「奇跡のレッスン・陸上長距離編」

先週の土曜夜にNHKのBSで放送していた「奇跡のレッスン」は陸上長距離編。

イタリア出身のレナート・カノーヴァさんが八王子の公立中学生を1週間コーチし、週末の都内の駅伝大会でどうなるかをたどる興味深い内容だった。

もちろん直接コーチをする以前に、予め指定の練習メニューを渡しておき、そのちょっとキツいの内容を消化させてからの指導。実力は多少なりとも上がったはずだろう。

つま先着地のフォアフットに、肘は90度のアドバイス。上半身は動かさないなどの「カタチの指導」とともに、インターバルやら坂道やらのトレーニング。

練習環境の良い立地にある公立中学校の長距離チームと、超有名外国人コーチとの間に芽生えた雰囲気は、このままずっと継続的に眺めていた気分にさせるものとなっていた。

その駅伝大会では実際に去年よりも男女とも順位は上がっており、結果はポジティブな方に出た（貧乏クジ引かされたような男子のキャプテンはちょっと可哀相ではあったが、他の選手たちがフォローしており「良いチーム」となっていた）。


今回取り上げられていたその中学校は、むかし一時的に八王子に住んでいた際にいた地域からすぐ一山越えた場所にあるのを知り、勝手に親近感も湧いたっけ。なるほど、あの辺なら地形的にちょっとしたアップダウンがあるのは納得である。

件のコーチが、そのセンスを認めた選手は、男女ともに比較的柔らかいフォームの持ち主だった（まだ余力のありそうに見えるタイプ）。ああいうタイプを「さらに伸ばしたい！」と思うキモチが、コーチ心をくすぐるのだろうな・・・。