よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の機材06(Ceres-C)

2023-07-19 05:00:00 | 覚書・機材

PlayerOne Ceres-C(ケレス-C)

画像① FMA135+Ceres-C

 

Ceres-Cは、Player One社の価格安めのCMOSカメラ。ネット上で電視観望を手軽に始められるCMOSカメラと多く紹介されている。

入手してすぐに、広角で空を写せるNeptune-CⅡに惹かれNeptune-CⅡも入手。あまり活用できずに今日に至る。

電視観望の主力天体望遠鏡が2本(130PDSとFMA135)、主力CMOSカメラが2台(Neptune-CⅡとCeres-C)になったことで、普段どの組み合わせで使うか悩んでいた。ピント合わせ結構面倒だから・・・画角の広いNeptune-CⅡを130PDSに当て、FMA135にCeres-Cを組み合わせられればよいが、FMA135は電視観望の主力。不安が残る。色々迷っていた。

そして、7月17日は夕方曇、午後9時には大星夜となった。FMA135を購入したときには、Neptune-CⅡ・Ceres-Cの両方を所持していて、どうもFMA135には値段の高いNeptune-CⅡとの思い込みがあったようだ。JUNZOさんの本(資料1)にはZWOのCMOSカメラの特徴が記載されている。長所・短所も記載されており、私の所有するNeptune-CⅡに該当するものはないが、これを読むと、使う場面によっては、高いカメラが必ずしも良いとは限らないと改めて考えさせられた。価格の高いカメラにも短所はあり、それを克服できる実力が無いと宝の持ち腐れになる可能性もある。勿論やってみないとわからないこともあるが。それでFMA135とCeres-Cの組み合わせの電視観望をテストしてみることにした。初めての体験になる。

 昼間念入りに調整・遠方の鉄塔でピント合わせ(同時に130PDS+Neptune-CⅡもピント合わせ)。アンタレスでアライメント、ピントの微調整を終えた後、M8ラグーン星雲(干潟星雲)に向ける。ライブスタックに入る。
 
驚いた。こんなに見えるの。ちょっと感動。
 
私には十分な画像(画像②)が撮れた。ホットピクセルも青色1個だけ(マイクロソフトフォトのスポット修正で除去)、アンプグローも無い(Neptune-CⅡでは、いつも沢山の赤青黄緑のホットピクセルとアンプグローと思われるノイズに少し悩まされていて、スポット修正でペタペタやって除去とトリミングでしのいでいる。)。星像も十分綺麗。ノイズは見られるがこれはまた別の問題らしい。

*アンプグロー・・・回路から発生するノイズで、カメラに写り込む。
*ホットピクセル・・・点灯しっぱなしになっているピクセル

 
以下、M54、M70、M22、・・・と8個の電視観望を実施することができた。なお、赤道儀化AZ-GTiを1スターアライメントで電視観望しているため、アライメント星のアンタレスから離れる程、SharpCapProのライブスタックに負担がかかり、パソコンがCPU100°C張りつきで、不安定となった。ライブスタック終盤で、プレートソルブできない状況も発生した。
 
問題もいくつかあるが、今後しばらくはFMA135+Ceres-Cの組み合わせで電視観望を実施していこうと思う。電視観望なら充分との手応えあり。
 
以下、観望できた天体画像3つ。

画像②M8ラグーン星雲(干潟星雲)・・・ちょっと導入ずれました。

SharpCapProでのDSIA(ディープスカイ・イメージ・アノテーション)

画像③M20三裂星雲、M21散開星団(青が写っていて感動したが、ブログに上げると薄くなる。)

SharpCapProでのDSIA

画像④M22球状星団

ステライメージLite・アスタップで調整

アスタップで、プレートソルブ・回転上下反転・アノテーション

参考資料

1)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」P94~P97 日本実業出版社

2)PlayerOne Ceres-C(ケレス)~サイトロンジャパン

3)電視観望の機材05(AZ-GTi赤道儀化 その1) - よしべや自然博物館


 

よしべやニュース

『ミナミヌマエビが避暑に』7月19日版


先週トリミングした水草も様になってきて、エビくんが元気に活動する様子が観察しやすくなりました。

エサを手前に入れると、大集合。みんな仲良く食べてます。


aaa