やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【教育討論】6 今の日本で 「義務教育」は必要か?(1)

2011年06月22日 | ~h27 教育/小学校

【教育討論】=【義務教育改革についての(模擬)討論】 進め方:1論題の決定 2論題ごとの討論(前提ー論述ー反論ー裁定) 3結論(提案) ~各段階で読者参加

■論題1 今の日本で「義務教育」は必要か? (1)

1 前提
・義務教育の定義
・・・日本国憲法に定めることがらのみとする。※現在実施されている実際の義務教育のありかた(=現行法の定めるところ)までは含めない。
  憲法第26条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
        2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
 
つまり、今の日本の状況において、国家には教育機関の設置を義務付け、国民には教育を受ける権利を持たせ義務を課す制度が必要かどうかを検討することになる。

2 論述

[必要論1] 「国力」の維持のため、すべての国民に「一定の能力」をもたせる必要がある。子女教育を国民の自由に任せた場合、その保証が得られない可能性があるので、強制的な義務教育が必要だ。
 ◆「国力」=《自然環境・資源、人間(国民)の力、人間が作った物やシステム》を総合したもの。
 ◆「一定の能力」=一般的には「その国でなんらかの職業をもって働くことができる能力」。「言語」・「思考」・「身体」などの能力があるが、国によって求められる各種能力の軽重や種類が違うだろう。

[必要論2] 民主主義国家はすべての国民の幸せの実現を図らねばならない。結果はどうあれ、国民すべてが一定の能力を身につける機会を平等に提供しなければいけない。

[不要論1] 日本国民はもう経済的に豊かになったので、国が子女教育まで責任をもつ必要がなくなった。だから、学校教育もすべて民間にまかせて自由にさせればいい。

[不要論2] 日本ではもっと個人の自由を認めるべきだ。国家に自分や自分の子の教育を義務付けられたくない。


 ~次回は、6/28(火)に掲載・・・それまでに、上記の4論述(のどれか)に反論があるかたは、前日の6/27日までにコメント欄または「メッセージ」で投稿してください。原則として本論のなかに採り入れたいと考えています。~
 

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