つどい場さくらちゃんのリレー・セミナーで、
町医者として活躍しておられる長尾宏先生の話を聞きに行く。
以下、長尾先生のお話。
在宅医療は、これからもっともっと広まっていく方向にある。
最期は家に帰りたい、というのは、
人間として、当たり前の感情だ。
「畳の上で死にたいけれど、先生来てくれますか?」と
病院から帰る車の中から急に連絡があって、
言われた時に、すぐに行って間に合わない時もある。
ずいぶんとお叱りを受けたこともある。
主治医とは、できるだけ早くめぐり合って、
お互いに話して、お互いにどんな人なのか?
どんな人生を送ってきた人なのかを、理解しあいたい。
早ければ早いほどいい。
また、みなさんは、しっかり主治医を選んでください。
互いの相性もあるし、資質もあるし、、、、
しっかり信頼できる町医者を選んでください。
との、強いメッセージを発信された。
聴衆(ケアマネ)からの意見。
「娘のお姑さんが、倒れて病院に担がれた。
病院では、痰吸引のための気管切開、
食べられないから胃ろう増設のすすめがあり、
これをしないと、殺人になりますよとの、説明を受けた。
お母(お姑さん)さんは、延命治療を拒否されていたことは、
息子さんもその娘さんも知っておられた。
その旨を医師に告げると、その医師は、
気管切開や胃ろう増設は延命治療に当たらない。と、説明した(!)
困り果てて、かかりつけ医に、相談して、
どちら(延命治療)もしないで家に帰りたいが
どう思うか?と相談すると、かかりつけ医の先生は、
できること(気管切開、胃ろう増設)しないと、新聞沙汰になりますよ、
と説明した」
そのケアマネの方は、娘さんからの説明(医療現場の認識の間違い)に、
驚き、驚きをとおして笑いが出てしまったとのことであった。
これを聞いて、聴衆の中にいた、阪神淡路大震災で人生を捧げて
看護にあたられた黒田裕子さんが、強い口調で、
「医師や、看護師を育てるのは、市民です!
みなさん、しっかり言葉にして疑問をなげかけ、
おかしいことはおかしいと言い、
どんどん学んで、医療や看護のおかしな点を正していきましょう」
と、メッセージを発された。
長尾先生の言葉。
「残念なことですが、今話された事が医療者の現実です。
だから、僕はこうして講演などで、話しているんです。
諦めや泣き寝入りをしないで、しっかりと発言し、
医師を選んでいきましょう」
聴衆からの質問も多く、具体的で有意義なセミナーであった。
これまでブラックボックスだった医療が、徐々に利用者主体のものに
変わりつつある。
そのためには、利用者の学びや勇気が必要だ。
先生の講演と聴衆のやり取りを見ていて、
こうしたセミナーが、
市民がパワーをつけていく第一歩になるように思った。
介護も看護も、医療も、主権は利用者にある。
市民の厳しい目が、よい医療を育てる。
でも、これって、政治全般にも当てはまるよね。
町医者として活躍しておられる長尾宏先生の話を聞きに行く。
以下、長尾先生のお話。
在宅医療は、これからもっともっと広まっていく方向にある。
最期は家に帰りたい、というのは、
人間として、当たり前の感情だ。
「畳の上で死にたいけれど、先生来てくれますか?」と
病院から帰る車の中から急に連絡があって、
言われた時に、すぐに行って間に合わない時もある。
ずいぶんとお叱りを受けたこともある。
主治医とは、できるだけ早くめぐり合って、
お互いに話して、お互いにどんな人なのか?
どんな人生を送ってきた人なのかを、理解しあいたい。
早ければ早いほどいい。
また、みなさんは、しっかり主治医を選んでください。
互いの相性もあるし、資質もあるし、、、、
しっかり信頼できる町医者を選んでください。
との、強いメッセージを発信された。
聴衆(ケアマネ)からの意見。
「娘のお姑さんが、倒れて病院に担がれた。
病院では、痰吸引のための気管切開、
食べられないから胃ろう増設のすすめがあり、
これをしないと、殺人になりますよとの、説明を受けた。
お母(お姑さん)さんは、延命治療を拒否されていたことは、
息子さんもその娘さんも知っておられた。
その旨を医師に告げると、その医師は、
気管切開や胃ろう増設は延命治療に当たらない。と、説明した(!)
困り果てて、かかりつけ医に、相談して、
どちら(延命治療)もしないで家に帰りたいが
どう思うか?と相談すると、かかりつけ医の先生は、
できること(気管切開、胃ろう増設)しないと、新聞沙汰になりますよ、
と説明した」
そのケアマネの方は、娘さんからの説明(医療現場の認識の間違い)に、
驚き、驚きをとおして笑いが出てしまったとのことであった。
これを聞いて、聴衆の中にいた、阪神淡路大震災で人生を捧げて
看護にあたられた黒田裕子さんが、強い口調で、
「医師や、看護師を育てるのは、市民です!
みなさん、しっかり言葉にして疑問をなげかけ、
おかしいことはおかしいと言い、
どんどん学んで、医療や看護のおかしな点を正していきましょう」
と、メッセージを発された。
長尾先生の言葉。
「残念なことですが、今話された事が医療者の現実です。
だから、僕はこうして講演などで、話しているんです。
諦めや泣き寝入りをしないで、しっかりと発言し、
医師を選んでいきましょう」
聴衆からの質問も多く、具体的で有意義なセミナーであった。
これまでブラックボックスだった医療が、徐々に利用者主体のものに
変わりつつある。
そのためには、利用者の学びや勇気が必要だ。
先生の講演と聴衆のやり取りを見ていて、
こうしたセミナーが、
市民がパワーをつけていく第一歩になるように思った。
介護も看護も、医療も、主権は利用者にある。
市民の厳しい目が、よい医療を育てる。
でも、これって、政治全般にも当てはまるよね。