
坪内さんは俳号では「ねんてん」というアンパンとカバと柿が好きな人
どこに行ってもアンパンを食べ 柿のいわれなどもしらべて歩いた
全国のカバも訪ねた カバは人間に愛想うを使うようなことはない
それが俳句にも通じることだという
常に自分自身でわくわくする行動を起こすように心がけている
俳句は自分のいいたいことをいわない
俳句は、和歌などに比べ形や内容がくだけていて
もともとは男たちが酒を飲みながらつくって楽しむ品の落ちる文芸だった
自分の気持ちを入れないでつくれば 俳句は誰でも簡単にできる
その話を聞いてから 全員が一句作った お題は「夏の空」
ねんてんさんが全員の句を読み添削した
100人中5人が入賞してその中に私のものも入った
「夏の空机にこぼしたかき氷」
先日久米さんで食べたかき氷を思い出し作った
高名な先生に褒められた私はすっかり舞い上がり
先生が何と言って評価してくれたのか忘れてしまった
眠っていた才能を呼び起こされこの道の素質が開花したような気がしてきた
これからはこの道へ進もうと密かに決意し 一瞬写真の前原賞を忘れた