映画「地下室のメロディー(1963年公開・原題LA MELODIE EN SOUS-SOL/ANY NUMBER CAN WIN )」ほ観た。
【解説】監督はギャバンとベルモンドを組ませた「冬の猿」や「野獣は放たれた」のアンリ・ヴェルヌイユ。主演者には「ギャンブルの王様」のジャン・ギャバンと「太陽はひとりぼっち」のアラン・ドロン。またギャバンの女房に「地の果てを行く」「我等の仲間」でギャバンと名コンビをうたわれたヴィヴィアーヌ・ロマンス。カジノの踊り子でドロンの手管にかかって利用される女ブリジットに「地下鉄のザジ」のグラマー、カルラ・マルリエ、ドロンの義兄ルイにモーリス・ビローが扮している。撮影には「ヘッドライト」のルイ・パージュ、ファンキィなモダンジャズのフィーリングをきかせた音楽は「戦士の休息」のミシェル・マーニュ、そしてシナリオは「殺人鬼に罠をかけろ」のミシェル・オーディアール、これにヴェルヌイユと「現金に手を出すな」の原作者で、暗黒街のスラングの権威アルベール・シモナンが参加している。
テーマ曲が有名な作品でアラン・ドロンがま~セクシーで、男でも惚れ惚れするほどである。ただ驚くほど煙草に火をつける。登場シーンのほとんどと言って良いほどである。また誠実な義兄がいとも簡単に犯罪に手を染めるのが、私にとって変に興味深かった。犯罪の計画もなかなか緻密であるのだが、最後の最後がそんな方法でええの?と思うほど、簡単に大金を奪ってしまう。ただタイトルは実に格好いい。
ラストシーンはかなりハラハラさせられ、そして・・・嗚呼・・・舞う・・・