自分を磨くためのお稽古ごと、大学への社会人入学、留学、資格取得。現実逃避のための海外旅行、ワーキングホリデー、SNS漬け、同人誌出版。所詮はただの趣味の域を出ていないのではないか、という個人の偏見なのでした。自由な生き方の代償でそのうち社会から孤絶する。こうした上級国民ぶって賢者のふりした怠け者を養っていたのは誰だったのでしょうか?
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中島敦の代表「山月記」から学ぶ処世訓。学歴も、資産も、職業も、性別年齢も、才能すらも無関係の幸せの極意は、つねに上機嫌でいること。それこそが平和を維持できる誰でもできる務めなのです。
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自分と異なる存在のありのままを認めること。その命や生きざまを慈しむこと。醜さや劣った部分で攻撃し、必要以上に滅ぼさないこと。これは手塚治虫の漫画「ブッダ」から学びましたが、こうした愛があれば、人がむやみに殺生をしたり傷つけたりすることもなくなるのでしょう。自分以外のいのちを尊ぶこと、いただくことでも感謝を示すことは、自分の幸福や救いに繋がるのです。 . . . Read more
その学問が果たして世の情にかなうのか、人の心を豊かにするのか。学問を究めた者は、学理の門を離れても、なおその問いを胸に抱くべきなのです。それは百の法律や、千の規則よりも、頭の賢さよりも、たった一つのささやかな思いやりが、人のつながりをうまく回して生きやすくするということを教えてくれているのかもしれません。 . . . Read more
数年前の大幅な学内構造改編で卒業した国立大学の、専攻コース名がすっかりなくなっていたというお話を。人文科学系あるあるの定員削減。すでに美学美術を専門で研究する時代ではなくなったのかもしれませんね。 . . . Read more
人文科学・社会科学の学問は教育機関でなくてもできる。高学歴だから、見栄えのいい仕事をしたいというのは驕りにすぎない。少子化で高等教育機関の運営が厳しくなり、AIの浸透で知的生産性の高い職種の間口が狭くなるので、適切なキャリアデザイン観を抱いて人生を送ることが大切なのではないでしょうか。 . . . Read more
ブッダが残した言葉「スッタニパータ」より、人生を破滅させる十二の要因とはなにか。聖者の教えがいまも健在で残り続けるということは、人間にはまだ煩悩や苦痛があるということです。それはどんなウイルスや疫病よりも深く、永く、われわれを絶望させ、そして、その悲痛ゆえに生きることは何かを考えせてくれるものとなるのでしょう。 . . . Read more
大学生時代のリア充な想い出写真が出てきて、ほっこりしてしまったという、ただの懐古日記です。若い頃の勉強や出会いはとても貴重です。それが後年のさもしい人生を支えてくれることもあります。 . . . Read more
学部生から大学院修了前年までほぼ4年間自由に使えたあの空間。今でも懐かしいのですが、さて、今更立ち寄りたいかと言えばそうでもありません。当時は就職と言えば、とにかく美術の研究をしたいと博物館の学芸員しか考えていませんでしたが。いまから思えば、大学にひきこもって研究ばかりするのではなくて、いろんなところで働いたりして、自分の将来をもっと深く考えておけばよかったのかもしれませんね。
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自分が賢くなるために、頭がよく能力があることを証明してもらいたさに留学したり、進学している人は、その学びを世間に還元できているのかを自問したほうがよい。無責任な自由風ばかり吹かせて労働を厭い、口先だけ哲学者ぶった人間は尊ぶに値しない。
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学生時代に優秀だった人は、なぜ社会人になると落ちこぼれてしまうのか? 必ず答えのもらえる問題を解くだけの作業の繰り返しでは、自分が自分であることを見つめることがなく、無駄な承認欲求だけが高まってしまうからです。 . . . Read more
互いに尊重しあい、協働できる関係。それこそが、よりよい人生を築くうえで重要なのではないだろうか。そのために、高度な資格や学歴、資産や見栄えのいい職業などが必要なのではない。そうした付帯事項はあとからついてくるもの、ではないだろうか。 . . . Read more
集会での体育館への移動、軍隊行進や団体でのダンス、クラス対抗合唱コンクールや発表会は大嫌いでした。修学旅行は単独行動を好み、中学の遠足はドタキャンしたこともあります。そんな私ですが、大学の学園祭だけはなじかハジケていました。 . . . Read more