カシオペヤ座 バブル星雲(NGC7635、C11、Sh2-162)
画像① QBPフィルターⅢ使用、元PNGファイルよりVGA切り出し
7月3日は満月、聖月夜とも言うべき月の美しい夜、月が無ければ大星夜となりそうに空も澄んでいる。月は星座ビノで観望して、新シリーズ「満月下の電視観望」スタート。「パチパチパチ・・・」『誰自分で手ならしているの』・・・
実は、新天体望遠鏡130PDSのテストも終わらない内にAZ-GTiの赤道儀化に着手してしまったので、まだ1度も赤道儀使ったこと無く、しかも極軸がとれないベランダでの観望を諦め、最強光害カットのQBPフィルターを頼ってメダカ部屋観望にしたという事情がある。
目で見ると月と一等星ぐらいしか見えない空、北からは街灯の光害、南からは月光が降り注ぐ中、FMA135+QBPフィルターⅢ+Neptune-CⅡで、星の電視観望。できるものだ。星写ってる。カシオペヤ座を中心に電視観望。人間の眼も不思議なもので、この方向にカシオペヤ座が確かにあると確信すると、見えなかったカシオペヤ座が見えてくる。その延長でアンドロメダ銀河も電視観望。電視観望中に星座ビノでFMA135が向いている方向を見ると、アンドロメダ銀河が見えた!と思う。多分。自信は無いが・・・
閑話休題
バブル星雲は、NGC7635、カルドウェル11、シャープレスカタログ162と、複数のカタログ名を持つ。星雲の一部に、巨大な恒星の恒星風によって作られたシャボン玉の泡のような部分が見られることから名前がつけられたようだ。残念ながら画像①には全く写っていない。今回も存在確認で終わってしまった。いつものように検索をかけると、gooのStarlight Terraceさんのシャープレス天体アルバムがヒット(資料12)。それを見させていただくと、確かに泡のように見える。初心者卒業への道はまた遠い。
画像② 元PNGファイルより、2300×1300切り出し
画像③ SharpCapProによるディープスカイ・イメージ・アノテーション
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン
5)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン
6)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット
7)Quad BP フィルター III~株式会社サイトロンジャパン
12)Sh2-162~Starlight Terraceさん
撮影データ
2023年7月3日快晴、月齢14.9(満月)
覚書)
観望開始まで2時間ほどを費やす。1つは、ピント合わせが難航したこと。SharpCapProのピント調整補助機能を使うが、いつもの値がでない。ある程度で切りあげる。その後は、SharpCapProのプレートソルブができない。パソコンを再起動し、接続時にデータのクリアーを選び、再アライメント・ピント合わせで、やっとSharpCapProで、プレートソルブ、ディープスカイ・イメージ・アノテーションが可能になり、電視観望をスタートさせた。なお、観望翌日のデータ整理で、アスタップのプレートソルブが、1つを除きできなかった。その1つは最後に130PDS+Ceres-Cで観望した小亜鈴星雲。
因果関係は不明だが、昼間AZ-GTi赤道儀化のテストで、メダカ部屋のVirtuoso運用のパソコンを使ったのが悪かったのかも知れない。
また、最後の架台情報が保存されている?