東京タウンウォッチング 新宿「思い出横丁」盛況
西口ユニクロからガードをくぐり抜ける路地に面して昭和レトロそのままの「思い出横丁」がある。
欧米人にとっては、日本の庶民的風俗と映るらしく、外人さんにも人気があるようだ。便利な場所にあることに加え、この所の不景気が追い風になって鼻息が荒く、独り客は余り歓迎してくれないようだ。
ターミナルには、渋谷の「のんべい横丁」、池袋の「美久仁小路」、今は再開発で無くなったが「人世横丁」なんて味のある懐かしげな名前もあって郷愁をそそりますね。
恵比寿で、経営不振になった市場を再生し、「恵比寿横丁」という名前でレトロな飲み屋横丁を作って成功しているようだ。このような再生ビジネスは、これからも増えそうです。行ってみましたが、レトロな雰囲気は造作、小道具で演出出来ても、主役であるお客様と店の呼吸で長い歴史を経てホントの味が出る様に感じました。
そう言えば、「思い出横丁」は、ぼや騒ぎを起こした事があり、木造の懐かしい建物は、何時の日か消えていく宿命にあるのでしょう。(>_<)
※追記 「横丁」vs「小路」…イメージが違いますね。横丁と聞くと、庶民的で袖振り合うも…見たいな雰囲気がありますが、小路となるとチョイと品が良くて小粋な感じもあるように思いますがいかが…!?
東京タウンウォッチング 新宿ユニクロの店頭にデザイン志向を見る!!
巨大ターミナル「新宿」は、懐の深さからカジュアル、フォーマルを問わずファッションのメッカでもある。
有力専門店の旗艦店出店で注目を集めるショップを巡ってみた。
先ずはユニクロ。西口駅前に出店。ユニクロの躍進が目覚ましいが、原因は“安さ”一本のイメージから脱皮し、“機能性に勝れ”しかも“かっこ良い”イメージにまで高めたところにある。
機能性では、東レと組んで開発し、爆発的ヒットとなった肌着が代表的。実際に着てみて、温かく着やすい。しかも安い。
そしてデザイン志向。デザイナーを起用したオリジナル性が若者を捉えている。東京進出1号店で躍進するエポックとなった原宿店を殆どTシャツに特化した「UT」という戦略店舗に思い切って業態を変えた。
そのデザイン志向を新宿の新店、店頭柱回りのポスターディスプレイに見る事が出来る(画像)。
東京タウンウォッチング 池袋「戦後のヤミ市と文化」
池袋に故郷の感じを抱く暮らしをした方には懐かしい情景。
「池袋アトリエ村」と称するアパート群があり、文士、芸術家気取りの人達が住んでいた。これが「池袋西口のモンパルナス」と言われた原点らしい。今度オープンした「エチカ池袋」の開発コンセプトのいわれともなった。戦後は、貧しくとも、自由を手に入れた喜びで、活動的な時代だった。
2つ目の画像は、由緒ある庭園ですね。何処であったか、定かに覚えていない。今度行った時に、確かめておきましょう。
下の2枚は、戦後の池袋駅前辺りのヤミ市風景の模型。この人の汗がしみるような造形には、モダンな高層建築ビルが林立する模型などより、余程難しい労作だったのであるまいか!? と思う。
多少なりとも池袋に縁のあった方なら、いや、縁のない方にも、一度訪ねる事をお勧めしたい施設です。
東京タウンウォッチング 池袋文化ウォッチング
自由学園明日館に別れを告げ、「豊島区郷土館」へ向かう途次、モダンな西洋建築を見つけた。
一寸した(目の保養)といった所。どうやら外人さんのお住いの様でした。なあ~る!!
東京タウンウォッチング 池袋自由学園「明日舘」090522写
明日館の締め括りは、フランク・ロイド・ライトの仕事ぶり。
画像は、創作に耽っているライトの姿を伝えたもの。雰囲気のある良い写真ですねえ。
もう一点は、私がライトのデザインに惚れ込んで、JRのエキナカ施設「エキュート品川」で見つけて買い求めたもの。名刺入れは良く使っています。ペンの方は、今、シャープペンシルが百花繚乱、(こんなに作ってどうするの!?)と聞きたい位、使い心地を競っており、いささか疎遠になりがちになっています。
ま、こんな惚れ込みも、ライトが好き…という感覚になってしまっていることから来ているようです。この“好き”という感覚は、他人がどう思おうとも…という当人にとって絶対性に近いものがあるのではないでしょうか!?
「東京名店塾」というグループでも、「匠」の道を目指そうと頑張っていますが、他人からの独善的という批判に屈せず“我が道を行く”という点で似通った所があるように思います。(*^_^*)
東京タウンウォッチング 池袋自由学園「明日舘」090522写
再び、自由学園「明日舘」のこと…。
ここには、設計者である「フランク・ロイド・ライト」の仕事ぶりの一端を伝えるコーナーがあります。日本で設計した建築物の写真の他、造形が深かった照明器具デザインの一部が残されております(画像)。
※このブログ訪問者が270人を記録しました。自由学園か、ライトのご利益でしょうか!?(*^_^*)
この記事をご覧になった方はせいぜい吹聴戴いて仲間の輪を広げましょう。
又、身近なケイタイからも見る事が出来ます。トップ画面の左側にあるQRコード(2次元コード)を「バーコード認識」で写し取ってブックマークに登録して戴くと次回から簡単に内容を読む事ができます。解らない時は、身近な若い方に聞くのが一番です。よろしくお願いいたします。
東京タウンウォッチング 池袋自由学園「明日舘」090522写
左が講堂として使われていたらしい空間、外光が入って柔らかなモダンな雰囲気。幾何学模様のデザインが美しい。ここで、コーヒーを飲める。
右が食堂…と言っては勿体ない感じの良い空間。ライトは、建物だけではなく、照明のデザインも手がけた。ここで、パーティをやったのが懐かしい想い出。パーティのような集まりは、ホテル、レストラン、居酒屋など色々な場面がありますが、流行りを真似たような空間は、やはり薄っぺらな感じが残る。内装にも、このような《オリジナリティ》の感じられる空間は、やはり心に残るようですね。
何回か行っているが、今回はゆっくりと全体を鑑賞。ライトのライフスタイル価値観に触れる気がして、満たされた一時でした。有難う。
東京タウンウォッチング 池袋自由学園「明日舘」090527写
5/27「イムスクラブ」主催で、「エチカ池袋」が出来たことから、新しい池袋のタウンウォッチングを行いました。
池袋というと、山手線ゴールデントライアングルゾーンから外れるせいか、新宿、渋谷から惹き付けるような人気がない。処が、今回企画してみて、再発見も再発見!! これから面白くなりそうな街と認識を新たにしました。一寸入れ込んだレポートをゆっくりお伝えしたいと思います。
まず、「自由学園」の明日舘、羽仁もと子夫妻が大正10年(1921)女学校として設立し、女子教育を通じて、婦人の地位向上に貢献した。婦人の友社と繋がりが深い。
自由学園設立に当たって、帝国ホテル設計の為来日していた有名なフランクロイド・ライト(アメリカ)に設計を依頼、羽仁もと子夫妻の教育理念に共鳴したライトが快諾、初めの学舎、講堂など原型のまま今日に至っている。
建物は使ってこそ維持保存が出来るとする「動態保存」 の理念から、施設全体が一般に良く使われている。私達が伺った時も、賛美歌が流れ、美容院や料理教室など活動的な雰囲気でした。
何はともあれ、明日感の魅力はライトの手になる設計の素晴らしさだ。大変な日本びいきで、木と大谷石をふんだんに使った味わいは、柔らかな人肌と融和する感じがあり、心地良い建物である。軒高が低く抑えられ、威圧感が無く、幾何学的なデザインは「草原様式」というライト独特のものという。ライトがアメリカ人である為か、アールデコとも異なる近代感を湛えている名建築です。現在、国の重要文化財に指定されています。
随分前になりますが、「イムスクラブ」でウォッチングを行い、学舎の空気に浸るべく、毎日コムネットの伊藤社長と安岡がお話しし、夜は食堂(ダイニング)でパーティをした事が懐かしい想い出です。画像はその時の教室です。綺麗に保存されていますね。
東京タウンウォッチング 池袋「唐人街」的匂いの蔓延!?
この辺りの一角に「唐人街」的匂いを感ずる。その第1が色、特に朱色のような赤系、日本語で書かれているが、お客様は中国人が多い事を現しているように思う。
この匂いが、60万人と言われる在日中国人を惹き付け、増え続ける中国人のメッカとなる事を予感させる。
将来、池袋の繁華街としての個性は、どう変わっていくのだろうか!? 西武、東武の百貨店が規模の大きさを競った時代は終わり、街の個性が新宿、渋谷、原宿へ流れようとするお客様を滞留させる要因になりそうだ。
その点で、西口を際立たせるのは、東京芸術劇場とメトロが仕掛ける「西欧文化のハイカラな空気感」と中国人のメッカとなる「唐人街的猥雑感」が街区によって個性がぶつかり、融合する独自の面白さ、存在感を持つ街になるような予感がします。