日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

核兵器も原発もない社会をめざし平和行進

2011年07月24日 23時44分44秒 | 国際・政治

7月23日、今年で54回目となる国民平和大行進に参加してきました

国民平和大行進は、1958年、広島から東京まで1日も休まず行進したのがはじまり…。当時、広島を出発した数人の参加者は、東京に到着するときには1万人を超える大行進となり、ビル群からは紙ふぶきが舞ったとか…

そこから毎年、多くの方が参加し平和のバトンをつないできた平和行進…。今日、期日をきっての核兵器廃絶という国際世論にもつながる、被爆国日本の大事な伝統的ピースウォークです

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出発地の砂川支所に到着すると、100名を超える参加者が!

今年は大震災・原発事故を受けてはじめての平和行進…。北海道から東北地方をずっと通しで歩いてこられた“通し行進者”の方のお話は衝撃的でした

●津波被害の海岸付近はいまだに通行不可能な場所が多く、平和行進のルートがとれなかった

●避難区域に指定されていない福島県・二本松市では、放射線量が高いという理由から平和行進ができず、集会を開催。子どもたちをどこに疎開させるか?が日常会話となっている…

「ヒロシマ・ナガサキに続き、フクシマという被爆地を生み出した原発は許されない」~ 被災地をずっと歩いてこられた実感のこもったお話は、深い決意と思いがこもったものでした

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今回のコースは、砂川支所から立川相互病院まで、約5・5キロ。私も、平和行進の決意表明!さっそく行進を開始しました

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砂川支所は、かつて基地拡張に反対した歴史的な砂川闘争がたたかわれた場所でもあります。「あそこが基地闘争参加者が座り込んだ団結通り」「あそこに記念碑が建っています」など、参加者から教えてもらいながらのパレードとなりました

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それにいしても、パレードへの手ふりの多いこと、多いこと!車の中から、お店の中から、次々と手がふられます

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汗まみれになりながら、歩くこと、約1時間半。コースの終点であり、国立への中継地点でもある立川相互病院では、スイカや飲み物も用意されていました。歩きとおしたあとのスイカ、おいしさは格別でした。


被災地で感じた政治の深い傷跡

2011年07月22日 22時15分18秒 | 国際・政治

ご報告が遅れましたが、市長選への挑戦を表明する直前の7月9日、救援物資と青年ボランティア14名の運搬のお手伝いのため、被災地・石巻市に向かいました

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片道7時間半、往復15時間の行程で。立川から運搬した、ミネラルウォーター、タオルなどを届け、ボランティアの皆さんは翌日、津波の泥だし作業を行いました

石巻だけで、死者・行方不明者は4000名を越えています。家族・親戚・仕事仲間・ご近所の方々が、目の前で流され、失われた現実を前に、言葉を失いました

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驚かされたのは、震災から4ヶ月も経過しているのに、人間らしい暮らしをスタートさせるのに程遠い現実でした

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沿岸部のガレキはほとんど手付かずのまま…

日本有数の漁業基地周辺では、腐った魚の強烈なにおいが残り、大量発生したハエにも驚かされます

いまだに小中学校には避難されている方々があふれていました。避難所生活の辛さから、水も電気もない中、1階を流され2階だけが残った住居で暮らす方々も多いそうです。現地で救援活動を担う方の話では、いまも「10日間、何も食べていない」という話がめずらしくないとのこと…

私は、阪神・淡路大震災の直後にも救援活動に参加しましたが、そのことと比較しても、4ヶ月もたってのこの状況に、本当に驚かされました

今回の東日本大震災は未曾有の震災ですが、いまも改善されない被災地の現状は明らかに政治の責任です

国会では「二大政党」が政局争いに終始し、被災地支援を真剣にすすめる姿勢も手立ても不十分。被災地の国政への怒りは当然です

この間すすめられた「構造改革」「民間委託」「公務員削減」の傷の深さも感じました

石巻もふくめ、生活相談・就職支援など、被災地ではどこも暮らしに関わる公務労働者が圧倒的に足りません。医師・看護師も、保育・介護・教育の分野でも、人が足りません

高齢者・障がい者・子どもたちなど、“生活弱者”がそのまま“震災弱者”となっている…。これもまた、国政を中心に地方でもすすめられてきた政治の傷跡以外の何ものでもありません

この間、立川でも、くらしに関わる分野で公務員削減・民間委託がすすめられ、市民生活には負担増、大型開発には税金投入と、逆立ちした政治がすすめられてきました

震災と原発事故に真剣に向き合うことが求められている今、こうした政治のあり方を転換させることが、本当に急務だと、感じさせられた被災地訪問でした


女性パワーに励まされ

2011年07月21日 23時49分23秒 | 国際・政治

昨日は、台風が近づく中、核戦争に反対し、女性の権利向上と子どものしあわせのために活動している新日本婦人の会のある地域の班会議に、あいさつのためおじゃましました

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私からお話をさせてもらうと、参加された皆さんから発言が次々と…

「国民健康保険料のこれ以上の値上げは絶対にやめて。少ない年金から容赦なく数万円も引き落とされて…。生活が大変」

「認可保育園とか、特別養護老人ホームとか、立川には国有地もたくさんあるんだから、もっともっとつくってほしい」

「鉛の土地の上に子どもたちの給食調理場をつくるなんておかしすぎる。本来、各学校でつくるべき給食を1ヶ所にまとめてつくるのも変よね」

「自然エネルギー、立川でももっと導入してほしいわ」

さらに、

「あなた、お話が上手ね!」

「ほかの人にも会わせたいわ」

「まわりのみんなにも伝えなきゃ」など、うれしいお話も次々ともらい、時間を大幅にオーバーする盛り上がりぶりでした。

私も元気をもらえる場!女性パワーのに励まされる、すばらしい機会となりました。皆さん、本当にありがとうございました


平和をめざす戦争展を見に行きました

2011年07月20日 23時11分09秒 | 国際・政治

先日、立川市女性総合センター「アイム」で行われていた「平和をめざす戦争展」を見に行きました

今年で9回目となるこの戦争展は、立川市内の多くの団体・個人で実行委員会をつくり開催されている、手作りの戦争展。うれしいことに、会場に到着すると、スタッフの皆さんが「市長予定候補の吉岡さんですね?」「よくきてくれました」と大歓迎!

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展示の案内までして下さいました(感涙)

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それにしても、よく調査・準備された展示内容に、驚かされます。こちらは、広島・長崎の被害の写真パネルと、戦後の核軍拡競争と一体ですすめられた原発製造の年表…。力作!

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こちら、残堀川の近くで空襲により40名以上の命が失われた山中坂防空壕…

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こちらは、立川飛行場や国民学校が爆撃された様子を写す貴重な航空写真…

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さらに、侵略戦争の事実や悲劇を覆い隠して問題となっている「自由社」「育鵬社」の教科書問題についての展示から…

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「ワーキングプア」を広げている今日の働かせ方の問題、横田基地の再編・強化問題、世界で広がる軍事から対話を優先させる巨大な変化など、まさに「平和をめざす」ための展示の数々…

 

そして、会場内には俳句・短歌・絵画・写真まで展示!「平和をめざすことは、文化・芸術が普通に楽しめる社会をめざすこと」という解説に納得…

 

市民の、市民による、市民のための「平和をめざす戦争展」!こうした取り組みは、今後もぜひ継続・発展させなければならないと、心から思いました


「原発ゼロ」の流れを立川からも

2011年07月19日 22時37分32秒 | 国際・政治

大きな勢力のまま、台風6号が近づいています。立川市内でも、大雨がふりはじめ、多摩川でも水位が急上昇…。移動速度が遅い台風です。皆さんも十分、お気をつけ下さい

昨日、高松町で原発問題をテーマとした集いに参加しました

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この日は、素敵な手づくり弁当も用意され、みんなで食事をしながら、エネルギーのこれからを考えあいました

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私は、大学時代、工学の研究過程にいたこともあり、福島原発事故以降、原発問題・エネルギー問題で話をする機会がぐっと多くなりました

 

原子力は、水をかけたら消える火力と違い、いったん核反応を起こせば根本的にコントロールできない、人類が乗りこなせていない技術です

 

●使用済み核燃料は核分裂をやめてもなお大量の熱を長期間、放出し続けます

 

●人体など環境に悪影響を与える放射線が数十万年も放出され、廃棄の方法さえ確立していません

 

●いったん事故が起これば、今回のように、故郷も、畜産・農業・漁業も、何より命と健康も、重大な危険にさらされます

 

こうした原発が、地震国でエネルギーを担う中心となるべきなのか?私は、今後の日本、さらに世界がとるべき道は明確だと思います



すでに、世界では巨大な変化が進行中です

 

近年、世界の自然エネルギーの発電量は、原子力発電の量を超えました

 

「安い発電方法」だとされてきた原子力発電ですが、技術力の向上で、発電単価でも太陽光が安くなりました(そもそも、事故を起こせば、賠償金や対策費など、多額なお金が必要となることもまた、明らかです)

 

背景には、世界各地で「原発ゼロ」への道、自然エネルギー中心への流れが起こっていることにあります

 

自然エネルギーの主役は、実は地方都市!

 

2022年までの原発撤退を決めたドイツでは、太陽光でも、風力でも、発電施設は町営・市営など地域住民で支えているものが多い…

 

イタリアでは、自然エネルギーだけで地域の自給率100%を越えている地域が1割を超えています

 

私は、自然エネルギーに活用できる広大な地域をもつ立川でも、この道をすすむべきだと考えます。この点も、大いに訴え、交流を交し合いたい