■「かみ」「おみ」「たみ」 ~”わのクニ”に棲む人々の関係~ <近くの賢人の言葉>
縄文・弥生のころから現在まで、日本列島に棲む人々のクニでは、《かみ(神)-おみ(臣)-たみ(民)》という関係がつづいている。
・「かみ」とは、やおよろずの神々のことであり、人間界では「天皇」がそれにもっとも近い。
・「おみ」とは、かみの意を受けて、クニを統治・運営する人々のこと。
・「たみ」とは、やおよろずの神々にまもられて暮らす多くの人々のこと。※「おみ」も「たみ」の一種。
このごろの日本や世界の乱れの大きな原因の一つは、この「たみ」のなかから、「富裕層(カネもち)」と呼ばれる人々が生れ出てきて、「おみ」に重大な影響を与えはじめたからだ。
たみは、自分の頭脳と(や)体をつかって働いてカネを得るのに対し、富裕層は、《カネがカネを生むしくみ》を利用して、カネをつかってカネを得ている。
この《カネがカネを生むしくみ》は「資本主義」と呼ばれており、これが、重大な ”諸悪の根源の一つ” だ。
さまざまなものごとはさまざまな「価値」をもちますが、《カネが最高の価値をもつ》という「拝金主義」がいきわたれば、世界は「現世の地獄」になり、遠からず人類は滅ぶでしょう。
カネはさまざまな価値のうちの一つであり、個々の人々におけるその価値づけは、2番目以下でなくてはならないのです。
”善い人間”ほどその順位は下になっていて、”善い人間”が増えれば増えるほど、人類はしあわせになっていくのです。