先日観た生オーケストラシネマでのこと。
当時はまだ緊急事態宣言中の開催だった為、座席は前後左右空席となっており、館内アナウンスではマスク着用・飲食禁止に加えて「会話はお控えください」と何度も繰り返されていた。当然の対応要請であるが、入場すると館内には話し声が響き渡っていた。久しぶりの再会に話が弾むことも、開演前のウキウキ感も分かるが、マスク着用の上に空席を挟んでいるので声が大きい。前列に静かに着席している初老の男性はさぞ迷惑だろうなと思っていると、後から隣に座った見知らぬ女性にやたら話し掛けていた・・・終演後、すぐに帰路へとつく。夜の繁華街を歩くのはいつ以来だろう?と思っていたら、やたら呼び込みのお兄さんに声を掛けられた・・・20時過ぎに・・・
そして再延長されていた一都三県の緊急事態宣言が先月21日にて終了した。感染者数の下げ止まりや変異株の増加で解除は再度延長されるものだと思っていたが、ある知事の「これ以上延期しても宣言の効果は薄れている」の見解にも頷ける。私自身、極力三密を避け、様々な面で気を付けてはいたものの、宣言中にも関わらず映画に出掛けたり黙食ランチビールを楽しんだりと不要不急の外出をしていたのも事実で、改めて人様のコロナ対応についてはあれこれ思わないようにすべきだろうと思う。
今回の解除後にも各自治体での独自の自粛要請も続いており、すぐに出掛ける人たちはそれほど多いとは思えないが、私も今月2年ぶりの野球観戦も予定しているように少しずつ「自主解除」が始まるだろう。そして東京よりも三週間早く宣言解除された大阪に新型コロナウイルス特別措置法に基づく蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用されたように、当然東京の感染者数はこれから増加するだろう。
今年に入り東京の感染者数を月単位で比較すれば1月約3.9万人→2月約1万人→3月約9千人にまで減っているので二回目の緊急事態宣言も効果があったと思うのだが、どうにも減った感がなく、最近ではすっかり3桁慣れしてしまっている。昨年5月下旬に解除された際の東京の感染者数は8人だったので、前回は収束の兆しが見えて来た希望の解除とは異なり、今回は増加ありきのとりあえずの一旦解除でウイズコロナの意味合いが濃くなった解除と認識すべきだろう。
今後の変異株の動向とワクチン接種、そしてあくまでもロックダウンをしない姿勢と日本人独特の規律性を踏まえた上で、自分なりにしっかりと見極めての行動と共にこれまで同様感染予防に努めようと思う。