おのれの父を嘲り、母に従うことをいやしとする眼は、谷の鴉(からす)これを抜きいだし、鷲の雛(こ)これを食らわん。(箴言30:17)
「耳の穴から手突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか」とか、「てめえのどてっ腹に風穴あけたろか」とか、恐ろしい言葉がある。凡人はそんな恐ろしいこと言うたらあかん。でも、旧約聖書、とくに箴言には結構恐ろしい啖呵がある。「親をないがしろにし、侮辱する奴の面玉は山の鴉がえぐり出 . . . 本文を読む
2005年 大斎節第1主日 (2005.2.13)
人間とは 創世記2:4b-9,15-17,25-3:7
1. 裸でいることに耐えられない存在
本日の旧約聖書のテキストは、素朴なストーリーの中に人間の本質が見事に描かれている。これこそ、聖書というもののすごさである。いかなる哲学よりも、いかなる神話よりもより根本的に人間の本質を抉り出す。この物語の前で、わたしはこれに当てはまらないと言える人間 . . . 本文を読む