陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

横山光輝の漫画『三国志』

2024-11-27 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
三国志ファンならば外してはならないのは、なんといいましても横山光輝先生の漫画『三国志』! 私の馴れ初めは、荒木伸吾、姫野美智さんの美しいキャラデザのアニメ版からなのでした。 . . . Read more

思想を噛みしめるように本を読む

2024-11-16 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
本を読むことは、著者の思考を自分に憑依させるようなものです。どんな本を読んできたか、選ぼうとしてきたか。その結果で、その時々の自分の望み、もしくは悩みがわかります。自分に足りないものだから、同じように苦しみ、乗り越えてきた先人の知恵にすがりたくなるのです。 . . . Read more

待場の小さな本屋さんを愛したい

2024-10-27 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
マイナーな雑誌や単行本を一冊から嫌な顔せず取り寄せ受付してくれて。自分好みの漫画にふと出会えて。ごちゃごちゃした雑貨やファンシーな文具がない、落ち着いた雰囲気の個人書店が目下、私のお気に入り。 . . . Read more

遠藤周作の小説『満潮の時刻』

2024-10-12 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
他者の哀しみに寄り添い、ささやかな生活を満ち足りたものに思い直したときに、ひとは新しく誕生することができる。徴兵逃れで戦争を生き延びたサラリーマン、結核を患って人生の意味を問う。「海と毒薬」で分断デビューしたばかりの作家が直面した実体験にもとづいた幻の作が没後に文庫化。 . . . Read more

本の買い置きはもうやめる!

2024-09-28 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
中古書店やオンラインショップで大幅値引きがあるとオトナ買いしてしまう漫画や小説シリーズ。しかし、冷静になってみるとのちのち読む時間が取れないことが多く。しかも保管中に古びてしまうのでけっきょく廃棄処分にしてしまいます。この癖を見直すことにしました。 . . . Read more

読書家の情熱が消えるとき

2024-08-17 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
かつて、あれほど改行が多くて空白が広すぎるような本は大嫌いだったのに。 今では薄くて、軽くて、一時間ほどで読めてしまうような本ばかりを好むようになりました。自分の読書家としての高慢ちきな情熱が消えてしまったことに驚いています。自分はもう読書をして成長をすることができなくなったのだと思うと悲しくなります。 . . . Read more

手塚治虫の漫画『どろろ』

2024-06-25 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
「おめえさん、なぜ生きようとがんばってみねえんだい?」──生まれながらに五体不満足の少年と、孤児のコソ泥小僧っこ。人間として生きるに足る条件とは何かを究極的に突き詰めた、手塚治虫畢生の大作。 . . . Read more

あなたの源氏物語はドコから?

2024-04-18 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
中高生時代のダイジェスト版小説や教科書副読本の解説であまりハマらなかった「源氏」。ざっくり全編を履修できたのは大和和記の名作漫画「あさきゆめみし」なのでした。 . . . Read more

本こそがいちばん安価で安全、安心な買い物である

2023-12-20 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
流行に左右されなくてもいい安心の言説、ネットの文章のように書換えされない安全性、そして衝動買いしなくていい、全国どこでも同じ価格の安定性。本好きがお金をかけるのは、お値段以上の満足があるからなのです。 . . . Read more

本屋では漫画の本を選びにくい

2023-11-25 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
マイナー出版社のニッチな漫画は、田舎の大きめな本屋では探しづらくてしかたがない。ネット通販を利用するか、e‐hon経由で予約するしかないのでしょうね。現金払いで即お持ちかえりしたいコミックでは、読む気がそがれてしまいます。 . . . Read more

良書には、作者の読書歴や思想の深さが詰まっている

2023-09-09 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
一冊を読んだだけなのに、なぜかしら何倍も得した気分になる。同じようなテーマや キャラ造形で書いているはずなのに、作者によって読書の味わいが異なるのはなぜか。それは、その一冊の中に著者の豊かな読書遍歴と人生体験、思考の形跡がしたたかに刻まれているからです。 . . . Read more

ビジネス書、どいつもこいつも同じ顔してやがる

2023-08-20 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
書店で流行りの、SNSで話題のあの著者の、生き方指南本。類書を何冊か読んでみたらば。実は基本的なことが大昔の古典にあったということが多々あります。正直、文献を抜き書きしているだけで、その著者の実体験からくる言葉ではない本は軽く感じてしまいますよね。そしてサプリメント代わりにそれを大量摂取してしまう依存気味の私にもゲンナリしてしまいます。 . . . Read more

作家かぶれは自分のマイナスを極度に売りにしすぎることなかれ

2023-08-10 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
闘病や受験、就職の失敗談、借金まみれ、離婚、死別や学歴や親ガチャ。誰しも人生の汚点はあります。自身のコンプレックスを全面に押し出すのは同じ環境の人に勇気を与えこそすれ、苦難を克服した向上心のある人からはえてして好まれないという真実に早く気づいて、世の中を恨まず、羨まず、社会になじむ努力をしましょう。 . . . Read more

業界新聞を読んでみよう

2023-07-22 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
直接携わってはいないが、得意先や知り合いの業界に関する情報リサーチのために購読している新聞があります。素人にはわからない事情が読めたり、法改正情報がすぐキャッチできるのでとても便利です。 . . . Read more

お馴染み本の再読はすこぶる楽しい!

2023-06-25 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
いちど味わっていてキャラも世界観もその輪郭をなぞることが楽ちんな、かつての愛読書。時間が経ってから読み返すと、月日の離れた分だけ違った楽しみ方ができますよね。 . . . Read more