もし新聞記事に「朝の通学途中の女子高校生目がけてトラックがバックで突進」と書かれていたら・・・「またも繰り返された自動車事故」「猟奇的な運転手」「可哀想な女子高生」・・・と彼女たちが被害者として思い浮かべるだろう。
先日の朝、女子高校生四人が横に広がり、通りを歩いていた。私は彼女たちからかなり離れた場所から事の成り行きを眺めていた。彼女たちのすぐ後ろをトラックが走って来た。「危ないな~」と思っていたが、彼女たちは車の存在に気付きつつも、そのまま車の往来を邪魔するように歩き続けている。彼女たちに「先導される」ような形でトラックは少し徐行していたものの、しばらくするとトラックは彼女たちを避けるように前に進むと彼女たちの前ですぐに停車し、少しバックして女子高校生たちを威嚇して、そのまま走り去った。彼女たちは「ひけるものならひいてみなよ」「信じられない」と口々に文句を言っていた。
若者が通りを塞ぐように歩く呆れた光景はよく見掛ける。その度に、小学生の方がまだマナーがしっかりしていると思ってしまう。
もちろん威嚇するのは如何なものかとは思うのだが、もしかすると色々な記事の中には事実と大きく異なるようなことも少なくないのかも知れない。
何事もあまり鵜呑みにしない方がいいかも知れない。
見ると聞くとでは大違いだ。