猛暑が厳しく電気代が跳ね上がるこの頃。
クーラーをつけずに熱中症で夫婦が死亡するというケースもでてきました。涼みに薄着で登山や釣り、川遊びに出かけたら遭難…なんてことも多発する時期です。
私は別生計の同居人のも含めて家計管理および税務申告の記帳作業を行っています。
現住まいの生活費の一部は、私が月々現金で手渡しているのもあります。しかし、物価高や光熱費の高騰はなかなか厳しい。なので、ほんらいは同居人名義であるはずの交通費や買い替えの家電や道具などの代金は私が払うことになっています。その代わり、私が欲しいものを買うのですが。
すこしまえ、とあるニュースサイトを見ていたら。
SEで会社員の女性が、専業主夫で家計を預かってくれてはいるが、将来が不安という投稿が話題になっていました。男性からすれば、これが男女逆だったら文句言われないだろうに、というクレーム沙汰。女性からすれば、男は子どもを産めないのだから、将来的にこの女性が出産育児にはいるならキャリアが中断する恐れがあるという意見。
魔法少女まどかマギカで主人公のお父さんがまさにこんな感じで、バリキャリのお母さんに養われてましたけども。ああ、いかにも、男性の脚本家が書きそうな、ナウシカみたいに強くて凛々しくて母親みたいに愛してくれて守ってくれそうな女性像…ってのを押し付けられている感じで、私はあの作品が苦手なんですね。ストーリーの構築力は音楽はずば抜けて素晴らしい作品なのは間違いないのですが、もちろん。でも、いてもいなくてもいいような、あのお父さん像にモヤモヤする。百合漫画にありがちな、女性カップルにわりこまないように背景みたいに主張しない役回りの男性キャラの扱いも嫌いです。男ならばもっとしっかり戦ってほしいと思うから。
正直、私もああいう去勢された文系顔の男性はすごく苦手です。
お勉強だけしてきました、ホワイトカラー以外の仕事は仕事じゃないみたいな顔した役人面のひとですね。大学院にはだいたいああいうヒモ気質の男性が多かったからです、女の人の前ではフェミニストっぽくて能書き垂れるのだけども、いざとなったら責任とらない。女子学生も同然で、博士号で箔付けさえすりゃ人生何とかなると学歴ロンダしたりする人もいました。結婚するというステータスが得られないから、虚栄心でキャリアに走る。で、いまは50歳近くなっても非正規の講師で、契約満了で無職になってしまいます。非正規公務員の大量解雇問題もそうで、プライドだけでしがみついたキャリアの梯子を外されたわけです。
日本では、もう共働き家庭が専業主婦(夫)世帯数を逆転したといわれています。
働かないこと、サラリーマンや経営者の配偶者になって優雅な暮らしをする有閑階級の生き方が美徳とされた時代は終わったのです。ひとりひとりがしっかりした生活能力を身につけないと生き延びられない。
LGBTQだのなんだのありまして、現在の家族の形は多様です。
同性同士あるいは、カップルじゃないのだが、シェアリングで同居というパターンもあるでしょう。そうなると生活費の折半で問題になりがちですよね。ある意味、会社を共同経営しているのと同じなのです。
現代人が結婚しなくなって少子化が進むといわれています。
孤独死孤立死はますます増えるでしょうし、7040問題とか8050問題といわれるような、中高年の引きこもり問題も深刻化しています。
で、こうした年齢のいきすぎたひきこもりもしくは非正規暮らしで親に依存してきたひとが、いよいよ行き詰まるとどうするかといえば。あわてて寄生先を探して婚活に励んだり、男性に巡り合えないと自覚があると同性のキャリア社会人と縁づこうとしたり、するわけです。実際にいるんですよ、アイドルのおっかけしたいから、同人活動をしたいから、稼ぎに悪い旦那を捨てたいからとかで、ヲタク女性が高齢男性と結婚したいとか、お金持ってそうな女性の友人に近づきたいとかいうの。私も被害に遭いかけましたので。だから、キャリア女性宅に転がり込んだクリエイター崩れみたいな、百合漫画も流行るわけです。怠け者女性の願望がたんまり詰まっていますから。
なぜ、自分みずからが独り立ちして働こうとしないのでしょうか?
男女共同参加社会といわれて社会進出を促された世代の女性ほど、なぜか逆戻りでこうした昭和のふるくさい主婦像にこだわりがちです。手を汚して働く仕事はしたくないからと、家に引きこもって、テレビやネットばかり日がな見てばかりいる。なんのために高い教育を受けたのでしょうかね。
私がかつてレビューした引きこもり者を扱ったNHKドラマの感想記事も、たまにアクセスが集まりますが、たぶん、あのドラマを観て胸をえぐられた視聴者が多かったからでしょう。私自身もそうでしたから。
しかし、こうした、誰かに助けてもらい依存心では生活苦は改善されません。
私はかつてひとり暮らしで貧乏な頃、一週間飴だけを食べたり、冬も水で体を洗ったり、電気をとめられたりもしました。なのに、せっせとブログ記事だけは更新していたりしたわけです。
その若い時期にもっと早くからいまの士業ふくめた各種の資格や、パソコンスキルを取得していたら、人生はもっと早くに開けて、志望業界の、もっと給与のいい会社勤めができたでしょう。そもそも、大学の専攻を人文科学などにしなければ。けれども、それは自分が選んだ道だからしょうがないことです。
いま、私は個人事業上の契約もやや厳しく、勤め先の給与も平行線ですが。
兼業であるおかげで、なんとか同居人ともども医療費や生活費がかさむなかでも、生き延びることができています。無駄な支出はかなり見直して、将来的に、遺産になったら処分に困りそうなものには手を出さないことにしています。
家計が傾いてきたら、生産性の低い家族は働き手に出すのがいちばんです。
大学受験だの資格取得だので何年も浪人しているのも、期限を設けないと、就職の旬を過ぎてしまうのです。ウェブで物書きをしているだの、絵を描いて評価されているとか投げ銭をもらっているとか、ユーチューバーだとか。そうした入金システムもプラットフォームが仕切り直しされたらばたちまち貪することになってしまいますよね。
やはり人間は自分でしっかり働いて、社会の中でどう動けば、お金が自分に入ってくるのか、そのもらったお金以上に自分が何を身につけたのかを、学んでいく必要があります。
余談ですが。私は高校の不登校時代二年間は一年半ぐらいはひきこもりでしたが。
ラストの三箇月ぐらいは、リゾートホテルでバイトをしていました。そうすると、なんとなく人と触れ合いたくなって、夏休み明けから復学できたのですね。あのとき、働かないままネットばかりを見続けていたら、現在はとんでもなく薄汚い、無能な、趣味の世界だけでマウントをとって、SNSばかり更新しては掲示板など憂さ晴らしするだけが生きがいの、口だけでかいおばさんに成り下がっていたでしょう。
いま、たとえ、そういう人であっても。
働かせることで、社会性が身につき、健全なメンタルを取り戻すことができるのです。ウェブ上にある働いたら負けという言葉を信じて引きこもっていたら、取り返しのつかないことになります。サラリーマンの通勤手当の課税を考えるぐらいならば、配偶者控除はもちろん、独身成人者の扶養控除もなくすべきでしょう。40歳過ぎて子持ちなのに、老親に国民年金を支払ってもらっている女性なんてなのもいますからね。
自分ひとりが生きるのにかかるお金をきちんと把握している人だったら、生活費が足りなくなる前に、収支の改善に乗り出すでしょう。へたな金融投資に手を出したり、在宅ワークをして儲からなかったり、はては水商売やブラックビジネスに加担したり、経営センスもないのに起業したりするわけですね。まともに社会人として働いていたらやらない一線を踏み込めて、挙句逃げてしまって身近な人に責任をかぶせてしまうのです。
いくら学歴があっても、見た目が良くても。
お金で他人に迷惑をかける人間は絶対に信用してはいけません。子どもをそういう働かない人間に育ててはいけないのに、倫理よりも先にITやらマネー投資やら学ばせるから、学校ではまともな労働者が育たないんですね。お受験教育の裏にあるのは、えせホワイトカラー志望者のエリート引きこもり予備軍です。東大卒ブランドばかりを売りにしてクイズに出たり、本を出していたりする人もそうですね。大卒が増える一方で、AIができそうな知的労働の枠が減っているのです。教育は、学者や芸術家や小役人ではなくて、社会組織を担う労働者をつくるためにあることを理解せねばなりません。
物価高、光熱費の高騰でこの夏はますます家計がピンチに! クーラーで節約するのは不健康、いちばんいいのは、生産性の低い家族にしっかり働いてもらうことです。人手不足解消とメンタル改善にもなって一石で二鳥も三鳥もお得なのです。…という、またしても口うるさい記事なのでした。
(2023/08/06)
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