よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録096(さそり座 M80球状星団)

2023-06-29 05:00:00 | M天体

さそり座 M80球状星団(NGC6093)

画像① QBPフィルターⅢ使用、PNGファイルよりVGA切り出し
M80はアンタレスの上(北)にある球状星団。Wikipediaによれば、口径40cmで中央まで星に分離できると書かれているが、これは眼視の話でしょうな。
そこで検索すると、焦点距離400mmのFRA400(お値段約19諭吉)650mmのBKP130(お値段約3.5諭吉)で球状星団M13を撮したブログがヒット(資料11)。焦点距離が長くなると細かく撮せるのかと感心する。(その上で技術も必要なのでしょうな)
 
それは兎も角
 
M80(NGC6903)は、星が均一に分布するある意味珍しい球状星団。他の球状星団は、星の連なりが見えるものが多いらしい。またHSTの観測から「青色はぐれ星」という特別な恒星が他の球状星団の2倍近くあり、そのことから、中心部で恒星の衝突が高い頻度で起こっていると想像されている。(*HST=ハッブル宇宙望遠鏡)
 
 
画像② FITSファイルをアスタップで各種処理。ディープスカイ・アノテーション処理
画像③ 元のPNGファイルから2400×1400切り出し
画像④ ステライメージLiteによる観望位置。
 
参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

6)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

7)Quad BP フィルター III~サイトロンジャパン

8)Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚~シュミット

9)さそり座~Wikipedia

10)M80球状星団~Wikipedia

11)M13ヘラクレス座球状星団~へちゃむさん「明日撮ろ写真」

12)青色はぐれ星~Wikipedia

撮影データ

2023年6月16日快晴、大星夜、月齢27.5

ベランダ観測所

さそり座  M80球状星団
FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-GTi+QBPフィルターⅢ
FMA135ヘリコイド位置53.5(但し、延長等が長かった)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=380
Exposure=4s×120frames=480s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、プレートソルブ、α,δ grid表示、Deepsky annaotation処理
Microsoftフォトで、色・明るさ調整、トリミング等
 
6月28日午後11時追加
今日は一面雲で、雷雨の予想もあり、電視観望はあきらめた。午後10時半過ぎ外を見ると高度の少し高いところは星が見えている。メダカ部屋から、ベガ・デネブ・アルタイル確認。しかし太い電線にかかっており、こと座・はくちょう座・わし座の確認は困難。カシオペヤ座は綺麗に光っているが、周りは雲。ベランダに回る。電線害もっとひどかった。
南天で、さそり座を星座ピノで見る。アンタレスの赤目立つ。さそり座綺麗な形。いて座もよくわかる。天の川少しわかる。月綺麗、その横(西)に明るい星1つ。後で調べてスピカとわかる。へびつかい座星座線たどれず。また次の機会。