分け入っても分け入っても本の森

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●パリは移動祝祭日(前日まで)

2009年10月04日 22時34分57秒 | パリ紀行2009
成り行きで学会のお伴でパリですって。
でも、ぼくのご主人は「江戸っ子の出無精」を地でいくお人柄。
何かと理由を付けて「行かない」方向へ持っていきたそうなそぶりでしたよ。

「世界中で日本よりよいところはないのでR」
「それは、お父さまの受け売りですね」
「世界でいちばん流行の回転が速いのは東京、世界でいちばん食べ物が美味しいのは日本♪」
「それは確かにそうかもしれません。でも、お父さまはお仕事で世界中に行かれて言っていることです。みか5さいちゃんのは、ただの出無精です」
「グッサリだよ、ヨンダくん」
「ひつじ(執事)として主人を思えばこその発言でR」


ほれほれほれ、とサムソナイトのスーツケースを引っ張り出し、デジカメとショルダーバッグを新調して渡航準備。
行った先、久しぶりのパリでも出無精を決め込むつもりでしょうかね。

「パリでは自由時間に何をするつもりですか」
いちおう、チェックがてら聞いておきます。
「まずノートルダム(シテ島)のガルグイユさんたちに挨拶に行きます。パリの街を中心から眺めながら、『久しぶりですね、変わったことないですか。東京はね……』ってやるの、いつも通り。これは朝早くでないと無理ですね。その後、ポン・ヌフ橋の欄干(ベンチもあります)にもたれて詩作。(注:句作のこと。パリでもやるか、これ)お昼にはリヴォリ通りへ戻ってアンジェリーナで軽く食べようかな。あ、でもサン・ルイ島の方へ行ってみたくなったら、お昼はバスティーユ辺りかも。(土地勘Rとはいえ妙に具体的)もう1日あったら、レンタカー手配して郊外のサン・ドニまでドライブ。パリにはドライブのお伴、缶コーヒーがないのは残念でR。(ありませんよ、そんなもの)もう1日あったら、ユーロスターに乗ってロンドンまで行ってみようかなー♪それに、カルチェ・ラタンの本屋にも行かなければなりませんし、オペラ通り近辺にはジュンク堂書店やブックオフもありますから要チェックです」

だめだー、こりゃ。これじゃあ、東京にいるときと変わりゃしませんね(^^;
でも、せめて車が好きでよかった。
国際免許証とか手配して(簡単なのです)、縦列駐車の練習する気になっているみたい。
パリの縦列駐車は、そりゃあモーレツに車間狭いですから。

なんてね、逃げ腰だったわりには聞いてみるとまずまずではありませんか。
これなら大丈夫と、ぼくも一安心したところで――。

「ママたちも(一緒に)パリにいきますから、よろしくね♪」


――はいぃ?(^^;;


「ね、ヨンダくん、今、『ママたち』って言ってたよね、『ママたち』って誰よ?」
「し、知りませんよ、ぼく」
「『よろしく』って言ったよね、どーゆーことよ、ヨンダくん(^^;」
「し、知りませんよ、ぼくぅ(^^;;」

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