 個人のメールを管理するコンピュータ名です。
*コンピュータ名は、通常のドメイン名から、ホスト名がないものです。
(2)の名前は、通常、プロバイダ、会社、学校で決まります。なお、メールを管理するコンピュータが複数ある場合は、(2)も複数あることになります。
(1)は(2)に属する、つまり、プロバイダ、会社、学校に所属する一人一人を識別するものです。なお、個人の名前でなくても、同じ名前でなければ、どのような名前でも構いません。
なお、このメールアドレスの構成は携帯でも同じです。例えば、ドコモのメールアドレスは以下になっていますが、”@の後ろのdocomo.ne.jp”が、ドコモのメールを管理するコンピュータ名になります。
メールアドレス(ドコモのメールアドレス)
xxxxxxxxxx@docomo.ne.jp
■迷惑メールの手段と対策
迷惑メールを送信する手段には、大きく二つあります。
(1) 適当にメールアドレスを作り迷惑メールを送信する
(2) 公開されているメールアドレスに迷惑メールを送信する
(1)の方法は、メールアドレスの構成を利用します。つまり、メールアドレスは、”個人名@コンピュータ名”になっており、コンピュータ名は誰でも分かりますから、これを利用して、個人名のところを、適当な名前にして、勝手に迷惑メールを送信します。
(2)の方法は、ホームページを巡回し、公開されているメールアドレスを収集し、そのアドレスに対して迷惑メールを送信すると言われています。
(1)の方法には悪質なソフトを利用し、簡単なボタンクリック操作だけで英数字と記号を組み合わせたメールアドレスを自動生成し、数十万通のダイレクトメールを短時間意に自動送信でき、何と一日あたり数百万以上の迷惑メール送信を可能にするソフトがあるそうです。
このことから、迷惑メール対策をするには、次の方法が考えられます。
(1) 簡単に想像できないメールアドレス(英数字を組み合わせたもの)にする。
(2) 大事なメールアドレスは公開しない、公開する場合は迷惑メールが多くなった場合、すぐに削除できものを使用する。
(3) 迷惑メールには絶対に返信しない、返信することで、そのメールアドレスが本物と分かる。
■メールアドレスの作り方
以下は私が実践している、メールアドレスの付け方です。これは、携帯の迷惑メール対策にも非常に有効な方法で、以前、携帯の迷惑メールに困ったことがあり、下記内容でメールアドレスを変更したら、それ以降ピッタリ止みました。
(1) メールアドレスには、英文字だけでなく、数字、記号も使用する。なお、使用できない記号もあるので注意
(2) 桁数をなるべく多くする。DoCoMoでは、16文字以上の長いアドレスに変更すると、迷惑メールが届きにくくなると言っています。
(3) 辞書に載っている英単語、及び誕生日等は使用しない。
なお、DoCoMoは「メールアドレスの作り方」について、下記で詳しく解説しています。
参考情報:メールアドレス変更 | お知らせ | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/measure/change_add/
《補足》ドメイン名
インターネット上のコンピュータは、IPアドレスという数値で識別されていますが、分かりづらい為、人間が見て分かりやすいようにドメイン名(ドメイン・ネーム)があります。
このドメイン名はIPアドレス毎にあり、インターネット上のコンピュータを識別するために使用されます。
ドメイン名の例 =www.kaisya.co.jp
(4) (3) (2) (1)
メールアドレスの例 =taro@kaisya.co.jp
(3) (2) (1)
(注)メールアドレスの@の右は、メールを管理するコンピュータ名で、「ドメイン名」から(4)のホスト名を抜いたものです。ホスト名は、別な方法で、見つけられます。
(1) 第1レベルドメイン(主に国を表現する)
例の第1レベルドメインの「jp」は日本であることを意味しています。サーバの設置されている国がどこであるか分かるようになっており、このほか、「com」などがあります。
(2) 第2レベルドメイン(主に組織の属性を表現する)
国によって事情が異なりますが、日本では組織などの属性を示すものとして利用されています。プロバイダで有名な「ne」や、会社を示す「co」、学校や教育機関を示す「ac」、政治関連機関を示す「go」、などジャンルによって区分けが行なわれています。
(3) 第3レベルドメイン(主に組織名を表現する)
第2ドメインの中の区別を表し、第2ドメインが会社を示す「co」の場合は、通常、会社名がきます。
(4) ホスト名
第3ドメインの中にある、コンピュータを示します。