☆お父さんのための映画 その３☆

少し早いですが父の日記念ということで、父親が登場する映画、もしくは父親（に近い役割の男）との関係をあつかった映画をならべてみました。2010年下半期以降から現在までのレヴュー分です。

過去の企画は、お父さんのための映画（09年６月16日）、お父さんのための映画　その２（10年６月20日）です。


「サクリファイス」
アンドレイ・タルコフスキー監督の遺作。核戦争で破滅した世界をすくう、父親の奇跡を暗示的に描く。奇しくも悪名高きチェルノブイリ原発事故はこの映画が発表された年に発生しました。

「沈まぬ太陽」
ある者は信念を貫き、ある者は野心に身を費やす。航空会社につとめるふたりの男を描く。渡辺謙主演、山崎豊子原作の経済小説を実写化したもの。

「252　生存者あり」
異常気象で地下鉄駅構内に閉じ込められた人びとと、救助に向かう隊員たち。邦画にしては、やや本格的な災害パニックムービー。幼い娘を救おうとする救助隊隊員の奮闘。

「容疑者Xの献身」
東野圭吾のベストセラー小説を映画化。ガリレオシリーズの主演・福山雅治をも食う怪演をみせる堤真一に注目。

「ALWAYS～三丁目の夕日～」
昭和30年代の、貧しいながらもあたたかい下町の一家を描いた、愛される凡作。当時の雰囲気はよく再現されているのだけど、堤真一演じるあの父親と、吉岡秀隆演じるあの貸本作家はどうにかならなかったものか…。

「血と骨」
ビートたけし主演。その父親、凶暴につき。強欲で傲慢な男に運命を翻弄される家族を描く、衝撃の問題作。

「宮廷画家ゴヤは見た」
スペイン王家に仕えた画家フランシスコ・デ・ゴヤの目を通し、権力欲にまみれた教会の腐敗、王侯貴族の退廃とその失墜を描いた歴史大河ドラマ。

「三人の名付け親」
荒くれ者のカウボーイ三人、乳飲み子を抱えて荒野を渡る。ミスター西部劇ジョン・フォード監督＆ジョン・ウェイン主演で贈る傑作ウェスタンストーリー。アニメ映画「東京ゴッドファーザーズ」は、これをもとにしてつくられています。

「グッド・ウィル・ハンティング」
悩める青年には、理解ある大人が必要なんです。アニキと呼ばれるぐらいではなくてオヤジと呼べるような経験豊かで思慮深い大人が。

「心の旅」
ハリソン・フォード主演。家庭を顧みない敏腕弁護士が、記憶喪失になることで家族愛に目覚めるまでを描いています。失ったものは記憶だけではありませんでしたが、新たに得るものも大きかった。そんな幸福感に満ちたラストがいいですね。

「自転車泥棒」
生活の足を奪われた貧しい父子に漂う哀愁の小話。イタリア映画の名作古典。今の時代でも起こりうる事態です。

「幸せのちから」
子持ちのがんばるパパをウィル・スミスが好演。金なし宿無しの父子が成功の手がかりを掴むまで。

「幸せのレシピ」
「マーサの幸せレシピ」のハリウッドリメイク版。仕事ひと筋の女性料理人にモーションかける陽気な同僚男性が、いつのまにかパパの役回りに。

「チャーリーとチョコレート工場」
直接活躍するわけじゃないけれど、主人公チャーリーの父親はいい人ですね。そしてジョニー・デップ演じるお菓子工場オーナーをめぐる父子のドラマでもあります。原作を同じくする1971年版の「夢のチョコレート工場」では父親はでてきませんし、ウォンカ氏ももっといい人っぽいです。

「アバウト・シュミット」
主演はちょい悪オヤジをやらせたらナンバーワンの名優ジャック・ニコルソン。定年退職した孤独な男が自分を見つめなおす旅に出るヒューマン・ドラマ。

「アルマゲドン」
反抗期の娘をもつ父をブルース・ウィルスが主演。地球に小惑星衝突の危機、人類を救うべく宇宙に飛んだ男たちの奮戦を描く、SFアドベンチャー。

「ウォルター少年と、夏の休日」
こころ優しい少年が預けられたのは、人間嫌いの不良おじさん二人。信じることの大切さを説く感動作。

「めぐり逢えたら」
トム・ハンクス＆メグ・ライアン共演のラブコメ。最愛の妻に先立たれた子持ち男性が、ふたたび運命の女性に巡り会う。

「ホテル・ルワンダ」
アフリカ版シンドラーのリスト。1994年ルワンダ大量虐殺のさなか、避難民1200人余りを救ったホテル支配人の実話を元にした社会派ドラマ。当事者の悲劇を伝えるだけでなく、ジャーナリストや傍観者の責任をも問いかけています。

「ロスト・ワールド　 ジュラシック・パーク」
大ヒット恐竜パニックムービーの続編。恐竜に喰うか喰われるかのサバイバルという主な筋書きに、人間の欲得と正義感とがせめぎあうドラマ性を挟み、危機を乗り越えて結ばれる男女や親子愛を描いています。


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