よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録074(はくちょう座 アルビレオ、デネブ)

2023-06-06 06:00:00 | NGC天体他

Ⅰ.はくちょう座 β Cyg(アルビレオ、Albireo、はくちょう座ベータ星、二重星)

画像①(Mak127、0.5×レデューサ、QBPフィルターⅢ使用、VGAサイズでスナップショット)

はくちょう座の有名な二重星アルビレオ。観測前にちょうどツイッターできれいな二重星の色の対比が流れてきた。離角(約35秒)も大きそうで、私でも観測可能ではと観望に臨んだ。

第1部はMak127と笠井のレデューサで望むが、アライメントから悪戦苦闘。アルビレオの導入は断念。

天体望遠鏡をFMA135に換え、第2部開始。順調に、HDE226868(はくちょう座X-1の連星)を観望。そして、デネブとアルビデオを観望した。しかし、SharpCapの画面では、アルビデオのきれいな色の対比が見られるが、PNG保存で白黒しか保存されない。しかたないので、iPadで画面を写す。

本日は、Mak127に三連のファイダー台座を付け、レッド・ドット・ファインダー(等倍)とSV165+26mmアイピース(約5倍、ファインダーの代わり)+FMA135を搭載している。FMA135で導入すれば、アルビデオは2等星で明るいので、後は目視で導入できるのではと考え第3部を開始、FMA135で導入。SV165を覗くとほぼ中心付近。Neptune-CⅡをMak127に付け替え無事導入して記録を撮影することができた(画像①)。なぜかカラーで撮影された。初めての目視できる二重星。少しうれしい。

なお、FMA135では、画像②・③のように二重星が分離されない。白黒というのも、なんかの操作ミスかな?

覚書)今回は、Neptune-CⅡの延長筒を25mmに交換(PlayerOne CS-M42アダプター+CS25mm延長筒:レボリューション・イメージャーVer2付属品を使用)。レデューサの効果0.63倍、合成焦点距離946mm、合成F値7.5となった。(M57リング星雲の画像に、オールスカイ・プレート・ソルバーとAstrometry.netを活用して計算)標準の延長筒より約3mm長い。もう少し延長できれば、レディーサの効果0.5倍を達成できるかもしれない。

追加覚書)宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』で、「トパーズとサファイア」と表現した。

画像②(FMA135、QBPフィルターⅢ使用、VGA切り出し)

画像③(画像②の元画像)

Ⅱ.はくちょう座 α Cyg(デネブ、Deneb、はくちょう座アルファ星)

はくちょう座電視観望の記念撮影と思ってのデネブ観望であったが、アスタップでディープスカイ・アノテーションをかけると周りに沢山の有名星雲があり驚いた。(画像⑥)様々な説明に目に通してはいたが、自分で観望して見ると実感が伴う、広角で写すことができると楽しいだろうと思った。

画像④(640×368サイズ切り出し)

画像⑤SharpCapPro画面でのデイープスカイ・イメージ・アノテーション

画像⑥アスタップによるディープスカイ・アノテーション

画像⑦ステラナビゲーターLiteによる観望位置

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒

4)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

5)天体望遠鏡セット「VIRTUOSO GTiシリーズ」| Sky-Watcher

6)Quad BPフィルター III | 株式会社サイトロンジャパン

7)はくちょう座~Wikipedia

8)アルビレオ~Wikipedia

9)デネブ~Wikipedia

10)MAK127SPとNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(15) - KIMUKAZU blog

11)レデューサー : ほしぞloveログ

12)0.5倍の安価なレデューサーの適用範囲 : ほしぞloveログ

13)海外天文ショップ訪問記 (その1): Orange county telescope : ほしぞloveログ

14)早水 勉著「星空の教科書」技術評論社

15)デネブ付近 - Starlight Terrace

16)

 

撮影データ

画像①2023年6月3日快晴、月齢14.5(満月前日)
メダカ部屋観測所
はくちょう座 アルビレオ
Mak127+笠井レデューサ+Neptune-CⅡ+Virtuoso-GTi+QBPフィルターⅢ
SharpCapPro4.0でSnapShot。png保存
Raw16、Area640x480、Offset=120、Gain=89
Exposure=2s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
 
画像②・③2023年6月3日快晴、月齢14.5(満月前日)
メダカ部屋観測所
はくちょう座 アルビレオ
FMA135+Neptune-CⅡ+Virtuoso-GTi+QBPフィルターⅢ
SharpCapPro4.0でSnapShot。png保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=380
Exposure=4s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、fitsファイルをプレートソルブ、自動色補正、α、δ grid表示、Deepsky annotation処理、jpeg保存
Microsoftフォトで、トリミング等
 
画像④・⑥2023年6月3日快晴、月齢14.5(満月前日)
メダカ部屋観測所
はくちょう座 デネブ
FMA135+Neptune-CⅡ+Virtuoso-GTi+QBPフィルターⅢ
SharpCapPro4.0でライブスタック。SSave exactly as seenでpng保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=380
Exposure=2s×77frames=154s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、fitsファイルをプレートソルブ、自動色補正、α、δ grid表示、Deepsky annotation処理、jpeg保存
Microsoftフォトで、トリミング等