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パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

My オーディオ 進化論

2025-04-08 16:55:44 | 趣味
3月7日、眠っていたダイヤトーンDS-500のエッジ軟化で蘇らせ、中国製真空管アンプとの組み合わせで暖かみのある、上質なサウンドシステムを構築できた・・・と投稿しましたが、その後、更に手を加えてみました。
真空管の交換です。この中華アンプについている真空管はやはり中国製で、これはこれで文句はないのですが、ロシア(ソビエト)製の真空管に替えてみました。真空管アンプはその真空管によって音が変わると聞いていましたので、アマゾンでの評価を参考にこのロシア製を選択しました。交換してみると、中国製でも十分だったものが更に低音から高音まで音域の幅が広がり、より音の芯がはっきり聞こえるようになりました。
いろいろな真空管を交換することを「玉転がし」と言うそうですが、こうして自分好みを音を求めて「玉転がし」の沼に嵌っていく人も多いようで・・・気をつけなければ!
ダイヤトーンDS-500


AIYIMA T9 中国製のアンプ。真空管とアナログメーターのオレンジ色の光がレトロで何とも言えない雰囲気があります。(メーカーHPよりイメージ写真借用)


今回、交換したロシア製真空管。一体、いつの製造かわからないほど古びたパッケージです。



更に、ヘッドフォンのレベルアップを目指して・・・と言ってもヘッドフォン自体をいじくる技術も知識もないためヘッドフォンアンプの強化を図りました。
私はPCの保存した音楽をオーディオシステムで聴いていますが、PCのプアな音響端子からは満足な音は聴けません。そこでAudinst HUD-mx1というヘッドフォンアンプを通して聴いています。ヘッドフォンアンプもオペアンプを交換することで音質が大きく変わる!とのことでトライしてみました。
ヘッドフォンアンプ Audinst HUD-mx1


中を開けると・・・赤丸が心臓部のオペアンプです。長辺は1cmにも満たない小さなものです。


もともとついていたオペアンプはLME49860というもので、価格の割には癖のないそこそこ高解像度で評価の高いものでしたが、これをネット検索でAudinstと相性の良いMUSES8920というオペアンプに交換してみました。交換して一聴すると、LME49860以上に低音から高音まで音の広がりが感じられ、解像度が更に上がったことがわかります。特に女性ボーカルやアコースティックがクリアで艶やかに聞こえます。オペアンプの交換は大正解でした。
MUSES8920


オペアンプを交換したAudinstに私の持っているヘッドフォン・・・Sennheiser Mometum GとAKG K240をつなげて聞いてみると・・・Sennheiserはもともと持っているナチュラルで優れた音像表現に更に磨きがかかり、聴いていて心地よい音になりました。
Sennheiser Mometum G


一方、AKG K240は・・・
その前にK240について若干の説明を加えます。K240は1975年に発売され現在まで続いているAKGを代表する製品です。私の持っているK240(おそらく1990年代の製品)と今のK240を比べてみると私のK240には①MONITOR ②MADE IN AUSTRIO ③600Ωの標記。今のK240は①STUDIO ②標記なし ③55Ωとなっています。
K240は2000年代に入って旧来のMONITORから後継機のSTUDIOタイプに代わり、それと共に製造拠点を中国に移し、パーツにもコストダウンが図られK240と言う名称とテイストは変わらないまでも、その中身は全く違うものとなっています。


今のK240


さて、そんな私の旧型K240で聴いてみると・・・K240のプロ用のモニターが災いしてか?より解像度が増したAudinstからの音はひとつひとつの音がクリア過ぎて耳障りに感じました。特に高音は刺さる感じがして聴き疲れがします。それでも、600Ωの旧K240を鳴らしきる実力の高さとエージングが進んでまろやかになることに期待します。今となっては入手困難な旧K240、大切にしたいと思っています。・・・とは言え、機械ものなんで・・・ね!

結局、いい音とは何だろう?と考えてみると・・・自分の好みに合った音だと思います。高価なオーディオでなくても工夫次第で自分でいい音と感じられればいいんじゃないか!そんな、「いい音探し」がオーディオの奥深いところなのでしょう。