陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「めぐり逢えたら」

2011-06-06 | 映画──社会派・青春・恋愛
1993年のアメリカ映画「めぐり逢えたら」(原題:Sleepless in Seattle )はトム・ハンクス&メグ・ライアン共演のラブコメ。
「ユー・ガット・メール」でもすれ違いの恋愛を演じたふたりですが、今回はメグのほうがややミーハーな役どころですね。

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西部はシアトルに暮らす建築家サム・ボールドウィンは最愛の妻を亡くしたばかり。
失意のうちにある父親を慰めるために、一人息子のジョナがラジオの生放送番組にサムの新しい恋人を募集するという相談を持ちかける。クリスマスの夜、その番組を偶然にも耳にしたのは、婚約を間近に控えていた東部はボルチモアの新聞記者アニー・リードだった。

視聴者にはこのサムとアニーがくっつくことが自明の事実なのではありますが、興味深いのはそのプロセスですよね。
ジョナが小細工をしたせいで、サムにはラジオ局を通じて大量のラブレターが舞い込みます。いっぽう、アニーは亡き妻への純愛を熱っぽく語るまだ見ぬサムにこころ惹かれていきます。最初は記事のネタがてらに調べるつもりだったのが、次第にエスカレート。ついにはフィアンセを差し置いてまで、夢中になってしまい、探偵にサムの身元を探らせるまでに。ついには会いたいという手紙まで書いてしまいます。

サムに新しい恋人の存在が分かり、キューピッド役のジョナのおせっかいが時に空回りしたりなどして、いったん顔合わせしたふたりの距離が離れかけます。しかし、奇跡とも思える巡り合わせ(+周囲のけしかけ)によって二人が結びつく。お互い付き合ってしかも将来をしっかり誓い合った仲の相手までいるのに、と気色ばみたくはなるのですが。逢えそうで逢えないという恋愛のスリルを味わう古典的なお話です。よくあるゆるい女性向けのお話ですけどね。

ちなみに劇中映画として登場するのは1957年作の「めぐり逢い」(レオ・マッケリー監督、ケーリー・グラント主演)だそうで。映画ネタが盛り込まれているので、映画ファンには楽しめるのでしょうか。

監督は「ユー・ガット・メール」とおなじくノーラ・エフロン。
この監督作でジョン・トラヴォルタが破天荒な天使役で主演した「マイケル」を劇場で観たことがありますが、すごく退屈でした。

(2011年5月3日)

めぐり逢えたら - goo 映画

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