小難しい民主主義の定義は省いて、広辞苑的に「人民に主権が在ること」と言っていいだろう。
兵庫の知事支持は３５％というメディア記事があった。傍目では、辞められた方が良いと思うのだが、本人は110万の県民の負託に応える義務があると言っている。
単なる民の数の論理だと思う。これを「民数主義」と言いたい。ここまで来ると、110万県民が投票した責任を問われるだろう。
悲しいことでも「お笑い」に替えてしまう関西は、時には「粋」だと思うが、政治では人の命が懸かる、・・・どうだろうか。
なぜ江東区長選挙では選挙違反で起訴され、東京都知事選とか兵庫知事選では選挙違反と騒がれているのに、今のところ動きは無い。
ネットが騒げば騒ぐほど、公の処からの説明がない。
よく最近の偉い人の言葉に、「個別のことへのコメントは差し控える」というが、個別なことを答えないという理由や正当性の説明がない。単に言い放しである。その疑問を質問する新聞やＴＶのジャーナリストも居ない。
片や、一般論でしか答えない関西方面の知事も居るが。ホンワカとした捕えどころのない社会だ。要は素人は黙ってろと言うコトだけは解るが。
トランプ関税の無謀さ、他方、大谷に対する過剰な賞賛、トランプと云う男の強烈な成功体験による特異行動に対して、世界は今後どう決着させていくのだろうか。
翻って、我が国の最長首相だった安倍氏には成功体験が無かったのではないだろうか。
だからトランプやプーチンに徹底して卑屈になれた。結果、彼のやったことで何か成功したことがあったのだろうか。またこれから、あるのだろうか。
小さな成功体験で絶対君主になろうとしてる兵庫県知事が居る。彼に成功を与えた兵庫県民はその責任は県民がとることになる。民主制に生きる民のある種の掟でもある。
かつてこの国の本土決戦で軍隊に付いて行った沖縄の県民たちは軍に邪魔にされ、酷い目に遭った。軍から離れ北に向かった住民は生き残った、と云う。
日本軍と云っても国家の為の軍であり、国民の為の軍でないのが現実である。
オウム・サリン事件の時に松本サリン事件の段階で警察が入っていれば、其処で終わっていた。警察は自分の為に大河原化工機や村川事件は勝手にでっちあげるが、何を恐れているのか？兵庫県には動かない。
これじゃ、この国の警察・検察組織は戦前の日本軍隊と変わらない。どちらも御身大切な警察高級官僚と軍部高級官僚の自己保身術の結果だとしたら、言葉を失う。
安倍政権以降、モリカケサクラで何も明らかにならず、個々の罪からも遁れ、何となくだが世の中で「正しい」ことが評価されなくなった。
それが明らかな形で兵庫に現れている。弱い人ほど表面的に強いヒトに憧れる。ある意味斉藤知事は強く、鋼の悪人なのかもしれない。
安倍政権は押し付け憲法を蔑ろに無視することをしたが、警察やマスコミを圧迫して政権を守ると同時に、個人の人権も無視した。
岸～安倍三代という戦前遺構が、ジャニーズ問題やフジ問題の隠蔽に延長の定理を与えたと思えるのだが、…。
