喜寿から始まる

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雑感 中国は覇権国家になり得るか

2019年04月06日 | 日記

その前に、ゴーンさんの勾留決まったようだ。


さて、今日の本題、次の覇権国家はどこか?

昭和の時代の一時期、ドルは紙クズとなり、円が世界を席巻するのではという期待があった。
でも、あっという間にその期待は萎んだ。

久しぶりに昨年の暮れにアジア圏のカンボジア・ベトナムに行った。日本円は歓迎されるものと
聊かの疑いを持っていなかった。実際は、全く逆だった。
平成・日本の停滞を実感した瞬間だった。

あちこちを旅しているうちに、現在の世界の文明はオリエント文明が起源であること、
そしてギリシャ、ローマ、ヨーロッパ、英国、アメリカと移転してきたことを実感する。
今はアメリカが覇権国である。

そのアメリカも経済力で中国に追い抜かれることは見えている。
中国が世界一の経済力を持つ国になったとして、その中国はアメリカに代わって世界の覇権国となるのだろうか。
覇権国家は西へ西へと移動し、大西洋を越えアメリカに着いた。今度は太平洋を西へと越えられるかである。
これって微妙ですよね。東へ(アジアのこと)、西に向かう(西周りということ)ということになる。

イエスとは言えないように思う。違和感を持つ。なぜだろう。

覇権とは、一言でいえば、自他ともにその権威を認めう・認められるかどうかではないかと
個人的には考えている。経済力・軍事力・政治力・資源力・文明力・希望力・惹きつけ力などの
総合評価ダントツ一位でなければ覇権国家にはならないのではないかと思う。
勿論、一位になると途轍もないトップ効果が付随することになるが、
それを維持できるだけの力がなければならない。それがダントツトップのことである。

ローマ、ヨーロッパ、英国は他国を植民地化し・そこに影響を与えることで世界を覇権してきた。
しかし、アメリカは植民地から脱し、独立し、他国の人々を受け入れることにより、覇権国となった。

さて中国はどうか。良い表現がうかばないが、民族移動型・出稼ぎ型とでもいうのだろうか、
他者との共存の視点が欠けているように思う。世界中どこにいっても中国人が居住している。
40年以上も前にスコットランドの北のはずれの小さな村を旅したとき、
中華料理店があるのをみて驚いたことがあったが、世界中に中華人街がある。つまり華僑である。
アメリカには夢をみて多くの人が移民する。しかし、中国の場合は、
如何に経済力ナンバーワンになっても、中国に夢を求めるとは思えない。
中国もそんなことは考えていないと思う。

SFじゃないけれど、地球上には新しい覇権国は生まれない。これからは宇宙ではないかなどと
途方もないことを考える。宇宙を制した者が覇権者となるのではと。

3月のはじめ、エジプトに行った。今から3000年以上の前の馬に引かれた戦車しかない時代に
ラムセス二世はスーダンとの国境に近いところ(アブシンベル神殿)から
シリアのカデシュ(カデシュの戦い)までがその行動範囲だった。

宇宙に新しい世界を築く時代が来るかもしれない。
自由に地球と宇宙国との間を行き来することができるかもしれない。などと空想している。

トランプは宇宙軍を創設する・した(?)という。
勝負はそのあたりにあるのかもしれない。   

           


ちょっと飛躍する。
「栄枯盛衰 盛者必衰」という言葉がある。アメリカがいつまでも覇権国ということはないという思いはある。
しかし、まだ続く可能性はある。

それに覇権力の行使の仕方が変わる可能性はある。
たとえば、バチカンのようにバチカン市国は極めて小さいが、信者は12億人以上いると言われる。
組織させしっかりとしているなら統治の仕方はこれまでと変わってもおかしくない。

アメリカの優位性は、専制統治(中国やロシアや真正の君主制)、立憲君主制(イギリス、日本など)
と異なり、合衆国憲法が統治の要であることと思う。
現在の分断された政治情勢をみたとき、象徴的・儀礼的な国家代表があればいいのではと考えたことがある。
しかし、立憲君主制といっても人間である限り、その具体的な人に影響されることはいうまでもない。
ところが、憲法は、特に合衆国憲法は必要最小限しか決められていない。
言葉というのはどのようにでも解釈される余地がある。
ということは、どのようにでも変わり得る、しかも国民の考えにより変わり得る。
それは決定的な武器のように思われる。
なぜなら人間のイマジネーションは無限だからだ。
(2条、武器保有の権利については、わかりにくい。これは憲法の問題ではあるが、
やはりどちらかというと国の生い立ちー本国に立ち向かう、自分のことは自分で護るしかないーに関わるもの)
だからこそ、自分の考えをしっかり持っている者を世界中から魅力するのだと思う。

トランプのアメリカファーストは覇権国の地位を護るための懸命の努力かもしれない。

さしあたりは米中貿易交渉の行方が気になるところではある。