中小企業の労働問題としては,どのようなものが多いですか。
中小企業の労働問題としては,解雇 ,退職,残業代 請求,労働条件の不利益変更,パワハラ ・セクハラ等の問題が多いですが,訴訟にまで至るのは,解雇,退職,残業代請求がメインとなるものがほとんどです。
パワハラ・セクハラは,相談件数自体は多いようですが,パワハラ・セクハラだけで訴訟や労働審判 になるケースはそれほど多くなく,解雇事件や残業代請求事件に付随して損害賠償請求がなされることが多い傾向があります。
中小企業においては,
① 残業代(長時間労働)対策
をした上で,
② 解雇・退職の問題
に丁寧に対応すれば,労使紛争のほとんどを予防することができるものと思われます。