せっかくブログを始めたことだし、いっちょトラックバックとやらを
試してみるか、という気になった本日の私。
ということで、はなはだ唐突だが、テーマは味噌汁の具である。
これは、日本男児の妻となった以上、死ぬまで逃れられない深遠な
テーマだ。(やや大げさ)
結婚当初、忘れられない思い出がある。
ある日、夕飯の献立を考えていた私は、はたと「今日はさつまいもの
お味噌汁にしよう」と思いたった。
さつまいもの味噌汁。
それは私の実家では、かなり頻繁に食卓にあがるポピュラーな汁物
であった。祖父母も両親も兄弟も犬も、みんな喜ぶ素敵なメニュー。
もちろん私も大好物。
がしかし、その日、味噌汁をひと目みた夫は、明らかにうろたえながら
こう言ったのだ。
「これ、もしかしてさつまいも? 味噌汁にさつまいも??」
そして、ひと口すすった後、「お口にあいません」宣言を発令した。
もんのすごく不服だったが、当時は私も初々しい若妻。
しょんぼりしてみせるくらいでその場は済ませたものだ。
その翌日。
「そっかー、さつまいもは甘いからダメってことなんだなー」
と反省した新妻は、今度は「じゃがいもの味噌汁」をこさえた。
これは味噌汁の具の中でも定番中の定番だ。
間違いはない。
が、帰宅した夫は、またもやガク然とした表情でつぶやいたのだ。
「ねえこれって・・・イジメ?」
じゃがもダメかっ。
結婚生活も5年目だが、いまだ味噌汁の具に関してはお互いに
新鮮な発見や当惑が時たま生じる。
が、
夫の反応などおかまいなしに「いもの味噌汁」をガンガン出せる
ようになった私に、あの頃の初々しさはない。