東京タウンウォッチング 池袋自由学園「明日舘」090527写
5/27「イムスクラブ」主催で、「エチカ池袋」が出来たことから、新しい池袋のタウンウォッチングを行いました。
池袋というと、山手線ゴールデントライアングルゾーンから外れるせいか、新宿、渋谷から惹き付けるような人気がない。処が、今回企画してみて、再発見も再発見!! これから面白くなりそうな街と認識を新たにしました。一寸入れ込んだレポートをゆっくりお伝えしたいと思います。
まず、「自由学園」の明日舘、羽仁もと子夫妻が大正10年(1921)女学校として設立し、女子教育を通じて、婦人の地位向上に貢献した。婦人の友社と繋がりが深い。
自由学園設立に当たって、帝国ホテル設計の為来日していた有名なフランクロイド・ライト(アメリカ)に設計を依頼、羽仁もと子夫妻の教育理念に共鳴したライトが快諾、初めの学舎、講堂など原型のまま今日に至っている。
建物は使ってこそ維持保存が出来るとする「動態保存」 の理念から、施設全体が一般に良く使われている。私達が伺った時も、賛美歌が流れ、美容院や料理教室など活動的な雰囲気でした。
何はともあれ、明日感の魅力はライトの手になる設計の素晴らしさだ。大変な日本びいきで、木と大谷石をふんだんに使った味わいは、柔らかな人肌と融和する感じがあり、心地良い建物である。軒高が低く抑えられ、威圧感が無く、幾何学的なデザインは「草原様式」というライト独特のものという。ライトがアメリカ人である為か、アールデコとも異なる近代感を湛えている名建築です。現在、国の重要文化財に指定されています。
随分前になりますが、「イムスクラブ」でウォッチングを行い、学舎の空気に浸るべく、毎日コムネットの伊藤社長と安岡がお話しし、夜は食堂(ダイニング)でパーティをした事が懐かしい想い出です。画像はその時の教室です。綺麗に保存されていますね。