昔若い頃、多くの人は寅さんファンだった。私はテレビドラマの時に見たことがあるが、映画館に行って観ようとはしなかった。ビデオで簡単に映画が見れるようになっても、「寅さん」は借りたことがない。だが「仁義なき戦い」はよく観ていた。
今回完結編をユーチューブで無料なので観た。小林旭と北大路欣也の演技が浮いていた。やはり菅原文太と田中邦衛はいつも通りだった。
見終わってかなり経ったが、筋は思い出せない。初めから無いような、あんなに警察が強い筈もなく、・・・。
オモチャの鉄砲のような軽い銃声が妙に子供騙しだが、其々のヤクザの身のこなしや面構えが面白い。考えてみたら、あの映画で生きている主なキャストで、現在も健在なのは小林旭だけかもしれない。
ふと淋しくなったが、もう一つ思ったことは、七〇年代にあの映画が大衆に受け入れられた理由は、「大義なき戦争」をやった恥ずかしい国で、創る側も観る側も、一種の阿吽の呼吸での戦後の「照れ隠し」だったような気がしている。
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