今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

広い!

2007-08-30 23:42:55 | akinori nakagawa
『エレンディラ』の初日を見たとき、何にビックリしたって、あの舞台の奥行きにはホントにビックリ、驚きでした。
聞いたところによると、32メートルだそうです。
私が行ってた小学校の校庭より広い!…っていつのことやん(爆)

すごーく遠いところから集団がゆらゆらと現れる…
砂漠の砂の中から沸いてくるみたいに。
幕というか、薄い布地のところどころ裂けてるカーテンが風にゆら~っとゆれて、ナイマンのあの繰り返しの密度濃い音楽が流れる…

あっという間にどこか、遠い世界に送りこまれてしまう感じ。
舞台の幕って「この世」と「あの世」を分けてる、というか、繋いでるっていうか…
異次元への扉ですね。

私は蜷川氏のお芝居、よく知らないし、あれこれ言う資格はないかもしれないが、とにかく、最初のシーンでもう感動してしまいました。

あれだけの場数を暗転なし、盆も動かず、大きなセットも無しでよく表現してるなあ…と、感心しきりでした。

エレンディラのテントも砂漠を走るトラックやジープ、そして羊やダチョウや、トランクまで、全部人間が動かしてる!
凄い感動しました。
カーテンも人力かな?
このカーテンがまた…袖の方からぐるっと回って舞台前面まで来てるから、動かすのはとっても大変だと思う。
翼の老人が浮き上がるところも袖でロープを引っ張ってました(爆)

エレンディラのテント、引っ込む時とか、風に吹かれて飛びさるみたいな動きで消える。
これも人力。
エレンディラの行列も広い舞台をぐるぐると回る。
普通、盆が回るんじゃないだろうか。
最後の方でおばあちゃんを殺したエレンディラが金の延べ棒のチョッキ抱えて走るところ、ホントに走ります(爆)
あの広い舞台をぐるぐると…
美波ちゃん、お疲れさま。
陸上の中距離くらい走ってるよね(笑)

大道具の方もお疲れさま。
舞台上で動かすから大変でしょう。
車も人力で押して動かすんですよ。
タイミングとか、力の入れ方とか難しいでしょうねえ…
あっきーウリセスが登るオレンジの木も、何気に根元に座って安定させてるんですよ。
雨の後始末もしなきゃならないし。
ほんとにお疲れ様です。


郵便屋さんが連れてる羊も人間が入ってる。ホントの動物を使う予定だったんですよね。きっと。
しかし、これがねえ、可愛いいんです。
ダチョウもね。動きがほんとのダチョウみたいで。

最後の海の上を翼の生えたウリセスが飛ぶところは、歌舞伎みたいに布で波を作ってました。
これも人力。
いつか観た「椿説弓張月」みたいだった。
あっきーは高いクレーンの上。
怖くないのかなあ…
いや、そんなこと言ってられないですよね。
演出家がこうしよう、と言ったら、それを実現させなくちゃいけない。
歌舞伎でいうところの「けれん」というやつかな。
「あざとい」と言われればそれまでだけど、私はこういうの大好き!

こういう広い舞台でしかできない演出、とでもいうのか。
小学校の体育館では実現できなかったでしょう。
延期も納得かな。

あと、楽日1回の観劇になってしまいました。
涼しくなったから嬉しい(笑)









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