やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【ひと】3 地球生態系のなかのヒトの位置と役割 3/3 ~人類の力はとても大きいのに、利己的で未熟! ~

2015年02月04日 | 「ヒト・人」の世界って…

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前回まで・・・《天敵=その生物種全体を滅ぼすことができる生物》と定義すれば、古代以前とはちがって、現代ではおおむね《ヒトの天敵はヒトだけ》という状況になっている。/「自然」の意味が多様なので、原則として(少し不自然ですが)「全自然(=全宇宙、全世界)←日本の伝統的自然観)」「ヒトを除く自然」「ヒトと無関係な自然」という3つの用語を使う。⇒<

■地球上の全自然に対して、《ヒトを除く自然》とともに、大きな影響力を持つようになったヒト

 
科学技術の発展による産業革命以後、《ヒトが全自然に及ぼす影響》は拡大を続けている。

 今では、《ヒトが全生物をほぼ滅ぼせる》技術(例:核兵器)をもつようになっているのは周知の事実。

 また、そこまで破壊力は大きくはないが、《ヒト全体をほぼ滅ぼせる》技術(例:生物兵器、化学兵器など)をもっていることも周知の事実。

 さらに、《ヒトの活動が環境を変化させて、全地球や地域に死活的な影響を及ぼす》技術についても同じ。
 例:70億人ものヒトの、普通の生活・生産技術 ⇒ 多量の、化石燃料や有害物質の使用。森林の大規模伐採などの環境の改変・・・

 つまり、ヒトは今や《全自然に対するヒトの影響》を無視することができないようになっているということ。
 常に《自分たちのしていることが全自然にどんな影響を与えるか》ということを考えて行動しなければ、《いつか悪い結果が自分たちにはねかえってくる》という時代になっているということです。


■全自然:地球生態系に対する政治の責任・・・人類は未熟!

 これらの問題に対しては個々人が気をつけるというレベルでは対応できず、その拡がりに応じた対応・対策が必要です。
 したがって、地方行政組織ー政府ー関係する複数の国、国際連合などの役割と責任がとても大きいのです。

 現状では、先進国ではおおむね自覚的な取り組みがされ、非先進国にたいする先進国や国際的組織による支援や指導もそれなりに行われているようです。

 ただし、中共(=中華人民共和国)などのような、《全自然に対する責任》など考えもしないような利己的で愚かな国家は、国内の生物(⊃自国民)だけでなく、近隣国にも多大な悪影響を及ぼしています。(※そのうち限界がくるでしょうが・・・)

 つまり、現状はヒトが全自然に及ぼす影響が極めて大きくなっているにもかかわらず、国際政治的には、まだ《人類全体として責任をもって対処する》状態にはなっていません。

 簡単に言えば、《人類は、その利己性ゆえにてんでばらばらで、問題に有効に対処できていない》段階なのだと思います。

 ※その最大の証拠・・・《核兵器全廃、あるいは核兵器の国連管理(※地球外からの小惑星などの脅威に対する武器として)》さえもできていない。


【注】いわゆる「2酸化炭素などの温暖化ガスによる地球温暖化問題」・・・①1975~2000頃の気温上昇(←事実)の原因への疑問、②2000年頃以降は地球平均気温はほとんど上昇していない、などの理由により、《この問題およびそれに対する国際的対処の問題》については言及しません。


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