以蔵 いい

　ずいぶん前におーちゃんが「『龍馬伝』観てる？　かっこいいというか、かっこよくみえるんだよねー画面の感じとかアングルとか」と言っていたが、最近ようやく観るようになった。
　確かにかっこいい。けど……あの龍馬は好かんな（笑）。この場合の好きというのは、自分のイメージと合わないということだ。なんでだろ、と何回か観てみたけど、一つは龍馬にイメージする線の太さがないということ。福山さんはかっこいいけど、やっぱり現代人というかスマートすぎる。はしゃいでても、本物に見えない。演技力もあるだろうけど、逞しさとか力強さとかが違うんだと思う。
　それと違和感を感じたのが武田鉄矢の江戸弁。べらんめえに聞こえねえ（笑）。教えるところはさすがなのだけど。
　ただ、どこかで読んだけど、森以蔵がいいね。初めて見た時も印象に残ったけど、「人斬り以蔵」といえばもう残忍なイメージができあがっていたのに、狂気が生まれる前のことなんて考えてもみなかった。最初からそういう人なんだと思っていたから、あの描き方は意外だった。いい師や環境に巡りあえていたら、と思わせる展開。以蔵のこれからが気になって観続けるかもしれない。
　まあ今年はゲゲゲがあるのでとりあえずそれが一番です。