パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

鳥撮り物語 91 ツミ(繁殖期)

2015-07-31 18:41:45 | ツミ
今年は自宅から比較的近場と言うこともあって、ツミの繁殖・成長を観察する機会が多くありました。
かなり多めの写真掲載になりますが、今シーズンのツミ一家の紹介です。

4月19日・・・
そろそろ今年もツミのペアが来ているか?・・・気になって出かけて見ました。
公園に着くとカメラマンの姿を発見!鳥の姿を見ずとも、カメラマンの群れをみれば鳥がいることの証明・・・
「今年もやって来てくれた!」・・・とホッとする瞬間でした。
ツミは繁殖行動もあり、巣作りの準備にも余念がない模様・・・
今年は昨年とは反対の山とは言えない起伏を越えた杉の木に巣を作るような気配が伺えました。

巣材となる枝を折るメス


元気な子どもをたくさん育ててくれ!



5月3日・・・
まだ産卵・巣篭りには至らず。

オスが獲物を捕え、メスに渡すため餌を左側に置いて木の上で待機。
いくら待ってもメスは現れず、待ちぼうけ・・・


結局、メスは現れずオスはこの獲物を自分で食べました。


メスは別の木の上・・・


飛び出し



7月4日・・・
あれから2ヶ月、抱卵時期の観察は控え、もうそろそろヒナの巣立ちのころかと?出かけてみると・・・
何と!ヒナはもう巣立っていました。
実は、他のバーダーさんの一週間ほど前のブログでヒナが孵っていることを知っていました。また、デリケートな時期でもあることと
今年の巣の位置は遠い距離からの一点のポイントからした見通せない場所でもあり、出かけることはしませんでした。
このバーダーさんのブログでは、今年のヒナ誕生は5羽とありましたが・・・

実際、確認できたのは4羽。これが今年、このポイントで巣立ったヒナの数です。
4羽勢揃い!


エンジェルポーズ


巣立ったばかりのヒナは何に対しても好奇心旺盛?
2羽が同じような格好で左の兄弟を見ています。かわいい仕草、姿です。


アクロバティックな飛び出し(飛び降り?)シーン。暗い条件化でシャッタースピードが上がりません。



7月11日・・・

わずか一週間の間、幼鳥たちの成長は早いもので見違えるように立派になっていました。

幼鳥の食事シーン。
見るからに猛禽そのものです。


水場では・・・2羽がこれから水浴び・・・とにかく暑い日でした。


気持ちよさそうに水浴び


木の上でオス。
何故かこの日からメスの姿を確認できませんでした。もっとも、1日中私がここにいるわけではありませんので、たまたま・・・でしょう。



7月13日・・・
幼鳥たちの行動範囲も広くなり、また単独行動も多くなったような気がします。

木とまりの幼鳥


オス、後ろ姿



7月19日・・・
水浴びシーンを撮りたくて、しばらく水場で待っていると・・・

2羽がやって来て・・・水飲み・・・


更にもう1羽加わってバシャバシャと・・・とにかく暑い日で、気持ちよさそう!


水浴び後は、濡れた羽を天日干し・・・



7月26日・・・
そろそろ、ツミの一家もいなくなってしまっているだろう・・・と期待せず様子を見にでかけてみました。
到着すると、カメラマンは誰もいずヒッソリ・・・やはり、もうお別れの時期かと諦めかけていると・・・
幼鳥が1羽だけいました!おそらく一番成長が遅かった子かもしれません。とにかく、嬉しい瞬間でしたね!!
いないつもりで車を路駐のままカメラだけを手にしてきただけに、わずか30分ほどの時間でしたが独り占め撮影でした。

水場で・・・


水場の手すりにとまって


最後は目の前の木にとまった!
近っ!!ノートリでもフレームに入らず・・・


今年は昨年以上に楽しませてもらったツミのファミリー。この写真が撮り納めになるでしょう。

今年巣立った4羽の幼鳥も、親鳥も・・・この先、厳しい自然の中で元気に生き抜いて行って欲しいと願わずにはいられません。
そして、また来年もこの場所で新しい命が生まれ育って欲しいと思います。
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鳥撮り物語 90 カワセミ

2015-07-26 18:53:26 | カワセミ
鳥の少ないこの季節は、ついカワセミでも撮りに行こう!・・・ってことになります。
考えてみれば、カワセミには大変失礼なことですが、決してカワセミを軽んじている訳ではありません。
カワセミ撮影はとても奥が深く、ダイビングや飛翔など・・・写真のウデを磨くには最適です。
そして何よりカワセミは愛らしく、美しく・・・とても魅力ある鳥です。

鳥撮りのメインの機材をBORGとPENTAXに換えてから、しばらく使っていなかったNikon D300とAF-S Nikkor300 F4の組み合わせで今日は臨みました。
D300はNikonのAPS-Cフォーマットでは完成度が高いカメラとして今なお定評があるカメラです。
レンズのAF-S サンヨンも最近新製品が出て旧製品の仲間入りとなってしまいましたが、きわめて評判の高いレンズです。

さて、今となっては少々古い機材での撮影・・・どんな結果でしょう?

これが本日のメイン機材Nikon D300+AF-S Nikkor 300 F4D+1.4テレコンの組み合わせ。


今日のハプニング・・・
ツミが突然襲来!警戒と威嚇のポーズをとるメス。


オスとトンボのツーショット


水中からの飛び出し!餌捕り失敗!!


大きな獲物をゲット!
この後、どこかへお持ち帰り・・・きっと巣では幼鳥たちが待っているのでしょう。


エビをゲット!
これはこの場で食べてしまいました。お土産は魚だけ?


凛々しい横顔。




今日はもうひとつカメラを用意!
以前サブカメラとして購入したNikonのミラーレスカメラ V1です。
今はV3となり2世代前の機種になりますが。本体に電子ビューファインダーがついているのはこの機種だけ・・・と記憶しています。
手振れを考えるとファインダー撮影が必須と私は思います。
これにFT-1アダプターをつければNikonの一眼用レンズがそのまま使え、手持ちのレンズ資産が活用できます。
サンヨンレンズでは35mm換算で810mmとなり、しかもF値は4のまま・・・ハチゴローどころかハチヨンとなります。


D300と同じようなトンボがらみのシーン


オス、メス揃った!


D300と同じような木とまりのシーン。



結論
D300の組み合わせ・・・
画素数、高感度耐性ではやはり新しい機材にはかなわず、現像・編集をしていてもこの点では随分劣るな~と実感しました。
ただ定評あるカメラ、レンズだけにそれなりの味のある画が楽しめると思います。要はどんな画作りが好みか?で評価は分かれるんじゃないかと・・・

V1についても、今となっては1000万ちょっとの画素数、1インチサイズの小さなセンサー・・・
物足りなさも感じますが、組み合わせるレンズ次第で充分使えます。PCで見たり、大判サイズでプリントしない限りは実用価値はあり!です。
ただし、飛びモノ、動きの速いモノには撮影困難ですね!

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鳥撮り物語 89 チョウゲンボウ、ツミ

2015-07-19 22:42:58 | チョウゲンボウ
北と南のヒナが巣立って1ヶ月以上が経ち、今年は子育てに失敗したと思われていたまん中の家族。
なんと、遅ればせながらヒナが育っていて巣立ちの頃・・・そんな情報を得て今日はチョウゲンボウの里(仮称)へ行ってきました。
自分なりに今年の繁殖期のチョウゲンは終わり・・・と区切りをつけていたのですが、思わぬ朗報でしたので・・・

今日のチョウゲンは目視では最低6羽を確認できましたが、飛び回っているとどれが成長で、どれが幼鳥か?区別がつきません。
ただ、確認できた成鳥はオスばかり3羽・・・それぞれのテリトリーから北と南、そしてまん中のオスと思われますが、なぜか?メスの姿を確認できなかったことが気掛かり!

今日は猛暑のため撮影ポジションを日陰に据え、ここで撮れる鳥だけを狙う撮影スタイルと相成りました。
結果、まん中のオスばかりカメラに収める形になってしまいました。


まん中ファミリーのオス


飛翔姿・・・


アブラゼミを捕えて・・・


ここでもアブラゼミを持っています。



チョウゲンボウの里を1時間半ほどで切り上げ、次に向かったのはツミの公園。
もう何度も通っているところですが、鳥の少ないこの時期はついここに来てしまいます。

とにかく暑い今日は水浴びシーンをいろいろ撮れましたのでピックアップ!

まずは幼鳥3羽揃って・・・


2羽・・・


1羽でも・・・


最後がお決まりの水浴び後の天日干し!



PENTAX K-3
BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)



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鳥撮り物語 88 オオタカ(繁殖期)

2015-07-08 21:30:18 | オオタカ
4月12日・・・
今年のオオタカの営巣・繁殖が気になって、神奈川県内の公園へ最初の鳥見・鳥撮り・・・

まだ産卵には至らないようですが、オス・メスとも巣に頻繁に現れ営巣の準備にとりかかっているようでした。

巣材の確保・・・、杉の皮を剥いでいるオス。
とても近い距離でなんとかフレームいっぱいに収まりました。


巣作り?オスとメス・・・
この巣は去年と同じで、リフォームして再利用しています。


産卵も間もなくのようで・・・抱卵中の観察を避けるため、観察はしばらくおあずけとします。


5月23日・・・
第二回目の鳥見・鳥撮り・・・
あれからしばらく日にちをおいたので、そろそろヒナが孵っている頃かと訪れてみました。
地元の常連カメラマンに聞くと・・・「ヒナは孵っているようだが、まだ姿は見えない。」とのこと・・・
ここでも余計な刺激を与えないため巣を見に行くことは控え、親鳥の飛びそうな開けた場所で待機!木とまりと飛翔姿を狙う!

巣への見張りか?狩りの途中か?
見通しの良いこの場所にオスが何度かとまりました。


飛び出し・・・



6月13日・・・
そろそろヒナたちの巣立ちの頃と期待して3度目・・・
ヒナたちは順調に成長しているようで、巣立ち間近・・・

母鳥とヒナの姿を確認。
ここは木や枝、葉のわずかな隙間からピンポイントでしか撮影ができません。


この時は2羽のヒナが確認できましたが、もう1羽・・・少し成長が遅くまだ白い綿毛のヒナもいて、合計3羽のヒナが誕生したらしい!


この日もオスの姿を向かい側の木の上で見ることができました。


飛翔姿・・・



6月24日・・・
ヒナたちも大きくなり、とっくに巣立ちを終えていましたが、まだ行動範囲は巣の周辺を飛び交うだけです。

もう立派な姿でヒナではなく幼鳥ですね!


母鳥は巣近くのこの木が指定席。
ここで幼鳥たちを見守っているようです。



7月4日・・・
前回から10日ほど経ち、幼鳥たちもより逞しくなり動きも活発になってきたように感じます。
ただ行動の範囲はまだ巣のある森の中。常連さん曰く、早朝一度だけ森の少し上を2羽が飛ぶ姿をほんの少しの間見せたそうです。

巣近くに木の上。精悍な姿です。


この日、ラッキーなことに母鳥と3羽の幼鳥が一緒に森の中を縦横無尽に飛び回る姿を見ることができました。
その1シーン・・・親子鷹。




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鳥撮り物語 87 オオタカ、ツミ

2015-07-04 19:08:07 | オオタカ
週末の天候は思わしくない予報。
「朝起きて雨が降っていなければ出かける!」と前の晩に決めていました。果たして、朝起きてみるとどんよりとした曇り空ながら雨は降っていない!!
「シメタ!!」と心で喜んで決行・・・

2回連続で不発に近い結果で終わったオオタカ狙い!
いい写真が撮れても・・・撮れなくても・・・オオタカは今日がラストチャレンジのつもりです。

早朝の重くたちこめた曇り空、それでなくても暗い森の中がより一層暗く、シャッタースピードがまったく上げられない厳しい条件です。

ここは巣の近くのメスの指定席。
枝や木の葉が常にブラインドでピンポイントの撮影しかできない!上手いところにとまるもんだ!


幼鳥たちが何羽か?周辺の木の上のほうにとまったり、移動したり・・・
姿は見せるものの、枝かぶり、葉かぶり・・・


これもわずかな隙間を見つけて・・・
オオタカの幼鳥にもハートマークがあることに初めて気がつきました。


割と近い、開けた場所に


ここで、メスが飛び出し!続いて幼鳥たちが後を追うように飛んだ!
一人のカメラマンが「もしかすると水浴びに行ったのでは・・・水場に行きます。」と言って移動開始。5、6人いたカメラマンもそれに続きこの場に私以外誰もいなくなりました。私は「まだこの近くにいる」ような気がして、もう少し開けた明るい場所へ移動。何と、ここでメスと幼鳥3羽が飛び回ったり、木から木へと移ったり・・・20分ほど貸しきり状態で撮りまくりました。・・・と言っても、こちらの思うようないいところへは出てくれませんが、それでもなかなか撮れないシーンを撮らせてもらいました。とにかく、自分の勘が大当たり!!

ようやく撮れた親子鷹


幼鳥3羽、なかなか精悍です。


久しぶりにオオタカのまずまずの写真も撮れたことでもあり、このポイントを午前中で切り上げ、これも予定通りに次はツミのポイントへ・・・
前週下見に行った時はヒナたちはまだ白い綿毛も残っていましたが、到着してみると既に巣立ちを迎え飛び回っていました。
わずか1時間半の時間でしたが幼鳥4羽が楽しいショータイムを演出してくれました。

エンジェルポーズ


幼鳥とは言え、精悍そのものです。


左側はオスの特徴を持っているような気がします。


掴んでいるのはカブトムシのようです。自分で捕ったのでしょうか?


こちらはカミキリムシ・・・


3羽・・・左側の幼鳥を2羽が同じ格好で見ています。なんとも可愛い表情です。



PENTAX K-3
smcPENTAX-DA★300 F4 ED SDM+1.4テレコン 420mm(35mm換算630mm)






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