東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

落語:「東海道松竹落語会」

2012年11月01日 09時38分33秒 | 落語と芝居の話

三越劇場で「東海道松竹落語会」を観た。

出演は今をときめく「林家正蔵」「柳家花緑」「桂米團治(五代目)」であるが、しか~し開演は18時からだった。開演と同時刻の18時に仕事を終えて向かっても18時半を過ぎてしまう。高座順を確認すると「ご挨拶」「前座」の後に三人の出番となるそうだが、当日発表されるとのこと。開演が遅れること、前座が長引く事を祈りつつ、新日本橋駅から長~い構内を三越目指して足早に歩く(時々小走り)

三越のエレベーターもタイミングよく来て、前回行った経験から会場までは迷うことなくスルスルと到着。時計を見ると18時20分。ちょうど正蔵の出番直前であった。声の調子が悪いのか、かすれ声が気になりつつも「悋気の独楽(りんきのこま)」で会場を沸かせ、二番目に登場した花緑は「目黒のさんま」を元気いっぱいに花緑風のアレンジを加えて演じる。

そして幕間の後、お楽しみ座談会と称して、舞台に楽屋を再現し、三人のトークで楽しませてくれる。そして(サイコロで決めた)大トリの米團冶は大作「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を普段60分のところ、45分短縮特別バージョンにて披露。そもそも(大阪・京都で演じられる)上方落語を観るのは三枝(現六代目文枝)以来である。江戸落語との大きな違いは、見台(小さな机)・小拍子(小さな拍子木)・膝隠し(低い衝立)があり、「はめもの」という囃子の効果音が噺の途中に入り、盛り上げることである。上方落語の発祥が「縁日」や「祭り」で呼び込みながら始まったので、お座敷で発祥した静かな江戸落語とはそもそもが異なり、話は賑やかに続く。以前、小朝も演じた同じ演目を実際に観た(と思う)が、米團冶テイストの違った趣でグイグイと引き込まれ、あっという間に45分が過ぎて行った。「旅に出たら一筋裏を歩け」とはいい言葉である。

爆笑王の林家三平を父に持つ正蔵、三代目桂米朝を父に持つ米團冶、五代目柳家小さんを祖父にもつ花緑。身内に人間国宝がいる家庭って何だか凄い 

有限会社やな瀬不動産

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