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外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

迷惑メール(SPAMメール)対策とは :迷惑メールは”悪の温床”

2009-07-21 00:39:03 | 安全・安心用語(セキュリティ用語)
迷惑メールは、「SPAMメール(スパムメール)」や「ジャンクメール」とも呼ばれています。簡単に言えば、”要求していないのに、一方的に送られてくるメール”です。

迷惑メールには、出会い系への誘導メール、架空請求メール、フィッシング詐欺メール、ウイルスが添付されたメール、ウイルスサイトへの誘導メール、内職(ビジネス)紹介メール、医薬品などの販売メールなどがあります。

この迷惑メールには、ウイルス、スパイウェア、フィッシング詐欺、振り込み詐欺などの危険が含まれており”悪の温床”です。十分注意しなければなりません。

迷惑メールは、地震や有名人に関する世界的な事件が発生したり、クリスマス、年末・年始のイベントの際には、これらを利用した迷惑メールが増えるので、更に注意が必要です。

迷惑メールは年々巧妙になっており、数年前までは、あきらかに迷惑メールと分ったものが、最近では判断が難しくなっています。今一度、迷惑メールの対策を考える必要があります。

迷惑メールの基本は、 ”無視し、何もせず、そのまま削除する” ことです。

絶対に実行してはいけないこと・・・迷惑メールに返信したり、迷惑メールの中のURLをクリックしたり、迷惑メールの添付ファイルを実行したりするのは、悪徳業者の思う壺です、絶対に実行してはいけません!

例えば、迷惑メールに腹を立て、「こんなメールは送信しないで欲しい」と抗議のメールを返信したら、悪徳業者のメールリストに記録され、迷惑メールの餌食になります。



■ 迷惑メールの未然防止 -パソコン・携帯共通


迷惑メールは、メールアドレスをある規則で作成し、そのメールアドレスに無作為に迷惑メールを送信したり、インターネットに公開されているメールアドレスに送信されます。その為、、メールアドレスの作り方・使い方に注意しなければいけません。

(1) メールアドレスを工夫し、単純なメールアドレスにしない

(2) メールアドレスを複数持ち、家族・友人用、個人情報登録用、公開用などに使い分ける

以下は有効なメールアドレスの付け方です。これは、携帯の迷惑メール対策にも非常に有効な方法です。以前、携帯の迷惑メールに困ったことがあり、下記内容でメールアドレスを変更したら、それ以降ピッタリ止みました。

 (a) メールアドレスには、英文字だけでなく、数字、記号も使用する。

 (b) 桁数をなるべく多くする。

 (c) 辞書に載っている英単語、及び誕生日等は使用しない。


NTTドコモでは、以下で、メールアドレス変更について説明しています。英字と数字を組み合わせたアドレスに変更すると、迷惑メールが届きにくくなるそうです。

また、メールアドレスの文字数が多いほど迷惑メール受信率が少なく、16文字以上だと15%以下になるそうです。

参考情報:メールアドレス変更 | お知らせ | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/measure/change_add/


なお、検索エンジンの無料メールサービス、”gmail”、”Yahoo!メール”はメールアドレスを複数持つことができ便利です。

”gmail”のアドレスが”〇〇〇〇@gmail.com”の場合、”〇〇〇〇+△△@gmail.com”と、”+△△”(△△の部分は自由に設定可能)を追加して、複数のメールアドレスを持つことが可能です。



■ 迷惑メール受信時の心構え -パソコン・携帯共通


迷惑メール受信時の心構えは以下です。このことを守れば、ほとんどの迷惑メールの危険を防ぐことが可能です。

(1) 不審なメールは「無視」が大原則、絶対に返信しない。  返信するとメールアドレスが本物と分かり、それ以降、迷惑メールの餌食になります。

(2) 迷惑メールの添付ファイルは絶対に実行しない。  ウイルス、スパイウェアなどが添付されていることが多いので、注意が必要です。

(3) 迷惑メールの中のURLは絶対にクリックしない。  危険なホームページに誘い込まれ、詐欺にあったり、個人情報を盗まれます。絶対にURLをクリックしないことが必要です。



■ 各種の迷惑メール対策方法 -パソコン対応


最近の迷惑メールは、メールアドレスを変えたり、メール件名・内容を変化させるので、特定のメールアドレスやメール件名のフィルタリングでは、防ぐのが難しくなっています。

現在有効なのは、”学習型”という言われる迷惑メール対策です。メール件名・メール内容から総合的に判断し、迷惑メールを予測し、自動学習するフィルタリング機能です。この場合、何が迷惑メールかを教えてあげることで、迷惑メール判断の精度が向上します。

各種の迷惑メール対策を利用する場合、その対策が”学習型”になっているか確認しましょう。もし、”学習型”でなければ迷惑メール対策の効果は殆ど期待できません。

この”学習型”の迷惑メール対策に、ベイズ理論という”学習型のフィルタリング”があります。

以下に、有効でかつ利用が簡単な順番に、各種の迷惑メール対策方法を紹介します。自分に合う対策を選んで見てください。


--《注意!!》---------------------
迷惑メール判断は常に100%正しいとは限りません。正常なメールを誤って迷惑メールと判断することがあります。迷惑メールと判断された中に、正常なメールがないか、時々、確認することが大事です。
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(1) 検索エンジンの無料メールサービスの迷惑メール対策を活用する

”gmail”、”Yahoo!メール”、”Windows Live Hotmail”などの無料メールサービスが提供している迷惑メール対策を活用する方法です。なお、検索エンジンgoogle提供の”gmail”の迷惑メール対策は定評があります。

Gmail: Gmail の充実した機能
http://mail.google.com/mail/help/intl/ja/about.html

Yahoo!メール - 迷惑メール対策
http://antispam.yahoo.co.jp/tools.html


(2) ウイルスソフトの迷惑メール対策機能を活用する

最近のウイルス対策ソフトは、迷惑メール対策機能を持つものが多いので、この機能を使うのも一つの方法です。最近のウイルス対策ソフトは、ウイルス/スパイウェア対策以外に、迷惑(スパム)メール対策、有害サイト対策など、複数機能を持っています。


(3) プロバイダーが提供する無料サービスを活用する

プロバイダーのサービスでは、メールをメールサーバーの所で、正規のメールと迷惑メールに振り分けます。初期設定では有効になっていないサービスが多いので、利用する際には、プロバイダーのWebサイトで申し込む必要があります。


(4) 迷惑メール対策機能をもったメールソフトを活用する

また、メールソフト自体に迷惑メール対策機能を持ったソフトもあります。代表的なものに、フリーのメールソフト”Thunderbird”があり、ベイズ理論という”学習型のフィルタリング”で、迷惑メール対策を実行しています。

 無料メールソフト Thunderbird -- かしこい情報整理術・迷惑メール対策
 http://mozilla.jp/thunderbird/


(5) 迷惑メールを識別する専用ソフトを活用する。

迷惑メールを識別するソフトがあります。このソフトを、メールソフトと連携して使い、迷惑メールを振り分ける方法です。有名なのが、ベイズ理論の”学習型のフィルタリング”機能を持った無料ソフト「POPFile」で、かなり強力に迷惑メールを判断してくれます。しかし、便利な反面、慣れるまでは少々面倒です。


私は、googleの「gmail」と、メールソフト Becky!に「POPFile」を連動させた迷惑メール対策をしています。


なお、以下の情報は迷惑メール対策について、具体的な説明があり、役立ちます。

 お金をかけずに実践! 迷惑メール対処術:迷惑メールと闘う PC Online
 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20090617/1016130/?P=1


《補足》ベイズ理論

ベイズ理論は、おおまかに言うと「未来を推測するには過去を振り返らなければならない」と要約できます。詳細は以下を参照下さい。

 グーグル、インテル、MSが注目するベイズ理論:スペシャルレポート - CNET Japan
 http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20052855,00.htm



■ 迷惑メールの実例


迷惑メールは人間心理をついて巧妙に騙そうとします。以下の実例を参考に、騙されないよう注意して下さい。


■実例1:【ネズミ講、マルチ商法、商品の勧誘販売などの宣伝】

『 懸賞サイトで稼ぐ5 つの鉄則を解説しています。なお、最後に懸賞サイトの隠された秘密を暴露していますが、他の人には教えないでくださいね。 』

→このような甘い勧誘には注意下さい。


■実例2:【会員制出会い系サイトや会員制アダルトサイトに誘うメール】

『ありがとうございます。先日はありがとうございました。困ってたから助かりましたm(__)m
今度あう機会があったらお礼させてくださいね♪』

→ついつい返信してしまいそうですが、これは出会い系サイトなどに誘うメールです。くれぐれも用心下さい。


■実例3:【偽りのマイフレンド(友だち)申請】

『ブログを拝見させて頂きました。また読みにきてもいいでしょうか?
私はまだブログは作成していないのですが、お気に入りのサイトは登録しました。
普段は在宅で仕事をしているのでずっと家で生活しています。
仕事はこれです → http://・・・・・・・・・・・ よろしくお願い致します^^』

→SNSやブログに見られる、偽りのマイフレンド(友だち)申請です、用心しましょう。このURLも危険なURLです。


■実例4:【偽りのホームページに誘い個人情報を盗むメール】

『****銀行をご利用いただきありがとうございます。メッセージがあります。詳細はログイン後「メッセージボックス」をご覧ください。http:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(←偽りのURL) 』

→メールにあるURLは本物ではありません、偽りのホームページに誘い、ログイン等の個人情報を盗み出す詐欺メールです。このような詐欺をフィッシング詐欺といいます。くれぐれも引っかからないように用心下さい。


■実例5:【懸賞当選の詐欺メール】

実例→『 オメデトウ3000円*当選!! おめでとうございます!!お客様は今回の<懸賞ザクリ>応募で5等に当選しました!!今すぐ登録して権利を確定させてください。 』

→懸賞が当たったと、だます詐欺メールです。


■実例6:【ウイルス駆除プログラムを装いウイルスを仕込むメール】

実例→『 あなたのパソコンがウィルスに感染している恐れがあります。お送りしましたdelete_virus.exeファイルを用いてウィルスを早急に削除されますよう、お願い申し上げます。なお、この状態を放置されますと不正アクセス禁止法違反および威力業務妨害で司法手段に訴える可能性も検討しております。 』

→これは脅迫の詐欺メールです。ウイルスに感染し迷惑を受けており、メール添付の対策ソフトを利用して駆除するように言っている、脅迫のメールです。脅迫の文面に騙され、添付ファイルを実行するとウイルスに感染します。


■実例7:【ワンクリック詐欺】

実例→『 昨日、話したサイトです。ここにアクセスしてみて!
  http://xxxxx.xxxx?id=7ds8fdsa8ag 』

→知り合いからのメールだと思い、うっかりメールのURLにアクセスするとワンクリック請求サイトに誘導され、メールアドレスを盗まれます。


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