インターネットでの過剰な評価システムが招く創作者の疲弊。有象無象の作品を読者は手軽に読み流し、作者は労苦のわりには報われないという問題について。
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人生上でつまづきがある、不安が頭をよぎるとすぐに図書館や書店へ駈け込んでしまう。それはネット検索と同じで自称読書家の悪い癖です。いま、どうしたいのか、いちど冷静になって自分の心に問いかけてみたい。あんがい、答えは自分の胸の中にしまわれているものだったりもします。
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若い頃には面白さが見えなかったあの本の良さ、あるいは悪さ。その作家の年齢に達するにつれてじわじわくるものがあります。あのとき批判してゴメンナサイの巻です。自分の好きな要素を計算づくで詰め合わせたものをすぐに用意してくれるのではない、人間だからこそのズレやはぐらかしを含めて愛してこそ、ファンを名乗れるのではないか。 . . . Read more
人生で少なくとも、この本だけ、この作家の書いたものさえあればいい。知的好奇心を無駄にひろげて、本を招き入れないようにしています。本を含めたモノに囲まれることがほんとうに幸せなことなのか、私は疑いはじめているのです。 . . . Read more
本を読めば読むほど、矛盾してわからなくなることもある。なので、似た本ばかりあちこち重ね読みするぐらいならば、これときめた究極の少ない本を厳選して手元に置き、それを繰り返し読む方がじっさい読書に無駄な時間を費やさずに済むのではないだろうか。
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私の読書遍歴は若い頃から大幅に変わりました。働く上、生き抜くための課題解決を、活字で教えてくれると考えるのが間違いなのです。周囲の人間環境が改善すれば、ごりっぱな言葉に頼らなくなるのではないでしょうか。 . . . Read more
読書家の皆さんは就活をする前に、志望業界を描いた小説あるいはビジネス本を読んでおくのもいいのかもしれません。現代小説とはいえ、物語の中の会社員や事業主はやはりファンタジーな存在。それでも、働くことの意義はなにかをといてくれる物語は若いうちに出会っておいて損はありません。
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トリックが種明かしされても真犯人がわっていても、再読できるほどの他の価値があるならともかくも。ひとが脈絡もなく死んでいって、ただその殺しかたを推理するだけの物語はあまり好きではありません。ただし、漫画はサクサク読めるからOKなのでした。
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不幸な読者が作者を感想で殴ってしまう問題は、ネット上で表現が溢れたいま、どこかしこでも生じています。同じ本であっても、読むタイミングや読み合わせしだいでは読後感が異なってしまう恐れがあります。よほど明確な地雷部分がない限り、再読してみると良作になっていくものですよね。
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ファーストコンタクトが良すぎて、セール時に大人買いした小説や漫画のシリーズ。しかし、作品によって良し悪しがあったり、実は似たようなテーマだったりで飽きてしまうこともあります。
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かつては眺めるだけで癒された、気象や植物の名前シリーズや動物、街角の写真集。ネットでなんでも検索できてしまう時代には不要になりましたよね…。ただ、景色というものは風化で変わっていくものではあるので、記録という意味では、写真集の存在自体が無駄とは思っていません。
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本の良し悪しが瞬時に見極められなくて、あるいは買ったことを忘れてしまって、ついつい同じテーマの類書を何冊も買い込んでしまうことがあります。法改正で翌年すぐに使えなくなってしまうこともあるので、本の消費期限にも注意しましょう。 . . . Read more
著作権の切れた小説を、動かしやすい無料の電子データで読むか。それともきちんとした書籍で読むか。利用のしかたは人それぞれ。紙の薫りや手触り、そういったものが古典らしさを引き立てていることもあるわけで。 . . . Read more