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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

読者は作品を選ぶが、作者は読者を選べない

2025-08-30 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
インターネットでの過剰な評価システムが招く創作者の疲弊。有象無象の作品を読者は手軽に読み流し、作者は労苦のわりには報われないという問題について。 . . . Read more

心配性の読書家がやりがちなこと

2025-08-27 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
人生上でつまづきがある、不安が頭をよぎるとすぐに図書館や書店へ駈け込んでしまう。それはネット検索と同じで自称読書家の悪い癖です。いま、どうしたいのか、いちど冷静になって自分の心に問いかけてみたい。あんがい、答えは自分の胸の中にしまわれているものだったりもします。 . . . Read more

読者が幼稚で未熟だと作家の意図を理解できない

2025-08-21 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
若い頃には面白さが見えなかったあの本の良さ、あるいは悪さ。その作家の年齢に達するにつれてじわじわくるものがあります。あのとき批判してゴメンナサイの巻です。自分の好きな要素を計算づくで詰め合わせたものをすぐに用意してくれるのではない、人間だからこそのズレやはぐらかしを含めて愛してこそ、ファンを名乗れるのではないか。 . . . Read more

中高年読書ヲタクは積読本に絶望するようになる

2025-08-18 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
人生で少なくとも、この本だけ、この作家の書いたものさえあればいい。知的好奇心を無駄にひろげて、本を招き入れないようにしています。本を含めたモノに囲まれることがほんとうに幸せなことなのか、私は疑いはじめているのです。 . . . Read more

人生で大切なことがすべて本に書かれてあるとは限らない

2025-08-14 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
本を読めば読むほど、矛盾してわからなくなることもある。なので、似た本ばかりあちこち重ね読みするぐらいならば、これときめた究極の少ない本を厳選して手元に置き、それを繰り返し読む方がじっさい読書に無駄な時間を費やさずに済むのではないだろうか。 . . . Read more

電子書籍漫画を本で買ったときのコレジャナイ感

2025-08-11 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
ウェブ上で読んだときはすっきりキレイに見えたのに、印刷で読むとなぜか違和感が…。根っから紙の本派の読書家が言いがちな文句です、あしからず。 . . . Read more

読んだ本の数を誇っても意味がない

2025-08-08 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
再読、深読ができる本というのは、現在の日々膨大に出版される書物の数に比すれば、さほど多くはありません。そうした本に出会えるかが奇跡であるともいえます。 . . . Read more

読書遍歴が思考のゆがみを教えてくれることがある

2025-08-04 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
私の読書遍歴は若い頃から大幅に変わりました。働く上、生き抜くための課題解決を、活字で教えてくれると考えるのが間違いなのです。周囲の人間環境が改善すれば、ごりっぱな言葉に頼らなくなるのではないでしょうか。 . . . Read more

読書家はお仕事小説に影響されて業界入りしてしまうことがある

2025-07-28 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
読書家の皆さんは就活をする前に、志望業界を描いた小説あるいはビジネス本を読んでおくのもいいのかもしれません。現代小説とはいえ、物語の中の会社員や事業主はやはりファンタジーな存在。それでも、働くことの意義はなにかをといてくれる物語は若いうちに出会っておいて損はありません。 . . . Read more

ミステリー小説が苦手なのは飛ばし読みできないから

2025-07-25 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
トリックが種明かしされても真犯人がわっていても、再読できるほどの他の価値があるならともかくも。ひとが脈絡もなく死んでいって、ただその殺しかたを推理するだけの物語はあまり好きではありません。ただし、漫画はサクサク読めるからOKなのでした。 . . . Read more

読書モードのスイッチが入る、入らない問題

2025-07-20 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
不幸な読者が作者を感想で殴ってしまう問題は、ネット上で表現が溢れたいま、どこかしこでも生じています。同じ本であっても、読むタイミングや読み合わせしだいでは読後感が異なってしまう恐れがあります。よほど明確な地雷部分がない限り、再読してみると良作になっていくものですよね。 . . . Read more

作家買いした作品にも当たりはずれがある

2025-07-16 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
ファーストコンタクトが良すぎて、セール時に大人買いした小説や漫画のシリーズ。しかし、作品によって良し悪しがあったり、実は似たようなテーマだったりで飽きてしまうこともあります。 . . . Read more

写真集を買わなくなって久しい

2025-07-09 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
かつては眺めるだけで癒された、気象や植物の名前シリーズや動物、街角の写真集。ネットでなんでも検索できてしまう時代には不要になりましたよね…。ただ、景色というものは風化で変わっていくものではあるので、記録という意味では、写真集の存在自体が無駄とは思っていません。 . . . Read more

生半可な読書家はやたらめったら似たような本ばかりを集めたがる

2025-07-05 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
本の良し悪しが瞬時に見極められなくて、あるいは買ったことを忘れてしまって、ついつい同じテーマの類書を何冊も買い込んでしまうことがあります。法改正で翌年すぐに使えなくなってしまうこともあるので、本の消費期限にも注意しましょう。 . . . Read more

長編文学を本で読むことのメリット、デメリット

2025-07-03 | 読書論・出版・本と雑誌の感想
著作権の切れた小説を、動かしやすい無料の電子データで読むか。それともきちんとした書籍で読むか。利用のしかたは人それぞれ。紙の薫りや手触り、そういったものが古典らしさを引き立てていることもあるわけで。 . . . Read more