道端の山百合が
強烈な匂いを発し
咲き誇っている
坂の上の白い
三角形の建物は
喫茶去「お茶ぼっこ」
癒しの空間である
喫茶去(きっさこ)とは
茶を飲み去る意味ではない
禅語で「お茶を召し上がれ」だそうだ
お茶を飲む時はお茶のみに集中していればいいと言うことだ
中国の有名な禅僧 趙州(しょうしゅう)禅師の言葉だという
私はここに立ち寄ると長居してしまうが 集中力が足りないのか
外でさえずる鳥の声 窓辺に咲く花何でも気になる
鳥の声を聞くときは鳥の声に集中して 花を見るときは花に集中しなければならないのだ
喫茶去の店主は大人にも子どもにも 長にも末にも同じように接待する
趙州禅師のように誰にも同じようにお茶をいれる
二つの耳で二つ聞き一つの口で一つ喋る聞き上手でもある
道端の山百合も この辺りでは買ってまで生けないが 都会では値が付くそうだ
蒼い蕾が3個から6個ついたものなら出荷できると聞いた
お茶を頂ながら ビジネスチャンスを考えた やっぱり集中していない