やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【国策前提】 アメリカは危険な国か?(31) ~まとめ:とりあえず結論を 1/2~

2012年06月15日 | ~h27 政治経済

2 外国の危険性の検討 (4)アメリカ合衆国(31) 

■アメリカは危険な国か? まとめ:その1
 

アメリカ合衆国は危険であり、かつ、危険ではなく、味方にもなれる国・・・それは、日本がどのような国になるかによって変わる。
 
これが結論です。

 ある人間や国が、他のそれらにとって危険であるかどうかは、両者の関係の問題です。それを無視して、ある存在が《一般的に危険》かどうか考えてもあまり有効な考え方ではないと思います。
 例えば、一般的に《米国は危険な国》だと言うのならば、《日本も危険な国》と言われても仕方がありません。力の大小はあっても、どちらも武力を持っているのですから。


●地球上の人類の群はおおむねどのような関係になっているか

・190ほどの国家群が、世界中でさまざまな関係を築いている。

 ※そのうち、他国群
に対して大きな影響力をもっている国は、《強い政治・外交・軍事力》と《大きな経済力》を兼ね備えた国。(※強い軍事力=ABC兵器あるいはA:核兵器保有は絶対条件) 
 米国だけが突出した影響力を持っている。他は大きく離されて、中・印・露・仏・英(※2008年の経済力:GDPの順)。
 中国が米国を急追しているが、国内政治にも経済にも大きな不安定要因を抱えている。
 
 日本とドイツは、経済力ではそれぞれ世界3、5位ではあるが、強い軍事力を持っていないので、限定的影響力しか持てないでいる。 


 
国際連合は、(まだ?)国家権力を超える権力にはなっていない。それなりの
力を持つように設計された「常任理事会(=米・中・露・英・仏)」が分裂していてほとんど機能していないのが原因。米英仏⇔中露が主な構図。
 したがって、実質的には、まだ《米国が最大の影響力をもつ、多国間の調整機関》のようにみえます。

 ※国際的企業の経済力は小国をはるかに超えてはいるが、今のところどんな企業でも(表向きは)国家の権力支配下にある。たとえある政府が特定企業(群)の影響を強く受けているにしても、最終決定権は国家にある。

 ※宗教団体の国際的影響力は弱まりつつあるようにみえる。


 つまり、今の世界は、まだ《国家間の関係》が最重要な関係にあるということのようです。
 ということは、例えば、日本が中国や韓国や米国とケンカしても、それを仲裁する義務をもつ国際的権力機関などないということです。
 したがって、日本がこれからの百年を、大きく変化し続けている国際社会で、独立と誇りを保って生き抜いていくためには、《強い政治・外交・軍事力》をもつ必要があると思います。

~では、次回、日本とアメリカの《危険な関係》について考えてみることにします~

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