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落ち穂拾い<キリスト教の説教と講釈>

刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください。(ルツ記2章7節)

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉(132)

2005-04-01 21:31:55 | パン屑
すずめは窩をえ、燕子はその雛をいるる巣をえたり。(詩編84:3) 古い文語訳では文章の切り方によって隠れているが、すずめや燕が巣を作っている場所は「汝の祭壇」である。祭壇にクモの巣という組み合わせならば想像がつくが、祭壇と鳥が巣を作るという光景は想像しにくい。むしろ、神殿の軒の下という方がリアルである。 近くに天理教本部がある。本殿を囲んで沢山の宿泊施設がある。ほとんど日本全国の各県の建物があると . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 マタイ伝23:37

2005-03-29 21:04:01 | パン屑
牝鶏のその雛を翼の下に集むるごとく。(マタイ伝23:37) 子どもたちは自分の母親は絶大な能力を持っていると思っている。この思いの根拠は母親は絶対に子どもを見放さない、という信念に基づいている。マスコミがどんなに子どもを放置したり、虐待する母親のニュースを報道しても、子どものこの信念は揺るがない。よその母親が全部そうだとしても、自分の母親はわたしを見捨てないと信じている。だから、母親の腕に抱かれて . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 詩編124:7

2005-03-20 13:46:56 | パン屑
我らのたましいは捕鳥者(とりとり)の羅(わな)をのがるる鳥のごとくに逃れたり。羅(わな)は破れて我らは逃れたり。(詩編124:7) 捕鳥者の罠が破れた。普通はそんなことはあり得ない。鳥の力で罠が破けた訳でもない。捕鳥のプロの罠が破れるということは、常識ではあり得ない。奇跡である。奇跡が起こった。そのような感動がこの文章から響いてくる。とくに、命が助かったということよりも、わたしの魂が悪人の歯牙から . . . 本文を読む

聖書の言葉 イザヤ書60:8

2005-03-11 17:41:02 | パン屑
鳩のその窠(すみか)にとびかえるがごとくしてきたる者はたれぞ。(イザヤ書60:8) 鳩の帰巣本能については周知のことである。ただ、この本能も環境によってかなり影響を受けるらしい。要するに鳩舎に対する愛着心の程度によって帰巣時間や帰巣距離に差が出てくるとのこと。あまり居ごごちのよくない巣には帰りたがらないのは人間だけではないようだ。巣に帰っても餌がなければ、外で探すしかないのだろう。こ . . . 本文を読む

箴言7:23

2005-03-06 19:44:56 | パン屑
鳥の速やかに羅にいりて、その生命を喪うに至をしらざるがごとし。(箴言7:23) 経験しなければ分からないことが沢山ある。罠に罹ったら殺されるということを鳥自身は知らない。それを知った鳥は生死を分けるその重要な情報を仲間に伝えることができないからである。しかし、人間には自分だけが知り得た経験的情報を文書にして仲間や子孫に伝えることができる。問題は、それを受け取った者たちが信じるか、否かということであ . . . 本文を読む

詩編第56編題目

2005-02-27 09:22:27 | パン屑
「遠きところにをる音をたてぬ鴿(はと)」のしらべ(詩編56編題目) 音楽の調子を表現するのにこういう言い方があるのは面白い。音をたてないのであるから「調べ」などない。これは一体どういう調べなのか。残念!わかりません。 いろいろな解釈は注解書をどうぞ。要するに「音なき声」に合わせて歌う、ということであろうか。 先日、手話による歌を「聞いた」。感動した。衣擦れの音、息づかい、形容しがたい雑音が、一つの . . . 本文を読む

イザヤ書38:14

2005-02-24 20:15:44 | パン屑
われは燕(つばくろ)のごとく鶴のごとくに哀(かなしみ)なき、鳩のごとくにうめき、わが眼は上を視ておとろう。(イザヤ書38:14) 天高く舞い上がるヒバリの声、春を知らせるホトトギスの鳴き声、楽しそうな小鳥のさえずり。鳥の発する声は明るく、楽しそうである。ところが、ここでは哀しみ、うめきの声として鳥の鳴き声を聞いている。残念ながら、燕と鶴の鳴き声を聞いたことがないので、どんなに悲しそうな泣き声をして . . . 本文を読む

イザヤ書31:5

2005-02-13 19:51:41 | パン屑
鳥の雛を守るがごとく萬軍の主はエルサレムを守り給わん。(イザヤ書31:5) 巣の中にいる雛が外的から狙われたときの、親鳥の行動は感動的である。相手が自分よりどれ程強そうでも、大きくても、勝てそうでなくても、親鳥は必死で、果敢に攻撃をする。そこには損得の計算などない。使命感さえない。ただ、それが当然であるというように、自然に立ち向かう。萬軍の主に勝てる相手はいない。だから、萬軍の主は必死にならなくて . . . 本文を読む

箴言30:17

2005-02-10 09:21:29 | パン屑
おのれの父を嘲り、母に従うことをいやしとする眼は、谷の鴉(からす)これを抜きいだし、鷲の雛(こ)これを食らわん。(箴言30:17) 「耳の穴から手突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか」とか、「てめえのどてっ腹に風穴あけたろか」とか、恐ろしい言葉がある。凡人はそんな恐ろしいこと言うたらあかん。でも、旧約聖書、とくに箴言には結構恐ろしい啖呵がある。「親をないがしろにし、侮辱する奴の面玉は山の鴉がえぐり出 . . . 本文を読む

イザヤ書10:31

2005-01-27 21:59:02 | パン屑
然(しか)はあれど主を俟望(まちのぞ)むものは新たなる力をえん。また、鷲のごとく翼をはりてのぼらん。(イザヤ書40:31) 面白いことを考える、というか思いつく人がいるものである。エゼキエル書1章10節に登場する四つの生きもの(人間、獅子、牛、鷲)の顔を四つの福音書のシンボルだとする。奇抜な発想である。ところが、ヨハネ黙示録にも同じ生きものが登場する。今度は少し順序が異なる。獅子がトップで牛、人間 . . . 本文を読む

ヨブ記12:7

2005-01-25 19:31:38 | パン屑
天空(そら)の鳥に問え。然(さら)ば汝に語らん。(ヨブ記12:7) 人間の言葉に疲れ果てることがある。むしろ、現在疲れ果てている。なぜ、人間の言葉は人間を疲れさせるのだろうか。考えるに、人間の言葉はありのままをありのままに見ることを妨げるからだろう。他人の言葉だけでなく、わたし自身の言葉にも疲れる。そういう時、鳥の声は疲れを癒してくれる。鳥は自然そのものである。ただ、残念なことに自然はこちらが問わ . . . 本文を読む

エレミヤ書8:7

2005-01-14 13:34:39 | パン屑
天空の鶴はその定期を知り、斑鳩と燕と雁はそのきたる時を守る。(エレミヤ書8:7) 彼らは誰から教えられたのでもないけれどチャンと時間を守る。何時、何をしなければならないのか、チャンと分かっている。人間だけがそれを知らない。人間にとって月日、時間とは人間が作った時計によって計られ、決められたと思っている。時間は人間のものであると思いこんでいる。とんでもない間違いである。時間は神に属する。 ついでに一 . . . 本文を読む

雅歌2:12

2005-01-10 18:06:55 | パン屑
花は地に咲きいで、小鳥の歌う時が来た。この里にも山鳩の声が聞こえる。(雅歌2:12) 今年は酉年ということで、この言葉を年賀状に書いた。この言葉を繰り返し読んでいると、五七五の文体ではないが、俳句と似ていると思う。素直な情景描写の中に、作者の心の脈動を感じる。人間たちの愚かな喧噪に妨げられて、見えなくなっていた花や聞こえなくなっていた鳥のさえずり、ここまでは抽象の世界である。しかし、「時すでに至り . . . 本文を読む

黙示録22:17

2004-12-31 16:40:09 | パン屑
命の水が欲しいものは者は、価なしに飲むがいい。(黙示録22:17) 現在、日本が国際的に貢献している一つがイラクにおいて水を供給していることであろう。これは決して小さなことではない。このために日本が支払っている金は莫大である。おそらく、イラクの人々は世界中で最も高価な水を飲んでいることになる。しかし、このことによる国際的経済効果はほとんどゼロに近い。資本の環流ということもなければ、波及効果も殆ど . . . 本文を読む

フィリピ書4:4

2004-12-30 16:57:11 | パン屑
汝ら常に主にありて喜べ。 喜びというものは命令されたからとて喜べるものではない。むしろ、本当にうれしいときには、その喜びを隠す方が難しい。この文脈において「主にありて」という言葉は一体どういう働き、意味を持っているのだろうか。 先日、地震のために生き埋めにされた母子が10日ぶりに救出されたという記事があった。飢えと寒さ、孤独と不安の中で、母親は子どもに美味しかった食べ物や楽しかった出来事を語りか . . . 本文を読む