パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

一期一会・・・鳥撮りの記 430 ミソサザイ、オオルリ

2020-08-27 10:35:35 | ミソサザイ
昨日は前回同様、富士山麓の湖畔の水場に行ってきました。
ここにやって来る鳥さんの顔ぶれはそう変わることもなく、同じシチュエーションでの撮影のため毎回似た写真になってしまいます。
昨日はここで久しぶりにミソサザイが出てくれたので、ミソッチを中心に掲載します。
しかしながら、こう暑い日が続くと「何を撮るか?」ではなく涼しさを求めて「どこへ行くか?」になってしまいます。もっとも、鳥影の少ない今の時期
「何を撮るか?」なんてことは言えませんが・・・

虫を捕まえた!



ホオジロとニヤミス!
他のCMはミソサザイの存在に気付いていただろうか?皆さん夢中でホオジロを追いかけていたようで・・・



とにかく暗い場所でちょこまかと動き回る小さいミソッチを捉えるのは難しい!





















オオルリ オス若とキビタキ メス



左のキビタキはオスの若のようです。オスの特徴が出始めています。



右側はオオルリ メス。左はキビタキ メスのようです。



水浴び中!


この水場に来る前、富士山二合目の林道に立ち寄りました。鳥影は少なくすぐにこの水場に場所変更!
この日撮れた他の鳥は、キビタキ、ヒガラ、コガラ、ゴジュウカラ、ホオジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ・・・あと正体不明の幼鳥でした。

NIKON D500
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR (35㎜換算750㎜)


 


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一期一会・・・鳥撮りの記 429 富士山麓の水場

2020-08-07 13:02:05 | 富士山麓
今日は猛暑日。都心では初の「熱中症警戒アラート」が発表されています。
個人的にはこんなアラートの必要性には疑問を感じていますが・・・猛暑日は天気予報で事前に誰もが情報を得られる訳だし、体感的に暑いと感じればそれぞれが外出を控えるでしょう。この先猛暑日なんて何度もあるだろうし、そのたびごとにアラートを出すのか?コロナ以来、アラートの大安売りの感がします。
余計なことは、これくらいで・・・昨日は富士山にほど近い湖畔の水場に行ってきました。下界の暑さとは別天地で、木陰の水場は涼しく快適でした。

昨日の本命はオオルリ。成鳥オスの登場は期待していませんが、せめて幼鳥は出て欲しい!
午後2時半ころ、ようやく現れた!



成鳥オスの瑠璃色はきれいですが、幼鳥のまだ薄い青色でも、それはそれで美しいと思います。






オオルリ メスと幼鳥。
オオルリとキビタキ、それぞれのメスはよく似ていて識別が難しく、間違っているかもしれません。



待望のクロツグミも撮れました。これはオスです。



メスも・・・メスは初見、初撮りですが、暗い場所で距離もあり条件は悪し。



ここの常連、キビタキ・・・若いオス



オスとメス・・・
オスの尾羽が短い、というよりない。何かアクシデントがあったか?この個体に限らず、他の鳥でも稀にこうした個体を見かけることがあります。



コガラとヤマガラの幼鳥。



ヒガラ幼鳥。



ホオジロ・・・水鏡っぽく。






ヤマガラ幼鳥。


繁殖時期も終わり幼鳥たちが数多く姿を見せてくれました。今までになく、頻度も数も少なめでしたが、それでも時間を持て余すこともなく・・・これだけの種類の鳥さんが撮れたことには満足です。そして何より涼しい環境で撮影できるのが一番です。

NIKON D5
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR
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都市部のオオタカとカラスについての考察

2020-08-04 13:37:01 | ネイチャー
今シーズン、私の知る2か所のオオタカのフィールドでは繁殖失敗に終わりました。その原因はカラスの襲撃によるショッキングな出来事でした。
個人的にもここ数年カラスの数が増大し、より攻撃的になっているような印象があり、オオタカ以外にもツミやコアジサシの卵やヒナが襲われるケースが散聞されるようで・・・自分なりに可能な限りその勢力図を調べてみることにしました。

A .カラスの生息数の推移

てっきりカラスの個体数は増えていると思ったら、年々多少の凹凸はあるものの減少傾向にあります。特にH13(2001)の36,400羽から見れば激減です。
ただし、3年ほどの下げ止まりからR1(2019)増加に転じた点が気になります(赤丸部分)。R2(2020)は新型コロナの影響で更なる増加が予測されます。
このカラスの個体数減の背景には
①トラップ(罠)によるカラスの捕獲作戦
②家庭ごみの分別・減量化と対策。※①②とも行政の努力の賜物といえる。
③データには表れないが、カラスの天敵であるオオタカの都市部への進出。(私の推論)

B.カラスの捕獲数の推移

このグラフから都内のカラスの捕獲数はH15(2003)をピークに下降傾向でR1(2019)にはピーク時の約1/4に減少しています。
私見では、「体重当たりの脳の重さ」は人間=1.8%に対し、カラス=1.4%とカラスは大変高く、鳥の中でもダントツだそうです。
記憶力や学習能力の高いカラスは年々トラップに引っかからなくなったのではないでしょうか?また、トラップにかかるカラスは幼鳥や生殖能力のまだない若鳥が多く、世慣れた成鳥はかからないようです。では何故、カラスの捕獲数が減少ながら、個体数も減っているのか?という疑問ですが・・・以下、私の勝手な考察です。

C.オオタカの推定個体数の推移(全国)

S59(1984)では全国で約400羽だったオオタカは、その後の「絶滅危惧種(レッドリスト)」としての保護政策が功奏してH20(2008)には約9,000羽、関東周辺でも約5,800羽(いずれも最大値)に増えています。
残念ながらここまでのデータしか見つけられませんでしたが、H29(2017)オオタカが「希少野生動植物」から解除されたことから、その後も増加傾向は変わっていないと判断されます。もともと丘陵森林部に生息していたオオタカは、個体数の増加とともに都市部へと移行し、都市部においても年々数を増やし続けているといえると思います。
このオオタカの都市部進出がカラスの数を減らす一要因であると、私は思います。

D.オオタカの食性について

このグラフはオオタカの食性を調査したものですが・・・カケスやクロツグミなどがあるように、明らかにこれは山間部の森林地帯の調査です。
それでも赤線にあるようにカラスの捕食率が高まっており、カラスとの接触率の高い都市部においてはなおさらだと思います。
今や低地森林地帯の食物連鎖の頂点に立つオオタカにとってはカラスは日常の獲物となっていてもおかしくない思います。

E.オオタカ幼鳥がカラスを襲う!

これは、昨年私が撮ったオオタカのカラスを襲撃するシーンです。
結果的には、詰めが甘かったか?オオタカはカラスを取り逃がしてしまいました。

F.結論
上記のことをまとめると・・・
①都市部ではカラスの数は減っている。
②オオタカの数は増えている。
③1対1ではオオタカが強く、カラスを捕食することがある。
④カラスは頭がよく、団体行動をする。

自分が観察してきたオオタカ幼鳥がカラスにやられたとなると、何ともやるせない気持ちになりますが・・・
冷静に客観的にみると、同じ生活圏にいるオオタカとカラスではいつバトルが展開されてもおかしくありません。1対1では力が勝るオオタカですが、集団ともなるとカラスが勝ることもあるでしょう!これも「自然の摂理」と割り切るしかないと思います。
よく自然の「生態系の破壊」などという言葉を見聞きしますが、私は自然界の生き物のなかでは「生態系の破壊」はないと思っています。一時的に自然界のバランスが崩れることはあっても、もう少し長いタームで見れば自然界の生き物たちはまた新しいバランスを築くものだと・・・
「生態系の破壊」は人間がもたらすものです。環境破壊、乱獲、密猟など・・・オオタカの数が減ったのもこうしたことが原因です。
もし、人間もオオタカやカラスと同じような「自然界の生き物」とすれば、人間が一番罪深い生き物かもしれませんね!
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一期一会・・・鳥撮りの記 オオタカの繁殖記録(2020)

2020-08-01 14:33:14 | オオタカ
8月になり、ようやく長かった梅雨も今日明けました。7月、東京は雨の降らない日がたった1日だったとか・・・
長梅雨とコロナ禍で今年の鳥撮りはままならぬ状況でしたが、オオタカの繁殖の記録をまとめてみました。

4月15日・・・
営巣準備中!メスが巣材の木の枝を折る。



そして、巣へと運ぶ!

17日には全国緊急事態宣言が発令され、抱卵期にも当たるため当分観察を避ける。


5月25日・・・緊急事態宣言解除日。
そろそろヒナが孵っているかもしれないと、久しぶりに出かけてみると・・・この日、1羽のヒナが孵りました。何故そんなことがわかるのか?と言うと・・・
メスが巣の中で何やら白いものをくわえた!よくよく見ると、これは卵の殻です。



そして、飛び出した!



行方を追ってみると、巣から少し離れた木にとまった。



そして、すぐ飛び出した!



とまっていた木の下を探すと・・・メスが捨てた卵の殻を発見!まだ内側は濡れています。(スマフォ写真)
オオタカの思わぬ習性を再認識した貴重なシーンだと思います。



6月10日・・・
メスに餌を渡したオスの飛び出し!



餌を巣へと運ぶメス。



巣には白い産毛をまとったヒナが待っていました。今年のヒナはこの1羽だけです。



川で水を飲むメス。



7月2日・・・
巣立ちのころを見計らって出かけてみると・・・ヒナも順調に育っていました。



ヒナに餌を与え飛び出すメス。



7月16日・・・
ヒナも自由に飛び回れるようになっていました。もう立派な幼鳥です。









7月28日・・・今シーズン最後の観察です。
まだ親鳥の庇護が欠かせませんが、ここまで育てば独り立ちの日も近いでしょう!











番外編
3月27日・・・
別の都内の森で繁殖活動を確認していたペア。残念ながら繁殖には失敗したようです。
地元の方の話から判断すると、どうやらカラスに巣を襲われたようです。

オスからもらった餌をもって飛び出すメス。



お立ち台での交尾。


都合6回にわたる今年のオオタカの繁殖の記録。毎年、自然の営みの中では悲喜こもごも・・・いろいろなことがありますが、今シーズンの一人っ子の成長記録は無事終了のようです。

追記(8月2日)
7月31日、このオオタカの幼鳥が短い生涯を終えたようです。残念でなりません。



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