酒とギターとまさやんと

酒好き野郎の音楽やギターやわが師匠「まさやん」の話など
徒然します。

食べごろです・・・枯れるとは・・・。

2008-07-14 20:16:15 | 日々徒然
初期の4枚目ぐらいまでのネガティブな歌詞をポップな曲調で歌い上げる、そんなスガシカオを好きなのはワタクシだけではないと思います。「木曜日、見舞いに行く」という曲があります。死に向かっている身内の事を歌っている曲ですが曲調は裏打ちビシバシのレゲエ調。センスってこういうことなんじゃないのでしょうか。

いずれ死ぬであろう人・・・。病んで死に向かっていく人。植物なんかも葉は役目を終えるとカラカラに乾いて枯葉となります。そして土にかえります。人間もそうなんじゃないのでしょうか。病院で寝たまま「死」を迎えるであろう人にとって点滴による「栄養」や過度な「水分」って果たして必要なんでしょうか?これって枯れ落ちる寸前の葉っぱに多量の水を与えているのと同じことのように思えるのですが・・・。

先日、友人のお父様がお亡くなりになりました。死を宣告されギリギリまで自宅で時を過ごし病院に入って10日目で亡くなられました。死に顔を拝ませてもらったのですが大変きれいな顔でした。

実は上記の「枯れ行く・・云々」の話はあるコラムニストの方が新聞に書かれていた話でして・・・。その方のお母さんが亡くなるときは点滴はもちろん、水分も極力与えずに病院での生活を送られたそうです。最後は本当に「枯れ行く」と言った感じの死に方だったそうです。やせ細りはしたものの大変美しい死に顔だったそうです。その方はお母様の意思でそのような処置をとったそうなのですが非常に満足していると書かれてありました。

ワタクシのカミさんのお父さんは意識のないまま狭い病院のベットに寝かせられながら「抗がん剤」や「点滴」を繰り返されやせ細った顔とは多少的にパンパンに浮腫みきった下半身をしたまま死を迎えました。上記の話を読んだときまず最初にカミさんのお父さんの最後の姿が目に浮かびました。

そんな話を先日カミさんにしたところ・・「自分の親なら医者や病院に対して点滴や水分の事を希望出来るかもしれないけど、もし自分の子供だったら一分でも一秒でも長く温かい体でいてもらいたいから最善の処置を望むんじゃないかなぁ」という返事が返ってきました。・・・考えさせられました・・・。難しいです。

以前からUPしていた「おかひじき」君がそろそろ食べごろです。明日あたり食卓に並ぶことでしょう。UPした写真は最後の姿です。この「おかひじき」は枯れることが役目ではなく、ワタクシが食べきることが最後の役目なのです。美味しくいただきます。

     ♪ あなたがもう言葉にしなくても 僕にはわかるから

         続いていくすべてのことが 永遠じゃないこと ♪

                 スガシカオ 「木曜日、見舞いに行く」