23時過ぎの下り電車に乗った。
お茶の水駅で千葉行きに乗り換え、最前列の車両に乗り込む。車内は比較的空いていたが、予想通り次の秋葉原駅で多くの乗客が乗り込んで来た。
ん?何だ?この臭い?
乗り込んで来た乗客と共に悪臭が広がる。臭いのもとを鼻で探すと、目の前に立ち、ドアに向かってひとり指差し確認を繰り返していた若い男性から発せられるものだった。この臭いは例えようが無いのだが、強いて例えるなら「洗った犬がよく乾いていない時の生渇き臭」「部室の片隅に数年間放置されていた靴下臭」を何十倍も強めた感じであった。悪臭主のすぐ後ろに立っていた若い女性はおもむろに鼻をつまみ、その周辺も混雑した車内ながら、必死に距離を取っていた。ただ私はドアすぐ横の角に立っており、後ろは運転席の壁で逃げようがない。次の浅草橋駅が待ち遠しい・・・いや・・・私のドアは開かない側じゃないかぁ~と両国駅まで我慢する。ようやく目の前のドアが開き、彼は出て行った。やった~見知らぬ乗客と思わずハイタッチしそうになるが、乗り込んで来た乗客の一番最後に再び彼が戻って来て、今度はさらに私に接近・・・気を失う直前で、ようやく彼は錦糸町駅で降りて行った・・・
2006年5月以来、10年ぶりの衝撃だった・・・