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落ち穂拾い<キリスト教の説教と講釈>

刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください。(ルツ記2章7節)

暗誦するにふさわしい聖書の言葉 ホゼア書9:11

2005-08-06 16:29:34 | パン屑
エフライムの栄光は鳥のごとく飛びさらん。(ホセア書9:11) 子どもたちがまだ幼かった頃、町のお祭りに出かけ、水素入りのゴム風船をねだられて買い与えたことがある。子どもたちは大喜びではしゃいでいた。あまりはしゃぎすぎて、ゴム風船が子どもの手から離れ、空高く飛んでいってしまった。子どもはベソをかいていたが、さすがにもう一つ買ってくれとは言えなかったようである。わたしも父親として、もう一つ買ってやろう . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 詩編102:7

2005-08-06 16:28:06 | パン屑
われは醒めてねぶらず、ただ友なくして屋根におる雀の如くなれり。(詩編102:7) スイスの哲学者カール・ヒルティの名著「眠られぬ夜のために」から、あなたに一言。「時には敵の方が正しいこともある。というのは、人間のこころは生まれつきはなはだ利己的であって、どんな論難攻撃をすべて自分に対する侮辱だと感じるからである。」ついでに、もう一言。「人間は他人の嘘には容易く気づくものものであって、ただその嘘が自 . . . 本文を読む

暗誦するにふさわしい聖書の言葉 ヨブ記39:26

2005-07-23 09:15:31 | パン屑
鷹の飛びかけり、その羽翼(つばさ)をのべて南に向かうはあになんぢの智慧によるならんや。(ヨブ記39:26) パレスチナには幾種かの鷹がおり、その多くは渡り鳥だという。(荒井・池田)それはともかく、渡り鳥が季節ごとに渡来しまた飛び去るのはロマンである。彼らから見ると、人間が決めた「国境」とか「国際条約」はどう見えているのだろうか。彼らこそまさにグローバルそのものである。ところが、最近「渡り鳥保護条約 . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉  詩編103:5

2005-07-16 10:26:04 | パン屑
汝の口を嘉物にてあかしめたもう。かくて汝は壮ぎて鷲のごとく新たなるなり。(詩編103:5) 鷲も老齢化するのだろうか。目も衰えるのだろうか。嘴ももろくなるのだろうか。大空を飛び回ることもできなくなるのだろうか。獲物も十分に確保できなくなるのだろうか。老醜をさらけ出した鷲はもはや鷲ではない、と思うのは鷲の問題ではなく「わし」の問題。などなど、考えながら新共同訳のこの部分を読むと、冒頭に「長らえ . . . 本文を読む

暗誦するにふさわしい聖書の言葉 創世記8:11

2005-07-09 14:45:11 | パン屑
鴿暮におよびて彼に帰れり。視よ、その口に橄欖の新葉ありき。(創世記8:11) 先日訪れた川上村営ホテル杉の湯は、計画通りにいっていら美しい大滝ダムのほとりにあったはずである。ところが、ご承知のように設計ミスで水が半分ほど溜まった段階で地盤が歪み、近辺の家屋にひびが入り、大惨事になる直前に公示を中止し、排水してしまった。ホテルから見るダムの跡は、そこの方に美しい水が流れており本来の自然に帰ったようで . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 詩編102:6

2005-07-02 14:43:03 | パン屑
われは野のおすめどりのごとく、荒れたる跡のふくろうのごとくになりぬ。(詩編102:6) 新共同訳では「(わたしは)荒れ野のみみずく、廃墟のふくろうのようになった」と訳されている。まるで、かつてはゴールドラッシュで華やかであったが、今は人影が全くなく、風がビューと吹くと枯れ葉が舞い上がる、そのような西部の町の風景である。何もかもが「過去」である。現在も、未来もすべてが空しい。詩人は「わたしはパンに代 . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 箴言26:2

2005-06-24 14:40:09 | パン屑
故なき詛いは雀の翔けり燕の飛ぶがごとくに来たるものにあらず。(箴言26:2) 今日は土曜日、幼稚園が休みのため、園庭はガランとし、静かである。見ていると、雀やいろいろな鳥が飛来し、まるで自分たちの庭だとしゅちょうするかのように遊んでいる。砂の中に何があるのか、ついばんだり、栴檀や紅葉の枝の間で羽根を休ませたり、遊具の上を悠々と歩いたり、まるで、園児たちのようである。その動きは、全く自由で、気ままで . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 箴言23:5

2005-06-18 19:58:33 | パン屑
富は必ず自ら翅を生じて鷲のごとく天に飛びさらん。(箴言23:5) これは生活実感である。富を蓄えるときの苦労と、失われるときの早さを述べている。ちなみにインターネットの検索エンジングーグルで「お金に羽がはえたように」を検索すると、7件ヒットした。意外に少ないように思うが、少し表現を変えるだけで、数えられないくらいヒットする。ついでに、広辞苑で「羽根が生えたように飛ぶ」という言葉を引くと、「商 . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 マタイ伝24:28

2005-06-03 20:09:45 | パン屑
それ死骸のあるところには鷲あつまらん。(マタイ24:28) 砂漠などの風景の中で、動物の死骸に群がり、その肉をむさぼり食らう鷲の姿を見ると、そのあさましさに反吐が出そうになる。これは、弱肉強食の戦いとは違う。ただ単に、そこに食べられる餌があるから群がり、争奪している。戦いとか、努力とか、リスクというような自己犠牲に関わることなしに、甘い汁だけを頂戴するという根性が汚い。だから「汚職」という。 . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 ヨブ記39:14-16

2005-05-21 13:58:45 | パン屑
駝鳥は、その卵を土の中に棄ておき、これを砂の中にて暖らしめ、足にてその潰さるべきと、野の獣のこれを踏むべきとを思わず。これはその子に情けなくして、あたかも己の子ならざるが如くし、その苦労の空しくなるも気づかうところなし。(ヨブ記39:14-16) 駝鳥の生態がここで表現されているのかどうか知らない。もし違っていたら駝鳥に謝らなければならないだろう。しかし、人間の中にはこのような親もいる。卵を産みっ . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 マタイ伝6:26

2005-05-14 15:06:51 | パン屑
空の鳥を見よ、播かず、刈らず、倉に納めず、然るに汝らの天の父は、これを養い給う。(マタイ伝6:26) 拾って食う時代から収穫して食う時代まで、人間は実に長い時間を経た。さらに、倉に納めて、将来に備えること、つまり貨幣経済が成立したのはごく最近のことである。人間はこれを文明の発達という。しかし、文明が発達すればするほど、そのことによって失われたものが沢山あることも知らねばならない。 . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 申命記22:6

2005-05-07 15:57:41 | パン屑
汝鳥の巣の路の頭または樹の上または土の上にあるを見んに、雛または卵その中にありて母鳥その雛または卵の上に伏しおらば、その母鳥を雛とともに取るべからず。かならず、その母鳥はさらしめ、唯その雛のみを取るべし。然せば汝福祉を獲かつ汝の日を永うすることを得ん。(申命記22:6) 法律とは実にいやなものだ。微に入り細に入り条件を述べて、OKを出す。それは本当にOKなのか、NOなのか判断に苦しむ。母鳥と雛とを . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 マタイ伝10:17

2005-04-28 22:23:54 | パン屑
蛇のごとく慧く、鴿のごとく素直なれ。(マタイ伝10:17) 鳩は本当に素直な鳥なのか。そんなことが問題なのではない。蛇は賢い生き物なのか。そんなことが問題なのではない。賢くて素直なことが重要なのだ。どんなに賢くても頑固な人は賢さが災いするし、どんなに素直でも状況判断のできない馬鹿では道を過つ。しかし、素直さは賢さを倍加するし、賢さは素直さを美しくする。(2005.5.1) . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 箴言27:8

2005-04-23 16:10:00 | パン屑
その家を離れてさまよう人は、その巣を離れてさまよう鳥のごとし。(箴言27:8) すべての鳥が鳩のように帰巣本能を持っているわけではなかろうが、多少は本能的に巣の在処を知っている。鳥が巣を離れるときは、古い巣を捨てて新しい巣を作るときである。従って、鳥が巣を離れてさまようということはほとんどない。ところが、人間は本質的にさまよう存在である。自分は本当はどこにいるべきなのか、迷っている。 アウグスチ . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 列王記上17:6

2005-04-05 09:40:23 | パン屑
鴉(からす)、朝にパンと肉、また夕にパンと肉を運べり。(列王記上17:6) 人間とカラスとの関係は難しい。カラスは人間に最も近い野鳥である。この近さは距離的な関係だけではなく食生活と生活空間と活動時間帯がほとんど重なっている野生動物であるという意味でもある。従って、日本人はカラスを最も忌み嫌うかと思うと、古事記によれば熊野三山では神の使いとされるなど、結構敬意を示している。人間がいかに野生(自然) . . . 本文を読む